過去の特別展
特別展に行く前に読む・・
『 工芸のいま 伝統と創造 』を楽しむ、さらに2つの話 その2

「黒田長政関ヶ原合戦」
馬上で太刀を振りかざすのは黒田長政、槍を持って対峙するのは石田三成の家老、島左近。
頭上からの視線「飾り山の人形」

2007年、エントランスに展示された山笠
今回の展示で人形の出品は6点。その内、5点は博多人形の作家によるものです。
展示設計を担当したデザインオフィスイオの池田さんは、驚異の発想力の人です。人形の展示シンボルに山笠をという案が出てきました。流石にそれは・・ということで、山笠の人形だけをということになりました。
そこで、九博のエントランスに2007年に展示されていた天神町一丁目飾り山の表を飾った中村信喬さんの人形をお借りしました。
作業は大胆かつ繊細に・・

黒田長政の愛馬が九博に到着。

取り付けたらどうなるかを確認します。

アップに耐えるこの迫力!

よいしょっ!
カメラ下手ではなく、躍動感です!

迫力、みなぎる!

とりあえず、取り付け完了。
しかし、作業はまだまだ続きます。

高所作業車で登った中村信喬さんが、ぐいっ、えいっとばかりに人形に命を吹き込みます。

あるポイントに立つと、長政があなたを 睨み付けてきます…。

☆のポイントが長政公絶景ポイント。
信喬さんの人形は、体の動きだけでなく、視線までも計算されています。 大きな人形と、小さな人形。大きさは違っても、大事な部分は同じです。