写真展
写真展
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展示期間:
平成25年6月4日(火)〜平成26年2月2日(日)
展示場所:
文化交流展示室 南側ギャラリー通路
見所:
高句麗壁画古墳を月替わりで紹介
安岳3号墳や江西大墓など、高句麗壁画古墳の中から選りすぐりの傑作を月替わりで紹介します。月初めの休館日に展示替えいたします。
よく分かる解説も充実
なかなかなじみの少ない高句麗という国や壁画がどんな絵の具でどうやって描かれたのかがよく分かるパネルで解説します。
世界遺産に登録された世界の壁画古墳をめぐる
高句麗壁画古墳はもとより、イタリアやアイルランドなどの世界遺産に登録された装飾古墳をスライドショーで紹介します。
ごあいさつ:
高句麗とは、現在の中国東北部から朝鮮半島の北・中部にかけた地域に今から1500年ほど前に存在した古代国家です。領土拡張のため、当時は倭と呼ばれていた日本をはじめ、近隣諸国や異民族との間で繰り返し争う好戦的な面を持つ一方、朝鮮半島諸国の中ではいち早く仏教を受容するなど、高い文化を育んでいました。
そのひとつが、平壌(北朝鮮)や集安(中国吉林省)などの都に築造された壁画古墳群です。これらは、故平山郁夫画伯らの尽力によって、2004年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されました。
このたび九州国立博物館と共同通信社が「世界遺産 高句麗壁画古墳写真展」を開催することになりました。世界遺産登録直後の2004年および2010年、2011年に朝鮮社会科学院考古学研究所とともに合同調査を実施した際、共同通信社が高精彩デジタルカメラで撮影した多数の壁画をご紹介いたします。荘厳な儀式に臨む王と高官、当時の人々の日常生活-などを精緻に描いた色鮮やかな壁画の数々に出会うことで、高句麗文化への親近感のみならず、飛鳥や九州の装飾古墳との類似性や相違点をも感じとっていただければ幸いです。
主な作品
*画像はクリックすると拡大します
安岳3号墳 前室西側室西壁 墓主政治
黄海南道安岳郡にある高句麗壁画古墳。墓主像や夫人像や往時の生活風俗を活写した多種多彩な壁画が描かれている。 |
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安岳3号墳相撲図
向き合って対戦する手搏(しゅはく)の図。相撲のルーツに当たるものか? |
担当者からのひとこと
保存の問題もあって、装飾古墳は現地でもなかなか見ることができません。この写真展は。高句麗壁画の神髄に触れるまたとない機会です。ぜひ何度もお越しください。河野一隆(文化交流展室長)