館長

島谷弘幸 しまたに ひろゆき:館長
専門:古筆学・日本書道史
岡山県の高梁(たかはし)市出身。書を専門にしています。書には実用と美の要素がありますが、なまじ読めるので読もうとして、読めなくなると鑑賞を諦める人が多いです。書の持つ美を鑑賞することを覚えると、読めなくても十分に楽しむことができます。さらに、信仰と書、文学と書、茶の湯と書などの観点から書を見ても、理解はいっそう進みます。また、書は上手や下手という評価だけではなく、格調の有無がもっとも大切です。味わいのある人間に好感を持つように、書の魅力を味わってみませんか。
(1)編著書
●『古筆学拾穂抄』(1997年5月20日、木耳社刊)
●『文人の書』(2008年5月10日、日本の美術504号、至文堂刊行)
●『和様の書』(2009年8月1日、日本の美術519号、ぎょうせい刊)
●『書の美』(2013年7月15日、毎日新聞社刊)
●『料紙と書』(2014年3月31日 思文閣出版刊)
(2)論文
●装飾経の歴史(2006年3月28日、特別展『最澄と天台の国宝』図録、東京国立博物館編)
●新出の継色紙の紹介と考察(2007年8月15日、東京国立博物館学術誌『MUSEUM』609号)
●道風・行成の国宝白氏誌巻-和様の名品
(2008年9月22日、正木美術館四十周年記念展「禅・茶・花」展覧会図録、財団法人正木美術館発行)
●「宮廷貴族の生活と文化」、「予楽院の書」
(2008年1月2日、『特別展 宮廷のみやび-近衛家1000年の名宝』展覧会図録、東京国立博物館発行)
●Historische personlichkeiten um den Daigo-ji
(2008年4月25日-2008年8月24日、「聖なる山の寺宝(醍醐寺展)」展覧会図録)
●「近衛家の書跡」(2016年3月31日『近衛家名宝からたどる宮廷文化史』(笠間書院刊)
(3)事業成果/展覧会
●特別展「西本願寺展」(2003年3月25日-5月5日、展示プロジェクト座長、於:東京国立博物館平成館)
●特別展「西川寧展」(2002年7月30日-8月25日、展示プロジェクト座長、於:東京国立博物館表慶館)
●特別展「宮廷のみやび-近衛家1000年の名宝」(2008年1月2日、ワーキンググループリーダー、於:東京国立博物館平成館)
●特別展「日本の美 日本の心」
(2003年8月29日-10月26日、ワーキンググループリーダー、於:Kunst und Ausstellungshalle der Bundesrepublik Deutschland(ドイツ国立芸術展覧会ホール)
主な委員歴
●カルコン(CULCON・日米文化教育交流会議)
●日展審査員(5科・2014年2017年)
●教科書用図書検定調査審議会委員(文部科学省)
●日本ユネスコ国内委員会委員(文部科学省)
その他
●書の美(毎日新聞で毎週日曜日連載中)
副館長

小川諭吉 おがわ ゆきち:副館長/アジア文化交流センター所長
平成30年4月に副館長に就任しました。博物館での勤務は初めてのことですが、素人なりの目線で、皆さまになおいっそう親しまれ、そして楽しんでいただける博物館となるよう努めてまいります。

伊藤嘉章 いとう よしあき:副館長
五年半振りに九州国立博物館に帰ってまいりました。留守にしている間に九博の目玉である文化交流展示が新しく、さらに楽しくなっていたのが嬉しくて、その文化交流展示室への誘いの場で写真を撮ってもらいました。本当に楽しくなっているのかは、どうぞ、皆様ご自身でお確かめ下さい。専門は日本陶磁史です。九州は焼物王国。充実の日々です。
学芸部長

小泉惠英 こいずみ よしひで:学芸部長
2015年7月より、2度目の九州赴任となりました。10周年を迎え、新たなページを刻む九博の多様な活動にまた参加できることに喜びを感じています。個人的には東洋美術、特にガンダーラの仏教美術に関心をもっています。九博では、南アジアや東南アジアとの交流や展覧会も盛んであり、楽しい企画を皆様にお届けできるようガンバります。
企画課

白井克也 しらい かつや:企画課 課長
専門:考古学
20代のころ、初めて就職した場所が福岡でした。その後、東京国立博物館で20年ほど働き、久しぶりに懐かしい土地に戻ってきました。 専門は朝鮮半島の考古学ですが、東博では、「趣味はにわか勉強、特技はにわか仕事」を合言葉に、さまざまな仕事にかかわってきました。 子供のころお祭りで見た石見神楽がきっかけに神話など叙事詩の世界に触れたためなのか、ギリシャ神話やインドの叙事詩「マハーバーラタ」、ポリネシアの「マウイ神話」などの叙事詩と、造形物や芸能などとの関わりに関する仕事も多く、さまざまな文化現象の背景で“ことば”が大きな役割を果たしてきたことを実感しました。 アジアとの様々な交流をテーマとしている九州国立博物館で、20代の続きを楽しみながら働いていきたいと思います。

