過去の特別展
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『 工芸のいま 伝統と創造 』を楽しむ4つの話 その3
展示で作る工芸ワールド

入って最初にあるのが「燃える深鉢の林」。今回の展示は分野別。最初の陶芸で、皆様の心をぐっと鷲掴みすることでしょう。
展覧会の大まかな内容が決まり、そこでどのような章立てをするのかを決めていきます。そして出品作品が決まってきて、いよいよ展示の工夫です。
どのような世界をこの展示室という空間に作ることができるのか。それによってどれだけ楽しく作品を鑑賞していただくことができるのか。学芸員の腕の見せ所です。展示のプロと意見をかわしつつ、展示案ができていきます。
今回の展覧会は二部構成で、一部が「九州・沖縄の作家たち」、二部が「工芸の精華」です。
一部を飾るのは137人の現役作家の作品です。ここではその作家のパワーを表現したい。二部は九州・沖縄の先輩作家の作品と、日本工芸史を代表する方々の作品。こちらは、静謐なイメージを表現したい。
基本コンセプトが決まると、さあ、始まりです。

これぞ、
「燃える深鉢の林」図面では分かりにくいので、完成予想図です。

テーマパークを思わせる、分野を象徴するテーマシンボルの競演です。
キャプションにも一工夫
作品を展示するその一方で、「作品の情報をどうのように伝えるのか」、これはとても大切なことです。そこでキャプションが活躍します。