会 期:

1月1日(日・祝)〜3月5日(日)

休館日:

毎週月曜日
*ただし1月2、9日(月)は開館。1月10日(火)は休館。

観覧料:

一 般 1,500円(1,300円)

高大生 1,000円(800円)

小中生 600円(400円)

*( )内は前売りおよび団体料金(有料の方が20名以上の場合)。
*上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。
*障がい者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料です。展示室入口にて障がい者手帳等(*)をご提示ください。
(*)身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証
*満65歳以上の方は前売り一般料金でご購入いただけます。券売所にて生年月日がわかるもの(健康保険証・運転免許証等)をご提示ください。
*小中生、高大生は学生証をご提示ください。
*キャンパスメンバーズの方は団体料金でご購入いただけます。券売所にて学生証、教職員証等をご提示ください。
*チケット販売窓口では下記電子マネーがご利用いただけます。
注)ご利用いただけるのは当日券のみです。団体券・割引券等にはご利用になれません。
電子マネー(WAON、nanaco、iD、Edy、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、nimoca、はやかけん、SUGOCA)
*「nanaco」は、株式会社セブン・カードサービスの登録商標です。
*「iD」ロゴは株式会社NTTドコモの登録商標です。
*「楽天Edy(ラクテンエディ)」は、楽天グループのプリペイド型電子マネーサービスです。
電子マネーアイコン

お問い合わせ:

050-5542-8600(NTTハローダイヤル 午前8時〜午後10時/年中無休)

1分でよく分かる特別展 57秒

主催:
九州国立博物館・福岡県、宗像大社、西日本新聞社、TVQ九州放送、日本経済新聞社、朝日新聞社
協賛:
住友林業
共催:
(公財)九州国立博物館振興財団
特別協力:
国立公州博物館(韓国) 太宰府天満宮
後援:
文化庁、宗像市、宗像市教育委員会、福津市、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、北九州市、北九州市教育委員会、太宰府市、太宰府市教育委員会、西日本リビング新聞社、FM FUKUOKA、cross fm、LOVE FM、西日本鉄道、九州旅客鉄道、日本自動車連盟福岡支部、NEXCO西日本九州支社、福岡県タクシー協会、福岡市タクシー協会、福岡商工会議所、太宰府市商工会、太宰府観光協会、日本旅行業協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル
画像提供協力:
NHKエンタープライズ

ごあいさつ

ここ九州の地に、新たなユネスコ世界文化遺産として、「『神宿かみやどる島』宗像むなかた沖ノ島おきのしまと関連遺産群」が登録されようとしています。地元・宗像の海の民に守られてきた変わらぬ自然と風景、宗像大社を中心に守り続けられてきた祈りが一体となって、世界の遺産として、次世代に引き継がれようとしているのです。
海の正倉院とも称される沖ノ島は、『古事記』・『日本書紀』に「沖津宮おきつぐう」と記された由緒あるやしろであり、古くから貴重な宝物が神宝として奉納されてきました。その一部は発掘調査で発見されており、今日では8万点にもおよぶ神宝が「国宝」に指定され守られています。これほどの神宝を納めた祭祀さいし遺跡は他に例がなく、大和朝廷の国家祭祀の中でも、沖ノ島祭祀がとくに重要な役割を果たしていたことを物語っています。
特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」では、『古事記』・『日本書紀』の記述と発掘調査の出土品を交差させながら、神宿る島の源に迫ります。日本の国づくりを進めた大和朝廷に重要視された沖ノ島祭祀の探究は、九州国立博物館の理念「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」を体現するものです。日本古来の信仰を伝える沖ノ島と、海路で結ばれた大和・筑紫つくし韓国からくにの出土品を読み解くとき、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」がさらなる輝きを放つことでしょう。
ユネスコ世界文化遺産への登録を直前にひかえた今春。九州国立博物館で一足先に開催する本展覧会が、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を身近に感じていただく機会となれば幸いです。


展覧会構成


第1章 歴史をつなぐ海

解説を読む

沖ノ島祭祀の舞台であり、東アジア交流の窓口となった筑紫つくしの海。沖ノ島祭祀を担った宗像君むなかたのきみをはじめとした筑紫の人々は、九州沿岸を基点に大和・筑紫・韓国からくにで躍動しました。その躍動の歴史は、『古事記』・『日本書紀』に記録されるだけでなく、発掘調査によっても明らかとなりつつあります。本章では、往時の海上航路をたどりながら、宗像君・筑紫君つくしのきみ等をはじめとした豪族の姿を紹介します。