川村佳男 かわむらよしお:企画課 主任研究員
専門:東洋考古
神奈川県鎌倉市生まれ、同県逗子市育ち。湘南ボーイに分類されますが、サーフィン経験なし。史跡と自然に恵まれた環境で遊ぶのが大好きな子供でした。東京の大学と大学院で東洋考古、とくに中国考古を学び、2002年9月から中国の山東大学に留学。2005年7月から東京国立博物館でおもに東洋考古の展示を担当し、2016年4月から九州国立博物館に着任しました。学問に携わるひとりとして、菅公のもとで働かせていただくことは大きな喜びです。仲間たちと力を合わせて智恵を絞り、市民のみなさまと天神様に喜んでいただけるような展示をひとつでも多くかたちにしていきたいです。
●「四川盆地における銅戈の変遷」『東南アジア考古学』第21号、160-188頁、2001年
●「漢代における製塩器交替の背景-土器から金属盆へ-」『地域の多様性と考古学―東南アジアとその周辺』青柳洋治先生退職記念論文集編集委員会 (編集)、雄山閣、173-187頁、2007年
●The Spread of Pottery Miniatures in Han Dynasty China, SCIENTIFIC RESERCH ON HISTORIC ASIAN CERAMICS -PRCEEDINGS OF THE FOURTH FORBES SYMPOSIUM AT THE FREER GALLERY OF ART, 123-132,2008
●「中国三峡地区の塩竈形明器について」『塩の生産と流通』雄山閣、41-76頁、2011年
●‘CULTURE OF HAN AND PRE-HAN DYNASTIES’: Remembering the First Exhibition of Chinese Archaeology in Japan, ORIENTATIONS, vol.44, no.5, 59-61,2013
●「犠尊」『國華』第1418号、37-38頁、2013年
●「東周から漢時代にかけての黒陶着色技法」『中華文明の考古学』飯島武次編、同成社、200-209頁、2014年
●「従上古重器到帝王収蔵,名品倶現」『典蔵 古美術』No.261、2014年
●「考古学による中国塩業史の復元」『東アジアにおける塩業考古学の萌芽研究 科研報告書』2015年
●「秦王朝と兵馬俑の考古学」『秦王朝と兵馬俑 -発掘された歴史の実像-』2015年12月19日、東京国立博物館
著書
●『悠久の美 中国国家博物館名品展』(共著)、東京国立博物館編、2007年
●『誕生!中国文明』(共著)、東京国立博物館他編、2010年
●『北京故宮博物院200選』(共著)、東京国立博物館他編、2012年
●『中国 王朝の至宝』(共著)、東京国立博物館・九州国立博物館他編、2012年
●『東京国立博物館 東洋館 東洋美術をめぐる旅』(共著)、東京国立博物館他編、2013年
●『台北 國立故宮博物院-神品至宝-』(共著)、東京国立博物館・九州国立博物館他編、2014年
●『漢・唐時代の陶俑』(共著)、東京国立博物館編、2015年
●『始皇帝と大兵馬俑』(共著)、東京国立博物館・九州国立博物館他編、2015年
発表
●The Spread of Pottery Miniatures in Han Dynasty China, SCIENTIFIC RESERCH ON HISTORIC ASIAN CERAMICS -PRCEEDINGS OF THE FOURTH FORBES SYMPOSIUM AT THE FREER GALLERY OF ART, THE FREER GALLERY OF ART, Smithsonian Institution, U.S.A, THE FOURTH FORBES SYMPOSIUM, 2008.
●「漢時代における明器の拡散について」成城大学、日本中国考古学会2008年度大会、2008年
●Spread of Lead-Glaze Technique during the Han Dynasty, 北京故宮博物院、2009 International Symposium on Ancient Ceramics, 2009.
●「中国塩業考古学史」青山学院大学、東南アジア考古学会2009年度研究大会、2009年
●「春秋・戦国時代の薄造り青銅器の製作技術」奈良県立橿原考古学研究所、アジア鋳造技術史学会大会、2011年
●「漢代青銅器の工人集団類別-温酒尊を例にして-」駒澤大学、日本中国考古学会2013年度大会、2013年
●「三峡地区的塩竈形明器」中国・山東大学、塩業考古与古代社会国際学術研討会、2014年
●「故宮コレクションと「倣古」-青銅器・玉器のかたちに象徴された伝統」東京国立博物館、特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」記念講演、2014年
●「古代中国における極薄青銅器の製作技法 -東アジア諸地域との比較を視野に入れて-」韓国国立中央博物館学術交流発表会、2014年
●「中国青銅器をめぐる旅 4千年のものがたり」東京国立博物館、東京国立博物館10月月例講演会、2014年
●「漢代青銅容器にみる官営工房の流派」広島大学、日本中国考古学会2014年度大会、2014年
●「古代中国の極薄青銅器にみる製作痕分析-3次元計測、蛍光X線分析を踏まえて-」帝京大学、日本考古学協会平成27年度大会、2015年
●「始皇帝が夢見た「永遠」-兵馬俑と発掘品から読み解く-」東京国立博物館、特別展「始皇帝と大兵馬俑」記念講演会、2015年
●「基調講演 秦王朝と兵馬俑の考古学」東京国立博物館、特別展「始皇帝と大兵馬俑」開催記念国際シンポジウム 秦王朝と兵馬俑 -発掘された歴史の実像―、2015年
担当した展覧会
●特集陳列「古代東アジアの武器」東京国立博物館、2006年9月5日~12月3日
●特別展「悠久の美 中国国家博物館名品展」東京国立博物館、2007年1月2日~2月25日
●特集陳列「漢時代の明器-ミニチュア模型にみる2000年前の暮らし-」東京国立博物館、2007年9月4日〜12月2日
●特集陳列「漢・北朝の俑」東京国立博物館、2008年9月2日〜11月30日
●特集陳列「南太平洋の暮らしと祈り」東京国立博物館、2009年4月7日〜6月7日
●特別展「誕生!中国文明」東京国立博物館、2010年7月6日~9月5日
●特集陳列「南太平洋の暮らしと祈り」東京国立博物館、2011年3月22日〜4月24日
●特別展「北京故宮博物院200選」東京国立博物館、2012年1月2日~2月19日
●特別展「中国 王朝の至宝」東京国立博物館、2012年10月10日~12月24日
●特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」東京国立博物館、2014年6月24日~9月15日
●特集「漢・唐時代の陶俑」東京国立博物館、2015年9月1日〜12月23日
●特別展「始皇帝と大兵馬俑」東京国立博物館・九州国立博物館、2015年10月27日〜2016年2月21日・2016年3月15日〜6月12日

松浦晃佑 まつうら こうすけ:企画課 研究員
専門:日本近世史
愛知県出身です。京都での大学生活の後、九博に参りました。江戸時代の対外関係やキリシタンを研究テーマにしています。江戸時代のいわゆる「四つの口」のうち、三つは九州にあったため、九州は世界と繋がる重要な地でした。こうした特徴を持っていた九州の博物館で、様々な資料に接することができ、喜びを感じております。私が当館で扱うのは歴史資料です。歴史資料が発する「声」を、是非皆様の目で「聞き」にいらしてください。持てる知識でそのお手伝いをさせて頂きます。

西島亜木子 にしじま あきこ:企画課 研究員
専門:教育普及
特別展でのわかりやすい解説パネルや体験コーナー、ジュニアガイドなどを担当しています。今後の課題は文化交流展示室での楽しいプログラムを考えること。いつ来ても、何度来ても楽しめる博物館になるよう、日々奮闘中です。
現在の趣味は長距離ウォーク。いつの日か太宰府から福岡市内の自宅まで歩いて帰ろうと企んでいるところです。

望月規史 もちづき のりふみ:企画課 研究員
専門:金工
静岡生まれです。金属工芸分野を担当しています。この分野は、仏具や飾金具、刀剣、甲冑など、その対象領域が非常に幅広いところが魅力です。 九州は、学生時代から登山や島巡りなどでしばしば訪れていました。多くの刺激と活気に満ちあふれたこの博物館で、九州そしてアジアをより深く理解していきたいと思っています。

酒井田千明 さかいだ ちあき:企画課 研究員
専門:工芸史(陶磁史)
英国の大学院に留学していた頃、城館や美術館に飾られた華やかな古伊万里の数々を目にしました。日本人として誇りに思うと同時に、もっと探求したいという気持ちが芽生えて、陶磁史の研究の道を選びました。九州は、全国的にも陶磁器の産地が集まる「やきもの大国」です。また、古来より貿易の窓口であったため、大陸から数多くの陶磁器が請来された場所でもあります。その九州の地にある当館で、展示を通じて、陶磁器が物語る文化やその魅力について、多くの方々にお伝えできるようにがんばります。趣味は茶道といけばなの修行です。

大澤 信 おおさわ しん:企画課 アソシエイトフェロー
専門:仏教彫刻史 韓国美術史
埼玉県さいたま市出身。囲碁六段。中高生のとき、神社仏閣めぐりとお守り集めというシブ~い趣味にはまり、仏教や仏教美術に関心を持つようになりました。大学院生のときには、かつて対馬に伝わり、いまは九博が所蔵する韓国・高麗時代のお地蔵さまに恋に落ち、その理解を深めるため2年間韓国・ソウルの大学へ留学。その後、お地蔵さまの足跡を追いかけるようにして3年間対馬市役所で博物館の建設計画に携わり、2018年7月に九博へとやって参りました。 モノ(文化財)によって結ばれた人とのご縁を大切にしながら、今後は来館者のみなさまがステキな文化財や人と出会える場を九博でつくっていきたいです。

桑原有寿子 くわばら ゆずこ:企画課アソシエイトフェロー
専門:染織史(日本・東アジア)
大阪府出身、猫好き。染織品、特に平安時代の織物の研究をしています。 衣服やお布団、敷物…。染織品は今も昔も私たち人間にとって一番「身近」な存在ですが、痛みやすかったり、用途を変えて消費したりするため、古いものはなかなか残らず実は謎だらけです。どうも平安時代の人々も、海の向こうの舶来ブランド品がお好みだった様子。当時の外国との窓口であるこの太宰府で、昔のひとが大切にしていた染織品のすばらしさをわかりやすく紹介したいと思います。

崔 英花 さい あやか:アソシエイトフェロー
北京の大学で日本語を専攻し、会社員を経て、2013年4月に国際交流員として九博に参りました。4年3ヶ月の間、国際交流員として中国の博物館との連絡、中国出張のアテンド、通訳等の交流業務を遂行し、博物館や文化財のことが大好きになりました。縁あって2017年7月より、企画課の多言語化推進アソシエイトフェローとして、展覧会における日本語の説明の中国語への翻訳、校正等を担当しています。外国人には難しいかもしれない日本の文化財のことを分かりやすい中国語に翻訳することで、より多くの方に展覧会を堪能していただけるよう、日々日本語の原案と睨めっこしています。

李 秀眞 い すじん:アソシエイトフェロー
韓国・ソウル出身です。多言語化対応を担当し、主に展示の解説にかかわる韓国語の翻訳や校正をしています。九博には海外からのお客様が多く来館されているため、日本の歴史や文化に馴染みの薄い海外の方にも楽しんでいただけるよう、解説を正確にわかりやすく伝える仕事をしています。海外の方にとって博物館はその国の歴史や文化を知る入口です。海外のお客様の好奇心や想像力を刺激し、日本の歴史や文化、そして文化交流への理解に繋がってもらえたら嬉しいです。
博物館科学課

