トピック展示

大涅槃展
展示期間:
平成27年1月14日(水)〜2月15日(日)
展示場所:
文化交流展示室 関連第11室
概要:
涅槃 ねはん とはサンスクリット語のニルヴァーナに由来する言葉で、迷いの火を吹き消した状態のこと。仏教において悟りの境地を意味し、とくに釈迦の死を「涅槃」と呼びます。その様子を表わした涅槃図の制作は釈迦誕生の地であるインドで始まり、仏教が伝えられるとともに東アジア全域に広がりました。日本では古くから宗派を問わず制作され、人々に親しまれ、他の地域とは比べようもないほど豊かな展開を遂げました。
このたびのトピック展示では、約80年ぶりに存在が確認され、当館の所蔵となった仏涅槃図を初公開するとともに、時代も地域もさまざまな選りすぐりの20点をご紹介いたします。その多彩な世界をお楽しみください。
大涅槃展

展示作品の紹介

仏涅槃図

重要文化財 仏涅槃図 陸信忠 筆りくしんちゅう

中国・南宋時代(13世紀) 奈良国立博物館
仏涅槃図

仏涅槃図 命尊 筆 みょうそん

鎌倉時代・元亨3年(1323) 九州国立博物館
四面像

四面像

中国・西魏時代(6世紀) 大阪市立美術館

出品作品リスト

指定 作品名 筆者 時代 世紀・年代 所蔵者
  仏伝浮彫「涅槃」   パキスタン
ガンダーラ
クシャーン朝時代
2-3世紀 福岡 伯林寺
  仏伝浮彫台座   中国・北斉時代 天保10年(559) 東京国立博物館
  四面像   中国・西魏時代 6世紀 大阪市立美術館
重要文化財 仏涅槃図   平安時代 12世紀 東京国立博物館
岐阜県指定重要文化財 仏涅槃図   平安時代 12世紀 岐阜 汾陽寺
  仏涅槃図   平安-鎌倉時代 12-13世紀 京都国立博物館
重要文化財 仏涅槃図 陸信忠筆 中国・南宋時代 13世紀 奈良国立博物館
重要文化財 仏涅槃図   中国・南宋時代 13世紀 京都 長福寺
重要文化財 仏涅槃図   鎌倉時代 13世紀 神奈川 円覚寺
  仏涅槃図 命尊筆 鎌倉時代 元享3年(1323) 九州国立博物館
丹波市指定文化財 仏涅槃図 命尊筆 鎌倉時代 正中2年(1325) 兵庫 妙法寺
  仏涅槃図   鎌倉時代 13世紀 九州国立博物館
  仏涅槃図   南北朝—室町時代 14世紀 福岡 東長寺
重要文化財 八相涅槃図   鎌倉時代 13世紀 鹿児島 龍巌寺
(南さつま市坊津
歴史資料センター輝津館保管)
  仏涅槃図 孫億筆 清時代 17世紀 福岡市博物館
  仏涅槃図 卓峰道秀筆 江戸時代 延宝2年(1674) 福岡 慈光寺
  仏涅槃厨子   江戸時代 17世紀 個人蔵
  仏涅槃図   江戸時代 17世紀 個人蔵
  仏涅槃図   江戸時代 17世紀 個人蔵
  仏涅槃図   江戸時代 19世紀 個人蔵