![よみがえる正倉院宝物 - 再現模造にみる天平の技 -](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/s_60title01.jpg)
![よみがえる正倉院宝物 - 再現模造にみる天平の技 -](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/s_60title01.jpg)
会 期:
令和3年4月20日(火)~6月13日(日)
休館日:
月曜日 *ただし、5月3日(月・祝)は開館
開館時間:
9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)
観覧料:
一 般 1,600円
高大生 1,000円
小中生 600円
*団体料金はありません。
*大学生以下の方は日時指定チケットとあわせて展示室入口にて学生証や生徒手帳等をご提示ください。
無料対象の方は以下の通りです。(証明書の提示等が必要です)
展覧会公式ホームページ:
チケットに関するお問い合わせ:
西日本新聞イベントサービス
092-711-5491(平日午前9時30分〜午後5時30分)
展示に関するお問い合わせ:
NTTハローダイヤル
050-5542-8600(9時00分〜20時00分/年中無休)
御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―」公式図録
![御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―」公式図録](https://www.kyuhaku.jp/visit/img/book/book109.jpg)
税込価格:2,400円
編集:宮内庁正倉院事務所、奈良国立博物館、九州国立博物館、朝日新聞社
編集協力:木村しのぶ(株式会社福本事務所)
デザイン・制作:藤本敏行(株式会社ライブアートブックス)
印刷:株式会社ライブアートブックス
発行:朝日新聞社
1300年の技が、いまここに、よみがえる。公式図録として珠玉の一冊が完成!
巡回会場の全出品作品128件をカラー図版で掲載。華やかで美しい装飾と超絶技巧を細部までご覧いただけます。宮内庁正倉院事務所や奈良国立博物館、九州国立博物館の研究員によるコラムや詳しい解説も充実しています。
また、材料や製作の手順を記した「模造製作ノート」や、製作に携わった職人たちによる寄稿を加えて模造事業の全容を紹介していますので、日本の伝統技術を継承することの意義を学ぶのにも最適な資料です。
再現された天平の美と技をご堪能ください!
天平 の美と技に魅せられた、名工たちの情熱の結晶。
正倉院宝物とは、奈良・東大寺の正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々です。
聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、西域や唐代の中国からもたらされた国際色豊かな品々も含まれます。
正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まりました。
宝物の修理も手掛けた名工たちによる模造製作はその後、材料や技法、構造の忠実な再現を目指すことになります。
以来、宮内庁正倉院事務所のもとで、熟練の技と最新の調査・研究成果との融合
により、高い芸術性と学術性を兼ね備えた再現模造が数多く生み出されてきました。
本展では、天平の美と技に挑戦した再現模造の逸品を集めてご紹介します。
よみがえった正倉院宝物の姿を通じて、伝統技術を継承することの意義を感じていただけますと幸いです。
![紅牙撥鏤碁子](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p11.jpg)
(上)模造 紺牙撥鏤碁子
(下)模造 紅牙撥鏤碁子
奈良国立博物館蔵
正倉院は、どこの、どのような施設だったのか?
奈良時代に東大寺大仏殿の裏手の小高い土地に設けられた、寺の中心的な倉庫でした。 明治時代以降、国の管理となり、現在では宮内庁正倉院事務所がその任に当たっています。
正倉院宝庫の特徴は?
三角形の部材を井桁に組んで壁にする校倉造の建物です。 北倉・中倉・南倉の三倉からなり、天皇の許可で扉を開閉する勅封倉として極めて厳格に管理され、正倉院宝物を守ってきました。
正倉院宝物はどのようなものか?