木川りか きがわ りか:博物館科学課 課長
福岡県出身です。理学部生物化学科の博士課程を終えたあと、ご縁があって文化財の生物劣化対策の研究に従事することになりました。独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所で文化財の虫やカビの対策に追われて22年をめまぐるしく過ごし、その間、東京藝術大学大学院のシステム保存学でも授業を担当させていただいておりましたが、このほど故郷九州は福岡の九州国立博物館にて働かせていただくことになりました。「本当に虫が好きですね!」と言われますが、そんなことはありません・・。(多分)どうぞ宜しくお願いします。

志賀智史 しが さとし:博物館科学課 主任研究員
専門:日本考古学・保存科学
関西人。九州での生活もだいぶ長くなりました。自宅が太宰府にあるため、休日は太宰府政庁や四王寺山、宝満山付近によく出掛けます。特に四王寺山は気軽に登れる山で、気に入っています。現在の関心事は古代の赤色顔料です。顕微鏡を覗くとホッとしますが、なかなか時間を作れない今日この頃です。
●「赤色顔料」『古墳時代の考古学8 隣接科学と古墳時代研究』 同成社
2011年
●「出土朱の分類の可能性」『日本文化財科学会第28回大会研究発表要旨集』 日本文化財科学会
●「森添遺跡出土の赤色顔料について」『森添遺跡』 三重県度会町教育委員会
2010年
●「高江辻遺跡の赤色顔料について」『高江辻遺跡発掘調査報告書』 筑後市教育委員会
2009年
●「巨大なパイプ状のベンガラ粒子について」『日本文化財科学会 第26回大会研究発表要旨集』日本文化財科学会
●「伝統を継承する先端施設の取り組み - 九州国立博物館の場合 - 」『第33回文化財の保存と修復に関する研究集会』:共同発表 東京文化財研究所
●「奥山古墳の赤色顔料について」『薩摩加世田奥山古墳の研究』 鹿児島大学総合研究博物館
2008年
●「前期古墳に用いられた赤色顔料の一様相」『東風西声 九州国立博物館紀要』第4号 九州国立博物館
●「赤色顔料による先染の織物」『文化財保存修復学会 第30回大会研究発表要旨集』:共同発表 文化財保存修復学会
●「前期前方後円(方)墳から出土するベンガラの地域性に関する研究」『日本文化財科学会第25回大会研究発表要旨集』 日本文化財科学会
●「中島笹塚古墳群出土赤色顔料とその関連資料の微視的・科学的調査」『東谷・中島地区遺跡群9 中島笹塚古墳群・中島笹塚遺跡(1-8区)』 栃木県教育委員会

秋山純子 あきやま じゅんこ:博物館科学課 主任研究員
専門:保存科学
博物館科学課環境保全室に所属し、主に博物館の環境調査・整備に関わっています。個人の研究は主に絵画に使用される彩色材料の分析で、現在は絵画における赤外線画像を利用した面的調査の有効性について検討しています。
●「博物館における文化財害虫の出現とその対応 九州国立博物館のIPM活動 12」:共同発表 第33回文化財保存修復学会大会要旨集
●「絵画に生じた劣化生成物に関する考察 - 合成樹脂絵具および合成樹脂塗料を中心として - 」:共同発表 第33回文化財保存修復学会大会要旨集
2010年
●「絵画に生じた劣化生成物に関する考察 - 油画およびアクリル絵画の事例をもとに - 」:共同発表 第32回文化財保存修復学会大会要旨集
2007年
●「簡便な撹拌装置を用いた生麩糊つくりの事例」:共同発表 第29回文化財保存修復学会大会要旨集

佐々木蘭貞 ささき ランディー:博物館科学課アソシエイトフェロー
専門:海事・水中考古学
2015年度より九州国立博物館で新しく研究をスタートさせていただくことになりました。出身は港町横浜。子供のころから考古学に憧れ、オマーンやイエメンなど砂漠での発掘修行中に、なぜか海事・水中考古学に目覚めてしまいました…。世界で最初に水中考古学のプログラムを始めたテキサスA&M大学で海事文化や船舶構造について学んだ後、現在はアジアを中心とした文化交流と水中文化遺産保護のマネージメント方法を研究しています。また、水中考古学の理解・普及に向けての活動を続けています。
2015年
●『The Origin of the Lost Fleet of the Mongol Empire』 Texas A&M University Press
2013年
●コラム:新安船と莞島船の船体構造 『季刊考古学』 No.123
●コラム:元寇の船(鷹島海底遺跡) 『季刊考古学』 No.123
●”Basic Thoughts on Anchors from East and Southeast Asia” 『Maritime Contacts of The Past: Deciphering Connections amongst Communities』 Kaveri Book Service
●コラム:白藤江の調査から 博物館特別展図録『大ベトナム展図録』九州国立博物館
2012年
●”Naval Battle-filed Archaeology of the Lost Kublai Khan Fleets” 『The International Journal of Nautical Archaeology』No.43
2011年
●“A Survey of East Asian Shipbuilding Traditions during the Era of Chinese Maritime Expansion” 『The Oxford Handbook of Maritime Archaeology』 Oxford University Press
2010年
●『沈没船が教える世界史』 メディアファクトリー新書 (2014年に韓国語版出版)

大橋有佳 おおはし ゆか:博物館科学課アソシエイトフェロー
専門:保存科学・文化財保存修復
茨城県出身です。京都と東京で文化財保存修復と保存科学を学んだ後、米国の美術館で材料分析に関するインターンを経て、2017年度より、九州の文化財の保存修復をお手伝いさせていただくことになりました。 保存修復室に所属し、保存修復事業に関する運営や企画、調査研究などの幅広い業務に関わっています。九州国立博物館にある色々な分析機器を使って、文化財がどんな素材から作られているのか、保存修復に役立つ情報を得るための研究を続けています。

渡辺祐基 わたなべ ひろき:博物館科学課アソシエイトフェロー
専門:博物館科学(木材保存学・応用昆虫学)
愛知県名古屋市出身です。京都大学にて博士号を取得したのち、九州国立博物館で働かせていただくことになりました。学生時代は農学部・農学研究科に所属し、木材を食害する昆虫類を非破壊的に探知する技術、およびこれらの昆虫の生態に関する研究に取り組んでいました。九博では、大学で得た知識や技術も活かし、X線CTを使用した文化財の内部調査・診断や、文化財に被害を与える生物(すなわち虫やカビなど)の対策に従事しています。「博物館の下の力持ち」を目指して頑張りますのでよろしくお願い致します。

小川香菜恵 おがわ かなえ:博物館科学課アソシエイトフェロー
専門:日本考古学
福岡県朝倉市出身です。2018年4月に、東京に本部がある文化財防災ネットワーク推進室の九博配属アソシエイトフェローとして着任しました。災害発生時に文化財をいかに守るか、日頃より考え、行動するのが仕事です。 専門は考古学で、大学では福岡県を中心に縄文時代の人々の暮らしについて勉強してきました。考古学で得た知識も活かしながら、幅広いジャンルの方々と協力して文化財防災事業を進めていきたいと思います。
文化財課

