湯桶は湯水を注ぐための把手のついた道具で、湯次 ゆつぎ・湯注子 ゆちゅうしとも呼ばれる。盥は大型のものは洗濯や行水に使用するが、本品のような小型のものは洗面や化粧の際に使用した。
粗密を違えた5枚の櫛を収める被蓋造の箱。付属する2本の刷毛は、櫛歯に付着する汚れを取るためのもので、壺形の柄が付くため壺櫛払 つぼくしはらい と呼ばれる。
蓋のない浅い箱で、身の回りの品や整髪・化粧道具を入れて使用した。本品には、松竹梅・鶴亀を表した柄付の鏡や、歯黒の黒色染料になる附子 ふしのこ を入れる附子箱 ふしばこ、白粉入 おしろいいれ などをともなう。