文化交流展示室案内
文化交流展示室では、日本とアジア、ヨーロッパとの文化交流の歴史を紹介しています。旧石器時代から江戸時代までを5テーマに分け、それぞれの文化交流を物語る作品を展示しています。見学の順序は自由!どうぞお好きな時代からご覧ください。さあ、出発しましょう!
令和8年3月31日(火)、4階文化交流展示室がリニューアルしました。
九州国立博物館 4階 文化交流展示室は、令和8年3月31日(火)に、4階文化交流展示室がリニューアルしました。
リニューアルでは、お客様がより快適にご観覧いただけるよう、展示室内の案内看板のデザイン・内容の刷新などを実施しました。
主なリニューアル内容
- サインのデザイン、配色、文字の大きさを見直すだけでなく、UDフォントを採用してすべての漢字にルビを振ることで誰にとっても読みやすいサインを実現しました。
- 11箇所ある関連展示室の記号を数字からアルファベットに替えることで、展示テーマの順番を表す数字の記号と見間違えないようにしました。
- 各展示室の入口にデジタルサイネージなどを置くことで何を並べた展示室なのか、一目見て伝わるようにしました。
- 文化交流展示室に入ってすぐの場所に案内モニターと触知図を設置して、おすすめルートをお伝えします。
デザイン、配色、文字の大きさとフォントを一新させた1~5の展示テーマのパネル(左)と部分拡大(右)
文化交流展示室にある、11の関連展示室をあらわす記号を、数字からアルファベットに変えました
11箇所ある関連展示室の入口には、デジタルサイネージなどを設置して、何を並べた展示室なのか、一目見て伝わるようにしました
案内モニターで表示するページのひとつ。旅のワクワク感とともに、おすすめルートの方向を示します
文化交流展示室に入ってすぐの場所に案内モニターと触知図を設置して、おすすめルートをお伝えします
触知図には、おすすめルートのほかに、現在地、出入口、お手洗いなどを点字でも表記しています
展示室紹介
1 縄文人、海へ Jōmon People: Advancing Towards the Sea
約3万5千年前 ~ 紀元前4世紀
寒冷な気候で、大陸と地続きに近い姿であった旧石器時代(約3万5千年前~約1万2千年前)の日本列島。人々は狩りの対象となる大型動物を追い、遊動生活をおくっていた。縄文時代(約1万2千年前~紀元前4世紀)になると気候が温暖化して海水面が上昇し、日本列島は現在とほぼ同じ姿となった。人々は定住生活をおくり、木の実、小型動物、魚や貝などを食料とし、土器を使って煮炊きした。また、日本列島の島々の交流には、丸木舟を使用した。
「1 縄文人、海へ」の展示作品
2 稲づくりから国づくり From Crop to Country
紀元前4世紀 ~ 紀元後7世紀
弥生時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀中頃)、大陸から米作りや金属器が九州に伝わった。農作業を共同で行なう中で人々をまとめる人が現れ、やがて地域を治める王になった。3世紀中頃になると列島の大半を治める大王が現れ、彼らの権威を象徴する古墳がつくられた。朝鮮半島からは多くの人々が渡来し、乗馬の文化や須恵器という高温で焼く硬いやきものの製作技術を伝えた。九州では石人や装飾壁画によって首長の死後の安寧を祈る独自の古墳文化が展開した。
「2 稲づくりから国づくり」の展示作品
3 遣唐使の時代 The Age of the Envoys
7世紀 ~ 12世紀
日本は、唐(618年~907年)の都長安に遣唐使を送って先進的な制度や仏教を学び、律令国家の体制を整えた。また彼らの持ち帰った国際色豊かな品々は、日本の文化に大きな影響を与え、アジアとの外交・貿易の拠点として繫栄した大宰府は、先進的な文化の発信地となった。平安時代(794年~1185年)には、渡来の文化が引き続き受容される一方、「仮名」に代表される日本独自の文化も育まれた。仏教では密教や極楽往生を願う信仰が流行し、仏像や絵画、経典など様々な造形物がつくられた。
「3 遣唐使の時代」の展示作品
4 アジアの海は 日々これ交易 Merchants of the Asian Seas
12世紀 ~ 16世紀
武士が台頭した鎌倉時代(12世紀末~1333年)から室町時代(1336年~1573年)にかけて、アジア諸国の貿易商人たちは大海原をさかんに往来した。京都や博多などの都市をはじめ、各地で商業が発達した。覇権を争った武士たちのあいだでは、禅僧が伝えた水墨画や茶などが富や権力の象徴として流行し、それはやがて日本の伝統文化を代表する茶の湯(茶道)へと発展した。
「4 アジアの海は 日々これ交易」の展示作品
5 丸くなった地球 近づく西洋 Smaller World, Closer West
16世紀 ~ 19世紀
室町時代の終わりから安土桃山時代(16世紀~17世紀初頭)は、ヨーロッパの大航海時代にあたる。アジアに進出してきたヨーロッパ人との交流を通じて、鉄砲やキリスト教が日本にもたらされ、日本からは銀や工芸品などが海を渡った。戦乱が終わり社会が安定した江戸時代(1603年~1868年)、日本は長崎や対馬、琉球(沖縄)、蝦夷地(北海道)を通じて世界とつながった。日本の磁器や漆器が世界を魅了した一方、国内でも世界への知識は広がり、蘭学など多彩な文化が育まれ、やがて訪れる近代への礎となった。
「5 丸くなった地球 近づく西洋」の展示作品
文化交流シアターの愛称が「きゅーはくみるみる」に決定しました
開館20周年を記念し、(公財)九州国立博物館振興財団より贈呈された文化交流展示室の「文化交流シアター」の愛称が「きゅーはくみるみる」*に決定しました。
*『きゅーはくみるみる』
「映像を見る」ことに加え、「踏んでみる」、「触ってみる」、「やってみる」といった前向きにチャレンジする意味もあることから、この愛称が選ばれました。
歴史ドラマの中に埋没するような仮想空間やひとの動きに反応する映像空間をお楽しみください。
二つのコンテンツを交互に上映します(1時間に3回ずつ)。
太宰府タイムトリップ
大宰府政庁が置かれた奈良時代への時間の旅を通して、防衛拠点から政治・文化の発信地へと姿を変える太宰府が、現代につながっていくさまを体験できます。
キューハクふむふむ
文化交流展の5つの時代区分に応じたアニメーションを正面と左右の壁に投影。床に投影されたアイコンを踏むと、アイコンが壁へと動いて解説が始まる対話型コンテンツです。博物館の展示内容をモチーフに日本とアジアとの文化交流の歴史を遊び感覚で楽しめます。