原田あゆみ はらだ あゆみ:文化財課 課長
専門:東南アジア彫刻・東南アジア美術
生まれは上州・群馬県板倉です。縁あって沖縄に5年半、タイのバンコックで5年ほど暮らし、2004年夏に太宰府にやってきました。真夏の暑い日に開館前の九博準備室まで、山道を歩きながら不思議とワクワクしました。
東南アジア彫刻、特にタイの古代彫刻を専門としていますが、九博では彫刻に限らず東南アジアを経由して行き来した美術品に関心を持って仕事をしています。博物館というところに身を置いてみると、時代や地域、分野を問わず、いろいろなモノ、様々な人に出会います。そうした出会いを大切に、モノとそのうしろに広がる世界と対話できるような展示を目指したいです。
●「チェーディー・プローンと重層仏塔の成立について(原文タイ語)」、Damrong: Journal of the Faculty of Archaeology, Vol.3, No.5、Silpakorn University、2004年
●「ドヴァーラヴァティー時代の法輪とその礼拝形態について」『佛教藝術』282号 仏教芸術学会編・毎日新聞社 2005年
●担当展覧会:「うるま ちゅら島 琉球」(2006年4月〜6月)、「日本とタイ―ふたつの国の巧と美」(バンコク展2011年1月〜3月、九博展2011年4月〜6月)
2012年
●特別展『平山郁夫 シルクロードの軌跡 人類の遺産に描けた画家の人生』展覧会図録:作品解説・編集 九州国立博物館編・西日本新聞社・NHK福岡放送局・NHKプラネット九州 4月
●「アンコールワット よみがえった大伽藍」特別展『平山郁夫 シルクロードの軌跡 人類の遺産に描けた画家の人生』連続講演会・講演 九州国立博物館 4月
2011年
●「日本とタイ-ふたつの国の巧と美 企画・展示について」、『月刊文化財』10月号 文化庁監修・第一法規株式会社
●「海を渡ったアユタヤ仏」、『アジア友好日本古美術帰国展 日本とタイ―ふたつの国の巧と美』 九州国立博物館 4月
●「「日本とタイ―ふたつの国の巧と美」展―ドヴァーラヴァティーの彫刻 中央タイと東北タイの作例から―」発表 東南アジア彫刻史研究会第53回例会
2010年
●トピック展『京都・檀王法林寺開創400年記念 琉球と袋中上人 - エイサーの起源をたどる - 』展覧会図録:作品解説 九州国立博物館、沖縄県立博物館・美術館 11月
●トピック展『湖の国の名宝』展覧会図録:作品解説 九州国立博物館 6月
●特別展『細川家の至宝 - 珠玉の永青文庫コレクション - 』展覧会図録:作品解説 NHK・NHKプロモーション 4月
2009年
●特別展『工芸のいま伝統と創造ー九州・沖縄の作家たちー』展覧会図録:作品解説・編集 九州国立博物館編・朝日新聞社 1月
2008年
●「ドヴァーラヴァティー時代の法輪図像 -パナッサボーディーに乗る三尊像の成立と展開-」、『鹿島美術研究』年報第25号別冊
●「九州国立博物館所蔵 モン・クメールの青銅製仏像について」『九州国立博物館紀要 東風西声』第3号 九州国立博物館
●「今夏のミャンマーのモンとピューの遺跡の調査報告」発表 東南アジア彫刻史研究会第27回例会

川畑憲子 かわばた のりこ:文化財課 資料登録室長
専門:漆工
福岡県福岡市生まれ。専門は漆工史。生まれ育った福岡の地で、博物館職員として働けることに、日々喜びを感じています。
九博では、日本の漆器、中国の漆器、東南アジアの漆器など、さまざまな地域の漆器を展示しています。ぜひお気に入りを見つけて、漆器を好きになっていただけたら嬉しいです。
九州国立博物館トピック展図録『彫漆 - 漆に刻む文様の美』 2011年
●「湖の国の名宝」展出陳漆工品の木地構造について」 『滋賀県立琵琶湖文化館 研究紀要』27号 2011年
●「初音の調度のCT・レントゲン撮影および科学的分析」 徳川美術館秋季特別展「国宝 初音の調度」公開シンポジウムにて招待講演、2010年11月
●「桂春院所蔵「菊唐草文玳瑁螺鈿合子」の木地構造について」 『漆工史』33号 2010年
2012年
●「展覧会紹介 細川家の至宝 - 珠玉の永青文庫コレクション」『文化庁月報』520号(1月号) 文化庁
●「展覧会さんぽ 新春特別公開 徳川美術館所蔵 国宝「初音の調度」」『文部科学時報』2月号 ぎょうせい
2011年
●特別展『細川家の至宝』展覧会図録:執筆 NHK・NHKプロモーション
●特別展『よみがえる国宝』展覧会図録:執筆 九州国立博物館
●特別展『黄檗 - OBAKU』展覧会図録:執筆 九州国立博物館編 西日本新聞社
●トピック展『琉球と袋中上人展 - エイサーの起源をたどる』展覧会図録:執筆 九州国立博物館
●トピック展「日本とタイ - ふたつの国の巧と美」展覧会図録:執筆 九州国立博物館
2010年
●特別展『京都妙心寺』展覧会図録:執筆 九州国立博物館編 西日本新聞社
●トピック展『名品でたどる室町から桃山の茶 茶の湯を楽しむIII』展覧会図録:執筆 九州国立博物館
●トピック展『湖の国の名宝 - 最澄がつないだ近江と太宰府 - 』展覧会図録:執筆 九州国立博物館
●「コレスポンダンス〜私の永青文庫〜」『季刊 永青文庫』72号
2009年
●特別展『工芸のいま 伝統と想像』展覧会図録:執筆 九州国立博物館編 朝日新聞社
●トピック展『新収品 ’05 - ’08 交流する文化のかたち』展覧会図録:執筆
2008年
●特別展『国宝 天神さま』展覧会図録:執筆 九州国立博物館編 西日本新聞社・西日本鉄道株式会社
●特別展「島津の国宝と篤姫の時代」展覧会図録:執筆 九州国立博物館

山下善也 やました よしや:文化財課 主任研究員
専門:日本近世絵画史
1959年、福岡県出身。静岡県立美術館、京都国立博物館、東京国立博物館を経て、2017年4月に当館に参りました。文化財・絵画は、私たちの祖先が生きていた証しであると同時に、人々が謳歌していた人生の表現そのもので、本来、楽しむべきものだと思います。京都時代には、京都大学大学院の客員教授を経験し、美術館や博物館での来館者に対してと同じように、学生の皆さんに「絵をみる楽しさ」を伝えることの大切さ、喜びを実感しました。当館でも、絵の魅力を引き出し皆さんに共感いただけるよう心がけてまいります。京都に家族を残しての単身赴任ですが、故郷の博物館のお役に立てるように努めたいと思います。
2016年
●NHKカルチャーラジオ「芸術その魅力 富士山と日本人の心」NHKラジオ第2放送 2016年10月〜12月(毎週水曜放送、全13回)
●「禅寺の障壁画 - 絵師飛躍の場として」図録『臨済禅師一一五〇年・白隠禅師二五〇年遠諱記念 禅-心をかたちに-』日本経済新聞社 2016年4月
2015年
●「狩野派の絵画 激動の時代、永徳から山楽そして探幽へ」五味文彦監修『歴史文化遺産 戦国大名の遺宝』山川出版社 2015年10月
2014年
●コラム「正伝院障壁画(狩野山楽筆)を復元する」図録『栄西と建仁寺』 読売新聞社 2014年3月
●「富士三保松原図の図様伝播 - 狩野派を中心に - 」島尾新・彬子女王・亀田和子編『写しの力 創造と継承のマトリクス』思文閣出版 2014年1月
2013年
●「厳選の山楽から、山雪の全貌へ - 京都の狩野派は濃い」図録『狩野山楽・山雪』毎日新聞社 2013年3月
2012年
●「狩野山雪筆聖賢図押絵貼屏風について」『学叢』34号 京都国立博物館 2012年5月
2011年
●「狩野永良の秘伝画法書について」『学叢』33号 京都国立博物館 2011年5月
●「芦雪をとりまく画家たちーきらめく18世紀後半の京都ー」別冊太陽『長沢芦雪』平凡社 2011年3月
2010年
●「水墨にみる等伯の輝き - 円熟期から晩年へ」図録『長谷川等伯』毎日新聞社 2010年2月
2009年
●「妙心寺屏風、友松・山楽絵画の輝き」図録『妙心寺』読売新聞社 2009年1月
2008年
●「狩野山楽による大覚寺の障壁画」『新版古寺巡礼京都 大覚寺』淡交社 2008年12月
●「暁斎が狩野派から得たもの」図録『絵画の冒険者・暁斎Kyosai』京都国立博物館 2008年4月
2007年
●「宗達の絵画 デザイン美と躍動美」別冊太陽『桃山絵画の美』平凡社 2007年3月
2005年
●「竹田らが目にしていた狩野派作品-永養・常信・永伯-」図録『文人の夢・田能村竹田の世界』静岡県立美術館 2005年9月
2004年
●別冊太陽『狩野派決定版』:共著 平凡社 2004年10月
●「二条城二の丸御殿における狩野興以の役割-老中の間と黒書院の障壁画をめぐって-」国華1300号(二條城特輯号)国華社 2004年2月
2002年
●「風景画にみる探幽の魅力と先駆性-写生と本画をとおして-」図録『生誕400年記念・狩野探幽』日本経済新聞社・東京都美術館 2002年10月
●「狩野探幽はじめ江戸狩野三十六名合作の《牛馬図》双幅」静岡県立美術館紀要17 2002年3月
1999年
●「狩野永岳筆三十六歌仙歌意図屏風の詳細」静岡県立美術館紀要14 1999年3月
1998年
●「描かれた富士-イメージ変遷と諸相-」図録『日本の心 富士の美』NHK名古屋放送局・名古屋市博物館 1998年7月
●「狩野探幽の獺図と黒田忠之像」図録『狩野派と福岡』福岡市美術館 1998年2月
1997年
●図録『狩野探幽-江戸初期、抒情美の世界-』:単著(第1回美連協図録奨励賞)静岡県立美術館 1997年2月
1994年
●「探幽筆富士山図における学習と工夫」美術史136 美術史学会 1994年3月
1992年
●「江戸時代における伝雪舟筆《富士三保清見寺図》の受容と変容」図録『細川コレクション 日本画の精華』静岡県立美術館 1992年9月
1988年
●「狩野探幽筆《竹林七賢・香山九老図》屏風-その革新性-」静岡県立美術館紀要6 1988年3月
1984年
●「狩野山雪筆《富士三保松原図屏風》-図様の源流と革新性について-」静岡県立美術館紀要2 1984年9月

