九州国立博物館に“飾り山笠”が飾られます!
博多の総鎮守櫛田神社の祭礼として、福岡市内において繰り広げられる「博多祇園山笠(国指定重要無形民俗文化財)」の飾り山笠(十一番山笠「天神一丁目」)が、当館エントランスに飾られます。
博多っ子の心意気である絢爛な飾り山をお楽しみください。
棒締め(山台に舁き棒を取り付ける行事):
令和3年8月1日(日)9時30分頃~(予定)
飾り付け:
令和3年8月3日(火)~4日(水)9時30分頃~(予定)
展示期間:
令和3年8月5日(木)~令和4年3月頃予定
会場:
九州国立博物館 1階エントランス
【表】「羅生門鬼退治勇」
人形師 中村 信喬氏(なかむら しんきょう)
平安時代中期、天皇の命を受けて鬼を討伐した源頼光が4人の家来である四天王らと屋敷で酒盛りをしていました。そのとき平安京の正門・羅生門に別の鬼が出現したとの知らせが届きます。四天王の筆頭武将だった渡辺綱(わたなべのつな)は馬にまたがり単身、鬼退治へ。綱は背後から現れた鬼に兜を奪われながらも奮闘。綱の大刀(たち)と鬼の鉄杖(てつじょう)が激しくぶつかり合った末、綱は鬼の片腕を切り落としました。成敗された鬼は空を覆う黒い雲の彼方へ消えていきました。臨場感あふれる綱と鬼の対決場面が見所です。今、社会全体が新型コロナウイルスと戦っています。「コロナ退治」を願う飾り山笠で人々に元気を与えたいとの思いが込められています。
【見送り】「奇襲桶狭間の戦」
人形師 白水 英章氏(しろうず ひであき)
「天下布武」を掲げ戦国の世の武力統一を目指した織田信長が3千に満たない兵で2万5千の大軍を率いた今川義元を破ったのが桶狭間の戦いです。雨中、背後から敵本陣を襲うという奇襲攻撃で勝利を収めた信長は、この戦いで全国にその名をとどろかせたのでした。義元に一番槍を突いた服部小平太、首を討ち取った毛利新介。前田犬千代(利家)は、この戦い以前に信長の怒りを買い織田家から追放されていましたが、自らはせ参じて武勲を挙げました。コロナ禍という大変な時代だからこそ、信長のような強い意志を持ったリーダーに現れてほしいとの願いが詰まっています。
主管:
博多祇園山笠振興会
協力・協賛:
西日本新聞社、十一番山笠天神一丁目、九州国立博物館振興財団、九州国立博物館
お問い合わせ先:
NTTハローダイヤル 050-5542-8600(9時00分〜20時00分/年中無休)