奈良時代、聖武天皇が崩御した際に光明皇后が東大寺大仏に献納した御遺愛品等を中心とする宝物群です。 多種多様かつ国際色豊かな約9000件の品々が、1300年近く、人々の努力によって良好な保存状態で伝えられてきました。
楽器・伎楽
8年がかりで完成した五絃琵琶
![模造 螺鈿紫檀五絃琵琶](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p01.jpg)
模造 螺鈿紫檀五絃琵琶
正倉院事務所蔵
原宝物は正倉院宝物を代表する「螺鈿紫檀五絃琵琶」。
華麗な装飾はもちろんのこと、実際に演奏が可能な楽器を目指して再現されました。
きらびやかな往時の姿を再現
![模造 螺鈿槽箜篌](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p02.jpg)
模造 螺鈿槽箜篌
正倉院事務所蔵
箜篌は竪形ハープの一種。
明治時代、原宝物の修理のために復元された模造の箜篌です。
花芯には赤色の琥珀を、枝や茎には光沢のある金属線を象嵌しています。
仏具・箱と几・儀式具
天平絵画の息吹を宿す箱
![模造 黒柿蘇芳染金銀山水絵箱](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p05.jpg)
模造 黒柿蘇芳染金銀山水絵箱
東京国立博物館蔵
紫檀のような風合いに仕上げた木地に、金銀で山水を描いた箱の模造。
奈良の漆芸師の家に生まれ、日本画も学んだ作者、吉田包春の確かな技が冴えます。
原宝物では失われた装飾を再現
![模造 黄銅合子](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p06.jpg)
模造 黄銅合子
正倉院事務所蔵
仏前で用いる香炉の模造。
塔の形をした蓋のつまみ部分は、50枚以上の小さな座金を重ねた複雑な構造となっています。
素材の違いを生かした細緻な木画
![模造 紫檀木画箱](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p07.jpg)
模造 紫檀木画箱
正倉院事務所蔵
仏への供物を収めるための箱の模造。
異なる素材を組み合わせて象嵌する木画技法で文様を表しています。
模造製作のための調査によって、錫の使用が明らかとなりました。
染織
美しい色合いを絶妙に再現
![模造 七条織成樹皮色袈裟](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p08.jpg)
模造 七条織成樹皮色袈裟
正倉院事務所蔵
「樹皮色」とは多色が入り交じる色合いのことで、2~3色の糸を撚り合わせた杢糸で表現されています。
模造では原宝物の欠失部分も復元されました。
鏡・調度・装身具
宝物中唯一の七宝製品
![模造 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p03.jpg)
模造 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
正倉院事務所蔵
七宝で飾った鏡背をもつ鏡の模造。
七宝は細かく砕いた色ガラスの粉末を焼きつけたもので、華やかな宝相華文様を表しています。
漆地に映える螺鈿や水晶
![模造 螺鈿箱](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p04.jpg)
模造 螺鈿箱
正倉院事務所蔵
原宝物は「紺玉帯」を収める箱で、希少な漆地螺鈿のひとつです。
箱の内側の色鮮やかな錦も原宝物と同じ織りかたで再現されています。
刀・武具
聖武天皇が用いた華麗な大刀
![模造 金銀鈿荘唐大刀](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p09++.jpg)
模造 金銀鈿荘唐大刀
正倉院事務所蔵
要所に配した透彫の金具には、水晶や色ガラス玉を用いた華麗な装飾がほどこされています。
原宝物は聖武天皇の礼装用の大刀と考えられています。
筆墨
デジタルでは伝えきれない本当の古文書の姿
![模造 正倉院古文書正集 第38巻](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p10.jpg)
模造 正倉院古文書正集 第38巻
〔筑前国嶋郡川辺里戸籍〕(部分)
国立歴史民俗博物館製作
古代の膨大な情報が込められた正倉院古文書。
文書の裏面や紙の継ぎかた、墨の微妙な濃淡までも、忠実に伝えるコロタイプ複製です。
関連イベント
【リレー講座】*聴講無料、要事前申込
①令和3年5月1日(土)13時00分〜13時40分 『近代の正倉院と宝物の模造』 講師:九州国立博物館 樋笠逸人
②【中止】令和3年5月15日(土)13時00分〜13時40分 『2つの「模造 螺鈿紫檀五絃琵琶」』 講師:九州国立博物館 川畑憲子
会場:九州国立博物館1階研修室
定員:各回30人
[申込み方法]
往復はがき、またはメールで受付。ご希望の講演会番号(①もしくは②)、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号を明記のうえ、下記宛にお申込みください。1通につき1名の申込となります。
*申込締切:①②とも2021年4月16日(金)必着
E-mail:yomigaerushosoin@nishinippon-event.co.jp
電話:092-711-5491(平日9時30分〜17時30分)
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当選者の発表は聴講券の発送をもってかえさせていただきます。
*ご応募の際にいただいた個人情報は、本イベントの連絡にのみ使用させていただきます。
*①②どちらも聴講希望の方は、それぞれ1通ずつお申込みください。
物販情報
本展特設ショップでは、「再現性」にこだわった逸品から、会場でしか手に入らないオリジナルグッズまで多数ご用意しています。また、日本工芸会西部支部正会員の作品を会場にてご購入いただけます。この機会をお見逃しなく!
![螺鈿箱レプリカ缶飴](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p12.jpg)
螺鈿箱レプリカ缶飴
![螺鈿箱レプリカ缶飴](https://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_60/p13.jpg)
フェリシモミュージアム部
模造 螺鈿紫檀五絃琵琶エコバッグ&ポーチ
*すべての正会員作品が販売されるわけではありません。
*欠品となる場合があります。ご了承ください。