畑靖紀 はた やすのり:文化財課 主任研究員
専門:絵画(日本・東洋絵画)
昭和46年(1971)生、秋田県横手市出身。開館以来、日々にぎやかな展示室を闊歩する喜びを感じています。ご好意で展示をお許しいただいた作品、ご来館いただいた方々のあたたかい眼差し。皆様の力で、博物館に新たな命を吹き込んでいただいたような思いがして、胸が熱くなります。皆様のご支援に感謝申し上げるとともに、今後とも若い博物館をどうぞよろしくお願いいたします。
●「失われた瀟湘八景図をめぐって」『MUSEUM』第569号 東京国立博物館 2000年12月
●「雪舟年譜」『国華』第1275号 国華社 2002年1月
●「室町時代の南宋院体画に対する認識をめぐって - 足利将軍家の夏珪と梁楷の画巻を中心に - 」『美術史』第156冊 美術史学会 20004年3月
●「雪舟筆四季山水図(石橋美術館別館)再考 - 図様の典拠と制作年代について - 」『仏教芸術』第282号 仏教芸術学会編・毎日新聞社 2005年9月
●「文明十八年の大内氏と雪舟」『雪舟等楊 - 「雪舟への旅」展研究図録』山口県立美術館及び雪舟研究会編・「雪舟への旅」展実行委員会 2006年11月
2016年
●「雪村周継筆龍虎図屏風」「相阿弥筆山水図」『国華』第1443号 国華社 1月
2015年
●「ビオンボ序説 - 大航海時代の日本美術に関する覚書 - 」「メキシコのビオンボ - 副王宮殿図屏風をめぐる諸問題 - 」『東風西声 九州国立博物館紀要』第10号 九州国立博物館 3月
2014年
●「山水画の伝統と雪舟 - 北京と山口で描いた大作 - 」『日本美術全集』第9巻『室町時代 水墨画とやまと絵』小学館 10月
2013年
●「『古画備考』巻二十上「雪舟」について」『原本『古画備考』のネットワーク』 思文閣出版 2月
●「室町水墨画における「写し」 - 図様と表現の観点から」『写しの力 - 創造と継承のマトリクス - 』 思文閣出版 12月
2012年
●「雪舟の心境をめぐる前提 - 人生の節目と選択」『聚美』第2号 青月社 1月
●「雪舟の観音変相図をめぐって」『論集・東洋日本美術史と現場 - 見つめる・守る・伝える』 竹林舎 5月
2011年
●『トピック展示 館蔵水墨画名品展』展覧会カタログ 九州国立博物館 9月
2009年
●「雪舟の中国絵画に対する認識をめぐって」『寧波の美術と海域交流』 東アジア美術文化交流研究会編・中国書店 9月
2008年
●「鏡堂覚円賛白衣観音図」『国華』第1347号 国華社 1月
2007年
●「南蛮屏風小考 - 館蔵品の特色ある主題をめぐって - 」『東風西声 九州国立博物館紀要』第3号 九州国立博物館 10月

森實久美子 もりざね くみこ:文化財課 主任研究員
専門:仏教絵画史
静岡県出身、香川県育ち。関西にて仏教美術に目覚め、菅公に引かれて太宰府へやってきました。ここ九州は、遠い昔から、多くの人が夢をいだいて海の向こうへと旅立っていった場所です。海を渡った彼らが出会い、驚き、持ち帰った最新の文化や技術が、どのように日本を変えたのか。その片鱗を見つけ、解き明かしたいと思っています。そして、そのことを来館された皆様に伝え、九州の面白さ、奥深さを一層感じていただくこと、それが私の目標です。
●「東大寺における善財童子歴参図の歴史」 『東大寺(別冊太陽)』 2010年
●「高山寺における華厳経絵画の制作について」 『鹿島美術財団年報』26号 2009年
●「華厳海会諸聖衆曼荼羅についての一考察 - 図様の源泉と思想背景を中心に - 」 『国華』1362号 2008年
●「義湘絵についての一考察 - 宋代絵画の受容をめぐって - 」 『フィロカリア』24号 2007年

竹内俊貴 たけうち としき:文化財課専門職
専門:情報システム
滋賀県出身です。これまでは調査に同行して生データを取得したり、そのデータを活用するためのプログラムを組んだり統計分析を行ったりと、文化に関する最初の情報が生成される場で働いていました。
そういった情報が集積される場である博物館は、ひとつひとつの苦労や受け継がれてきた想いが集積する場でもあると考えています。
「情報を扱うこと=関わる人と対話」ということを忘れず、各々が掲げるミッションをより素晴らしいものにするための土台を作り、情報を広く活用する方法を考え・実践していきます。

落合晴彦 おちあい はるひこ:文化財課アソシエイトフェロー
専門:写真撮影
東京・五日市の出身です。九博では何か面白いモノが撮れそうな気がする、ということでやって来ました。 子供の頃からカメラをいじくってますが、未だに飽きる気がしません。大学では森林生態系を勉強していましたが、やはり写真は捨て難く、途中から写真専攻に移りました。一枚の紙の上に立体物を表現することの面白さ奥深さというのが、写真の醍醐 味でございまして、見た人がそこを味わえる写真が撮りたいと思っています。文化財カメラマンとしてはまたまだ未熟もんですので、現在せっせと修行中です。

無津呂健太郎 むつろ けんたろう:文化財課研修生
専門:考古学
福岡県出身です。考古学を学び、北部九州の弥生時代を勉強してきました。その後は、福岡県直方市(「のおがた」*のうがたではありません。福岡県の北、ハートのような形をした市です。)に採用していただき、埋蔵文化財発掘調査や直方市バーチャルミュージアム作成などの文化財業務に携わってきました。 素晴らしいご縁に恵まれ、平成30年度から九州国立博物館で研修をさせていただけることとなりました。憧れの博物館で働けることに、とてもわくわくしています。 直方市にも、見ごたえのある文化財やおいしいお菓子がございますので、休日にお出かけする際の選択肢の一つにいれていただければ嬉しく思います。よろしくお願いします。
特任研究員

