新元号記念特別企画「令和」
『万葉集』巻五
江戸時代 18世紀刊 (原本:奈良時代 8世紀)
開催日程:
平成31年4月23日(火)~令和元年12月22日(日)
会場:
文化交流展示室
概要:
新元号「令和」が大宰府に縁のある万葉集巻五の「梅花の歌三十二首」の序文から選ばれたことを記念して、大宰府の歴史・文化を国内外に向けて紹介する特別企画「令和」を開催します。
本企画では、大伴旅人が主催した「梅花の宴」につながる『歴史』と『交流』をキーワードに、それらの重層的な繋がりに着目します。まず『歴史』では、大伴旅人が大宰帥として赴任する背景を「筑紫君磐井の乱」に始まる、大伴氏と九州の繋がりから解説します。続いて『交流』では、大宰府の文化的側面を遣隋使・遣唐使の役割から説明し、「梅花の宴」と漢籍の関係を紹介します。
展示会場と展示テーマ
I:「筑紫君磐井の乱」と大伴氏
主な展示作品
- 【重要文化財】岩戸山古墳出土石製表飾(石人)
- チブサン古墳出土石製表飾(石人)
- 中ノ城古墳出土超大型円筒埴輪
II:大伴旅人と大宰府
主な展示作品
- 『万葉集』巻五
- 【重要文化財】大宰府政庁跡出土鬼瓦
- 木簡「大伴部」(復元品、原品:重要文化財)
- 白玉帯
【60代の大伴旅人】
727年に旅人は、大宰府の長官「大宰帥(だざいのそち)」に就任。正三位の位にあった旅人は、浅紫の衣を着ていました。
730年に旅人邸で「梅花の宴」が催されました。
【30代の大伴旅人】
旅人が役人として働いた期間は、大宝律令(701年)が定められるなど、律令国家の整備が進む時期と重なっていました。
III:律令制文書の展開(期間:6月11日(火)~8月4日(日))
主な展示作品
- 【重要文化財】太政官符(大伴家持、自著)
IV:万葉筑紫歌壇と遣唐使
主な展示作品
- 遣唐使船復元品(漢籍、香木、琵琶袋、真綿等)
V:水城の別れ
主な展示作品
- 水城復元模型
- 大宰府政庁南門模型