臺信祐爾 だいのぶ ゆうじ:特任研究員
専門:西域美術史・東洋美術史・仏教美術史
我が国では、近年大規模な災害が相次ぎ、文化財等の救済や防災の問題に注目が集まっています。この3月の退官を機に、アジア諸国の現状やネットワークの可能性などについて調査研究することとなりました。
これまで同様、シルクロード研究と特別展業務のほか、科研の最終年度にあたる契丹壁画墓画像データ集成も進めています。
2013年
●「特別展「平山郁夫 シルクロードの軌跡 - 人類の遺産にかけた画家の人生 - 」企画者の意図」 九州国立博物館紀要『東風西声』第8号
2012年
●「平山郁夫 シルクロードの軌跡 - 文化財保護にかけた画家の生涯 - 」特別展『平山郁夫 シルクロードの軌跡 人類の遺産に描けた画家の人生』展覧会図録 西日本新聞社
2011年
●「契丹墓の壁画に見る風俗」特別展『草原の王朝 契丹』展覧会図録 西日本新聞社
●『ザールデリー - パキスタン古代仏教遺跡の発掘調査 - 』 東京国立博物館パキスタン調査隊編・東京国立博物館
2010年
● 黒田清輝日記 原文翻刻・日本語訳(21 - 162頁)、「黒田清輝の仏文手紙控えと日記をめぐって - 120年後の現地踏査と邂逅 - 」(553 - 576頁)、『黒田清輝フランス語資料集』 中央公論美術出版社
2009年
●「聖地西蔵・光照十方」日本九州国立博物館「聖地西蔵 - 布達拉宮与天空的至宝」、『典蔵古美術』
●「チベットの彫刻をめぐって」『聖地チベット - ポタラ宮と天空の至宝 - 』(監修 曽布川寛・䑓信祐爾) 大広
2007年
●「大谷光瑞と仏教東漸調査」 特別展『親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展 親鸞と仏教伝来の道』展覧会図録 九州国立博物館
●「九州国立博物館の今後の展望」『月刊文化財』5月号 ぎょうせい
●「21世紀の博物館 - 九州国立博物館などの取り組みを手がかりに - 」『西南学院史紀要』Vol.2 西南学院百年史編纂準備委員会
2006年
●「大谷光瑞と仏教の流伝調査」『日本における外来美術の受容に冠する調査・研究報告書』 東京文化財研究所
2002年
●「シルクロードの歴史と美術」『日中国交正常化30周年記念 特別展 シルクロード 絹と黄金の道』東京国立博物館
●「龍谷大学コレクションを除く日本国内に現存する大谷探検隊将来遺品について」『絲綢路の至宝 西本願寺 仏教伝播の道 踏査100年展』(監修 河田貞・䑓信祐爾) 佐川美術館
●「大谷光瑞と西域美術」『日本の美術』第434号 至文堂
2001年
●「東京国立博物館保管中央亜細亜(アジア)画模写と長谷川路可」『ミュージアム MUSEUM』第572号 東京国立博物館
1999年
●「西域南道の美術」『世界美術大全集 東洋編 第15巻 中央アジア』小学館
1991年
●「敦煌の四天王図像」『東京国立博物館紀要』第27号
総務課

國谷勝伸: くにや まさのぶ:総務課 課長
茨城県ひたちなか市の出身です。平成30年4月に文化庁より赴任しました。 文化庁時代は主に文化財関係の予算や審議会に関する事務に従事しており、直近の1年間は、文化庁京都移転の先発隊として京都にて勤務しておりました。 このたび博物館の現場で働く機会をいただけたことを大変うれしく思っており、歴史や芸術に興味のある方はもちろん、地域の方々からも愛される博物館作りに貢献して参りたいと思います。 また、国内旅行が大好きなので、今回の赴任を機に九州各地の文化・風土も楽しんでいきたいと思っております。

佐田 健: さだ けん:総務課 課長補佐
平成29年度から九州国立博物館総務課での勤務となりました。今までとは異なる分野での業務となりますが、皆様にとって博物館が癒しの場所になりますよう総務という立場からご支援させていただきます。 太宰府天満宮そばの全面ダブルスキンのガラスウォールと杉の間伐材を使用した和風の天井をあしらった九州国立博物館へのお越しをお待ちしております。

横田 拓也: よこた たくや:総務課 総務係長
平成29年7月から九州国立博物館総務課勤務となりました。九博に来られた皆様が楽しい時間をお過ごしいただけるよう総務係として頑張ります。 なお、九博では毎週金・土曜日は夜20時まで(入場は19時30分まで)夜間開館を行っております。昼間とは違った雰囲気の、夜の博物館へぜひお越しください。

村上洋平: むらかみ ようへい:総務課 研修生
佐賀県出身、みずがめ座、A型。九博が開館した年に福岡に出てきました。実は私は太宰府市役所の職員でありまして、研修生として九博で勤務しております。国立博物館の仕事に携われることは、なかなかできないことだと思っています。この機会に様々なことを経験できるように、また少しでも役に立てるように頑張ります!!
展示課

楠井隆志 くすい たかし:展示課 課長
専門:彫刻
九州が大好きで、ずっと九州にこだわり続けています。九州はつねに海外との文化交流の拠点であり続けました。九州といっても、東西南北、場所が変わればそれぞれ違なる表情を見せてくれます。九州は決してひとつではありませんでした。そんな多様で重層的な九州のありようをひとつひとつ明らかにし、展示というかたちでご紹介してゆきたいと思っています。
●主担当特別展
「京都五山 禅の文化」(2008年)、「国宝阿修羅展」(2009年)、「京都妙心寺 禅の至宝と九州・琉球」(2010年)、「黄檗 - OBAKU 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風」(2011年)、「国宝 大神社展」(2014)、「美の国 日本」(2015年)
2015年
●「黄檗様彫刻史」、矢島新編『仏教美術論集 第7巻 近世の宗教美術‐領域の拡大と新たな価値観の模索』 竹林舎
2014年
●「天台仏教と大宰府」、西高辻信宏・赤司善彦・高倉洋彰『大学的福岡・太宰府ガイド‐こだわりの歩き方』 昭和堂
●アクロス福岡文化誌編纂委員会編『アクロス福岡文化誌8 福岡県の仏像』(共著) 海鳥社
2013年
●『大分県豊後高田市・円福寺所蔵 木造大応国師坐像 修理報告書』、九州国立博物館
●『長崎県指定有形文化財 聖福寺調査報告書』(著書)、宗教法人聖福寺
2012年
●口頭発表「黄檗山萬福寺の隠元隆琦倚像について」、美術史学会西支部例会
●「長崎市・興福寺所蔵 媽祖倚像および侍女立像 - 九州所在木彫像基礎資料四 - 」(共著)、九州国立博物館紀要『東風西声』第7号
2011年
●「〔調査報告〕滋賀県下所在彫像のX線CT調査」、滋賀県立琵琶湖文化館 研究紀要第27号
●「長崎市聖福寺釈迦如来坐像の像内納入品 X線CTスキャナーによる調査」(共著)、『月刊考古学ジャーナル』第621号
2010年
●『興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展報告』(共著)、法相宗大本山興福寺・東京国立博物館・九州国立博物館・朝日新聞社
●「福岡市・博多善導寺所蔵善導大師像 - 九州所在木彫像基礎資料三 - 」(共著)、九州国立博物館紀要 『東風西声』第5号
2009年
●「光得寺大日如来坐像のX線コンピュータ断層撮影(CT)調査報告」(共著)、『MUSEUM』東京国立博物館研究誌621号
●「九州国立博物館所蔵 阿弥陀如来坐像 - 九州所在木彫像基礎資料二 - 」(共著)、九州国立博物館紀要『東風西声』第4号
2008年
●「黄檗様彫刻前史 - 十七世紀長崎の造像界と范道生 - 」『禅宗の彫刻』日本の美術第507号 浅見龍介編・至文堂
2007年
●「九州国立博物館所蔵 阿弥陀如来像 - 九州所在木彫像基礎資料一 - 」(共著)、九州国立博物館紀要『東風西声』第3号
2005年
●「宇美八幡宮 脱活乾漆造聖母宮神像」、『佛教藝術』第282号

今井涼子いまい りょうこ:展示課 主任研究員
専門:考古資料
太宰府で生まれ、太宰府で育ちました。学校の遠足といえば、都府楼跡か四王寺山、宝満山。どこか別の土地で生まれ育っていたら、文化財に関わる仕事に就くことはなかったかもしれません。
これまでは福岡県内の遺跡の発掘調査など主に埋蔵文化財を担当してきました。遺跡から出土するものは、人々の暮らしの断片です。そこから読み取れる多くのことを、皆さんにお伝えしたいと思っています。

小澤佳憲 おざわ よしのり:展示課 主任研究員
専門:考古学
長野県飯田市生まれ。金沢大学で受けた講義で弥生時代・半島との交流に興味をもち、九州大学大学院に進学、それ以来九州で暮らしています。 奉職後、福岡県教育委員会文化財保護課、そして九州歴史資料館で主に遺跡の発掘調査の仕事をしてきました。楽しみにしていた弥生時代遺跡の発掘調査にはなぜかいっこうにめぐり会えない一方で、大野城跡をはじめ古代の遺跡を発掘調査する機会が多く、最近では大宰府を中心とした古代のこと、特に古代山城を主に研究しています。 九州国立博物館では、考古学の楽しさを皆さんと分かち合えるような仕事を手がけられたらと思っています。

加藤小夜子 かとう さよこ:展示課 主任研究員
H28年度に中学校より赴任してきました。九博の展示室に、歴史の教科書に載っている資料の本物がたくさんあることに本当に驚きました。 きっと写真にはない迫力、時の流れ、美しさを感じることができると思います。 さわれるものや体験施設などもたくさんあります。ぜひ、足を運んで博物館を身近なものに感じてほしいです。

一瀬 智 いちのせ とも:展示課 主任研究員
専門:歴史(日本近世史)
福岡県筑紫野市の出身。乙女座・A型。梅ヶ枝餅大好きです。幼い頃から太宰府天満宮や大宰府政庁跡などはよく訪れて、とても身近な存在だったように思います。そんな太宰府の地で、好きな歴史や文化財の仕事に携わることを、とても嬉しく思っています。
これまでは江戸時代の福岡や、特に太宰府に関わることを中心に勉強してきました。今後はもっともっと広い視野から、魅力的な江戸時代を皆さんにお伝えできればと思います。
●九州歴史資料館企画展『五卿と志士―維新前夜の太宰府―』展覧会図録:編集・執筆 九州歴史資料館・公益財団法人太宰府顕彰会
●『福岡県の中近世城館跡1―筑前地域編1―』福岡県文化財調査報告書249集:執筆 福岡県教育委員会
2013年
●九州歴史資料館特別展『戦国武将の誇りと祈り―九州の覇権のゆくえ―』展覧会図録:執筆 九州歴史資料館
2012年
●九州歴史資料館特別展『長崎街道―世界とつながった道―』展覧会図録:編集・執筆 九州歴史資料館
●「伊東尾四郎文書本「筑前国続風土記附録」について」『九州歴史資料館研究論集』37 九州歴史資料館
●「江戸時代の首羅山」『首羅山遺跡発掘調査報告書』久山町文化財調査報告16集 久山町教育委員会
2011年
●「近世・近代の蔵司」『大宰府史跡発掘調査報告書Ⅶ 平成22・23年度』 九州歴史資料館
2010年
●九州歴史資料館特別展『大宰府―その栄華と軌跡―』展覧会図録:執筆 九州歴史資料館
2009年
●「福岡藩における大宰府跡の保護・顕彰について」『九州歴史資料館研究論集』34 九州歴史資料館
2007年
●「近世中後期における都市の社会構造と祭礼―筑前博多の祇園会と松囃子を事例に―」『九州史学』147 九州史学研究会

小嶋 篤 こじま あつし:展示課 研究員
専門:考古学
福岡県行橋市に生まれ、福岡大学で考古学を学んでまいりました。福岡県に就職した後は、九州歴史資料館(小郡市三沢)で「大宰府」の調査・研究や県内の遺跡調査に従事してきました。このように『福岡生まれ、福岡育ち、福岡暮らし』の三拍子が揃った生粋の福岡県民です。自身の研究では、国家形成過程の研究を馴れ親しんだ九州の地を軸に進めています。
九州国立博物館では、アジアという広い視野をもちつつも、生粋の福岡県民としての視点を存分に活かした活動を行ってまいります。
●2016年
『大宰府の軍備に関する考古学的研究』平成25〜27年度科学研究費補助金若手研究(B)研究成果報告書 九州国立博物館・福岡県立アジア文化交流センター
【学術論文・発掘調査報告書】
●2017年
「埴輪に見られる技術複合」『埴輪論叢』第7号 埴輪検討会
●2016年
「兵器の様相から見た古代山城」『築城技術と遺物から見た古代山城』熊本県教育委員会
「鞠智城築造前後の軍備」『鞠智城と古代社会』第4号 熊本県教育委員会
「鏡迫古墳群」『東九州自動車道関係埋蔵文化財調査報告28』九州歴史資料館
●2015年
「砦見大塚古墳出土鉄鏃の検討」『東九州自動車道関係埋蔵文化財調査報告17』九州歴史資料館
「皿山古墳群の石室構造についての検討」『東九州自動車道関係埋蔵文化財調査報告23』九州歴史資料館
●2014年
「大宰府保有兵器の蓄積過程」『古代武器研究』vol.10 古代武器研究会
「小郡官衙遺跡出土鉄鏃の研究」『九州歴史資料館研究論集』39
●2013年
「九州北部の木炭生産―製炭土坑の研究―」『福岡大学考古学論集』2
「九州北部の渡来人集団と地域社会」『九州歴史資料館研究論集』38
「百合ヶ丘古墳群出土鉄製品についての検討」『百合ヶ丘古墳群』苅田町教育委員会
「大宰府の弓金具」『都府楼』第44号 古都大宰府保存協会
●2012年
「墓制と領域―胸肩君一族の足跡―」『九州歴史資料館研究論集』37
●2011年
「大宰府の兵器―大宰府史跡蔵司地区出土の被熱遺物―」『九州歴史資料館研究論集』36
「筑前の鉄釘出土古墳」『古文化談叢』第65集(3)九州古文化研究会
「大塚遺跡出土埴輪と大塚古墳1次調査出土資料の報告」『大塚遺跡』福岡市埋蔵文化財調査報告第1111集
●2010年
「大宰府・国府・郡衙」『大宰府―その栄華と軌跡―』九州歴史資料館開館記念特別展図録
「大宰府発掘調査最前線―蔵司地区―」『都府楼』第42号 古都大宰府保存協会
「大宰府政庁跡出土小札の検討」『九州歴史資料館研究論集』35
「鉄滓出土古墳の研究―中国・畿内地域―」『還暦、還暦?、還暦!』武末純一先生還暦記念事業会
●2009年
「鉄滓出土古墳の研究―九州地域―」『古文化談叢』第61集、九州古文化研究会、 「長者の隈古墳石室の検討」『長者の隈古墳 若杉今里窯跡』、福岡大学考古学研究調査報告8
●2008年
「鐵滓出土古墳의研究」『考古學探究』第4號、考古學探求會(韓国)
●2007年
「須恵器と土師器の様相(共著)」『花立山穴観音古墳』、小郡市文化財調査報告書第219集、 「豊前地域の円筒埴輪―竹並遺跡出土品を中心に―」『七隈史学』8号 七隈史学会
【学会発表】
●2016年
「宗像君と海の道」『九州の海と島々〜その歴史と文化を探る〜』「九州の海と島の歴史」研究会 九州国立博物館
「古代兵器から迫る!」『大城(大野城)の謎に迫る!』宇美町・九州国立博物館
「二日市地峡帯の古墳づくり」七隈史学会第18回大会 福岡大学
●2015年
「古墳時代後期の埋葬施設と墳丘」『古墳時代の地域間交流3』第16回九州前方後円墳研究会
●2014年
「大宰府成立前後の冶金工房」七隈史学会第16回大会 福岡大学
「大宰府の兵器」第10回古代武器研究会 古代武器研究会・山口大学考古学研究室
●2013年
「Ⅳ群系埴輪の研究」『古墳時代の地域間交流1』第16回九州前方後円墳研究会
「山岳霊場と山林利用の考古学的研究」『首羅山をとりまく聖なる山々』第3回九州山岳霊場遺跡研究会
●2012年
「大宰府成立前後の鉄生産―製炭・製鉄・鍛冶・鉄器―」嶺南考古学会・九州考古学会第10回合同考古学大会 嶺南大學校(韓国)
「可也山北東山麓の山岳寺院―往生山明星寺と天台山万橘寺―(共同発表)」『背振山系の山岳霊場遺跡』第2回九州山岳霊場遺跡研究会
●2011年
「日本中世山城の調査・分析方法について(共同発表)」第4回三個大學國際學術交流会 慶南大學校(韓国)
●2010年
「大宰府史跡出土の武器・武具」九州国立博物館大宰府学研究講演会
●2009年
「鉄生産と森林資源」第3回東アジア考古学会・中原文化財研究院研究交流会
「筑前の後・終末期古墳」第12回九州前方後円墳研究会
「長者の隈古墳発掘調査報告」第11回七隈史学会大会 福岡大学
●2008年
「九州古墳時代後期の埴輪生産」第11回九州前方後円墳研究会
「鉄滓出土古墳の研究―九州地域―」第2回三個大學國際學術交流会 慶南大學校(韓国)
「鉄滓出土古墳の研究―九州地域と中国・畿内地域の対比―」平成20年度九州考古学会総会
「福岡平野の鉄器生産―現状と課題―(共同発表)」第10回七隈史学会ポスターセッション
「弥生・古墳時代の日韓鉄製農具研究―タビ・サルポを中心として―(共同発表)」嶺南考古学会・九州考古学会第8回合同考古学大会 慶州教育文化會館(韓国)
●2006年
「豊前の円筒埴輪」第8回七隈史学会ポスターセッション
【展覧会】
●2017年
『宗像・沖ノ島と大和朝廷』九州国立博物館・福岡県他(主担当)
●2016年
『新羅王子がみた大宰府』九州国立博物館・太宰府市教育委員会(主担当)
●2015年
『古代日本と百済の交流―大宰府・飛鳥そして公州・扶餘―』九州国立博物館他(副担当)
【図録】
●2017年
『宗像・沖ノ島と大和朝廷』西日本新聞社他(共著)
●2016年
『新羅王子がみた大宰府』九州国立博物館・太宰府市教育委員会(共著)
『美の国 日本』九州国立博物館 作品解説(共著)
『太宰府天満宮の地宝』九州国立博物館 作品解説・コラム(共著)
●2015年
『古代日本と百済の交流―大宰府・飛鳥そして公州・扶餘―』西日本新聞社他 作品解説・コラム(共著)
●2014年
『全国高等学校考古名品展』九州国立博物館 作品解説(共著)
交流課

山野 孝 やまの たかし:交流課長
福岡県出身。平成30年4月から勤務しています。 交流課の仕事は、体験型展示室「あじっぱ」を含む教育普及やボランティア活動、交流イベント事業、国内外との交流など多岐に渡ります。 「学校より面白く、教科書よりわかりやすい」をキャッチフレーズに、展示はもちろんですが、より多くの方々が気軽に博物館へ足を運んでいただけるよう様々な催し物を企画していますので、九州博物館サイトの〔催し物・イベント案内〕も是非ご覧ください。 皆様のお越しをお待ちしています。

進村真之 しんむら まさゆき:交流課 主任研究員
専門:日本考古学
国際交流業務を担当しております。今まで展示を中心とした業務でしたが、新たな立場で博物館をたずさわることになりました。博物館を通して、多くの人々がしっかりとつながっていければと考えております。
●「伝善通寺町出土の平形銅剣」紀要『東風西声』第13号 進村真之 九州国立博物館 3月
2017年
●科学研究費補助金基盤研究(B)研究成果報告書『国宝桜ヶ丘銅鐸の総合診断調査と今後の保存活用-発見50年目を迎えるにあって-』(課題番号:26262075)研究代表者:進村真之 3月
●「家屋文鏡および直弧文鏡に関する調査報告」『宮内庁書陵部紀要』〔陵墓篇〕第68号 進村真之 赤田昌倫 清喜裕二 加藤一郎 宮内庁書陵部 3月
2016年
●「壺」「丹塗土器」「石庖丁未成品」「石戈」「石剣」『全国高等学校 考古名品展2016』九州国立博物館 7月
2015年
●「袈裟襷文銅鐸」『美の国 日本』九州国立博物館 10月
●「平成26年度「小中学生からの考古学」展について」紀要『東風西声』第10号 進村真之 池内一誠 九州国立博物館 3月
●『延永ヤヨミ園遺跡 -Ⅳ区Ⅱ-』大庭孝夫 進村真之 一般国道201号行橋インター関連埋蔵文化財調査報告 第4集 九州歴史資料館 3月
●「西森田遺跡・番塚古墳」「艇止山遺跡」『古代日本と百済の交流 ―大宰府・飛鳥そして公州・扶余』九州国立博物館 1月
2014年
●「銅戈・鋳型(実験制作品)」「丹塗り長頸壺」「石斧、石斧未製品」「甕棺」『全国高等学校 考古名品展』進村真之 九州国立博物館 7月
●「国宝桜ヶ丘銅鐸を中心とした共同研究および活用への取り組み」『東風西声 九州国立博物館紀要』第9号 進村真之 橋詰清孝 土屋和美 池内一誠 九州国立博物館 3月
2013年
● 特別展『国宝 大神社展』展覧会図録:執筆 東京国立博物館 九州国立博物館 4月
●『延永ヤヨミ園遺跡 - Ⅲ区Ⅰ - 』一般国道201号行橋インター関連埋蔵文化財調査報告第1集 九州歴史資料館 3月
●『岩屋古墳群 上片島遺跡群』東九州自動車道関係埋蔵文化財調査報告第5集 九州歴史資料館 3月
2012年
●『東北地方太平洋沖地震被災文化財救援委員会平成23年度活動報告書』東北地方太平洋沖地震被災文化財救援委員会事務局 10月
●「福岡県久山町中久原出土埋蔵銭大甕のX線CT分析」『東風西声 九州国立博物館紀要』第7号 九州国立博物館 3月
2011年
●海外展『日本とタイ ふたつの国の巧と美』展覧会図録:執筆 九州国立博物館 バンコク博物館 4月
2010年
●トピック展『邪馬台国 九州と畿内』展覧会図録:執筆 九州国立博物館 大阪府立弥生文化博物館 10月
●特別展『馬 アジアを駆けた二千年』展覧会図録:執筆 九州国立博物館 7月
2009年
●『矢加部南屋敷遺跡・矢加部五反田遺跡』 有明海沿岸道路大川バイパス関係埋蔵文化財調査報告第3集 福岡県教育委員会 3月
2008年
●『小川柳ノ内遺跡II』 九州新幹線関係埋蔵文化財調査報告第8集 福岡県教育委員会 3月

久保田和之 くぼた かずゆき:交流課 主任研究員
福岡県福津市出身です。「学校より面白く、教科書より分かり易い」をモットーに、九州国立博物館が皆様にとってより素敵な場所となるよう、全力で取り組みたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

上野光裕 うえの みつひろ:交流課 主任研究員
筑紫野市出身です。H30年度より中学校から転任となりました。一期一会をモットーに、すべての方に「九博にきてよかった」と思っていただけるようなご案内ができるよう、励んでまいります。

井手裕嗣 いで ひろつぐ:交流課 主任主事
平成28年度から九州国立博物館での勤務となりました。国際交流事業を担当しています。 今まで携わってきた業務とは異なる分野での挑戦となりますが、九博が皆様にとってより魅力的な場となるよう頑張ってまいります。

堀江亮介 ほりえ りょうすけ:交流課 主事
福岡県遠賀郡芦屋町出身、身長188cm、ソフトバンクホークスの武田翔太似です。平成30年度から博物館のイベント業務を担当しております。九州国立博物館が楽しくて居心地の良い場所になるように、カーブよりもストレート中心に取り組んでまいります。

李 点点 リ テンテン:交流課 国際交流員
中国の河南省出身です。縁あって2017年7月から国際交流員として九博に勤めています。普段は中国の博物館との連絡∙調整や通訳などの業務に携わったり、博物館や文化財についての専門知識を学んだりしています。九博のある太宰府は景色が美しいだけでなく歴史や文化も豊かで、古代から日本の対外交流の窓口として輝いてきました。「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」という九博のコンセプトのもと、現代の対外交流の現場で日中文化交流の架け橋として精一杯頑張りたいと思います。
広報課

田中正一 たなか しょういち:広報課長/アジア文化交流センター副所長
いつ来ても変化があり、新しい発見がある博物館を目指しています。今後も皆さまに愛される博物館として、たくさんの方にお越しいただき、満足していただけるよう、九博の魅力を発信してまいります。 皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

岩橋神奈子 いわはし かなこ:広報課 広報担当
九州国立博物館で情報発信の業務を担当しています。ご来館くださった一人でも多くのみなさまに「九博に来てよかった」「また来たいな」と 思っていただけるよう微力ながら努めてまいります。 ぜひ観て、聴いて、体験して、九博の魅力をいっぱい感じてください。それがみなさまの明日への活力となりますよう願っています。