主な作品

歴史をつなぐ船の姿


船形埴輪

船形埴輪ふながたはにわ

大阪・岡古墳
古墳時代・4世紀
藤井寺市教育委員会

豪族が所有していた船を模した埴輪。船の前面に取り付けられた竪板 たていた が、大海原の波濤を裂いて進みます。

宗像君の宝玉


勾玉

勾玉まがたま

福岡・奴山正園古墳
古墳時代・5世紀
福津市教育委員会

碧玉 へきぎょく ・水晶 すいしょう ・瑪瑙 めのう ・翡翠 ひすい・ガラス ・滑石 かっせき を素材とした勾玉。国際色豊かな宗像君に相応しく、アジア各地の多様な素材が用いられています。

南の海の宝貝


イモガイ製雲珠

イモガイ製雲珠せいうず

福岡・平塚古墳
古墳時代・6世紀
九州国立博物館
行橋市 仙掌菴 福島小太郎寄贈

イモガイ

イモガイ

現代・21世紀
個人蔵

南西諸島で採取されたイモガイは、馬具・腕輪等の素材と して東アジアで流通しました。イモガイ特有の文様と光沢の 自然美は、古代の人々を魅了し続けたのです。

筑紫君つくしのきみの武人


石人

福岡県指定 石人せきじん

福岡・岩戸山古墳
古墳時代・6世紀
久留米市教育委員会

大きく両手を広げた武人の姿を模した石人。筑紫君に率いられた武人らは、527年〜528年にかけて「筑紫君磐井 つしくのきみいわい の乱」と呼ばれる、大和朝廷との熾烈な戦いを繰り広げました

第2章 神話の風景

解説を読む

沖ノ島祭祀が成立した古墳時代。人々は、清らかな水辺や村の中で「八百万乃神やおよろずのかみ」に祈りを捧げていました。また、古墳に死者を埋葬する際には、墓室に宝物や食料を納め、墳丘に常世の姿を模した埴輪をならべていました。これらの神まつりや古墳祭祀の風景は、日本最古の歴史書である『古事記』・『日本書紀』の記述に散りばめられるだけでなく、発掘調査で発見される祭祀の痕跡や古墳からも垣間見えます。『古事記』・『日本書紀』に記された世界と日本各地の出土品を照らし合わせたとき、日本古来の神まつりの姿が浮かび上がります。


国生み

国産くにう

神話を読む

男神イザナキノミコトと女神イザナミノミコトは、あま浮橋うきはしから、天の下を矛でさぐられた。天の下には青い海原うなばらがあり、矛の先からしたたった海水がかたまって、一つの島となった。
この島に降り立たれたイザナキノミコトとイザナミノミコトは、夫婦になって国土をお産みになった。

『日本書紀』巻第一より

黄泉の国

黄泉よみくに

神話を読む

男神イザナキノミコトは亡くなった女神イザナミノミコトを追いかけ、死後の世界である黄泉の国へと向かわれた。
暗闇の中でイザナミノミコトは、「私はもう黄泉の国の食べ物を食べてしまい、もとの世界へはもどれません。どうか、私の姿を見ないで下さい」とお伝えになった。しかし、イザナキノミコトは聞き入れずに火を灯されると、眼前にはイザナミノミコトの亡骸なきがらが横たわっていた。

『日本書紀』巻第一より

天の真名井

あま真名井まない

神話を読む

アマテラスオオミカミは、スサノオノミコトの十握とつかつるぎを「天の真名井」から湧き出る清水ですすぎ、カリカリとかんで霧を噴き出し、三柱の女神をお産みになられた。
スサノオノミコトは、アマテラスオオミカミの玉を、「天の真名井」から湧き出る清水ですすぎ、カリカリとかんで霧を噴き出し、五柱の男神をお産みになられた。
その後、アマテラスオオミカミは三柱の女神を海路かいろにおかれ、歴代の天皇をお助けするようにと命じられた。三柱の女神は、筑紫つくし宗像君むなかたのきみらがまつる神となられた。

『日本書紀』巻第一より

御神酒のはじまり

御神酒おみきのはじまり

神話を読む

東に軍を進める神武天皇じんむてんのうは、神の教えに従って、香具山かぐやまやしろの土で手抉たくじり御神酒甕おみきがめをつくり、丹生にう川の上流で神まつりを行われた。
御神酒甕を丹生川に沈めると、神意のとおりに魚が木の葉のように流れていった。
このときから、神まつりに御神酒甕が用いられるようになったのである。神まつりの後、神武天皇は東征とうせいを成し遂げられた。

『日本書紀』巻第三より


月下の優駿げっかのゆうしゅん


馬形埴輪

馬形埴輪うまがたはにわ

茨城・伝真鍋古墳群
古墳時代・6世紀
九州国立博物館

月夜の晩に古墳の下で出会った一頭の赤い馬。連れ帰った翌朝には、馬の埴輪に変じてしまいます。この説話は、『古事記』・『日本書紀』に記された馬形埴輪の不思議な記録です。古墳にならべられた馬の埴輪は、古代の人々が理想とした優駿の姿です。

聖なる水のまつり


導水施設形埴輪

導水施設形埴輪どうすいしせつがたはにわ

大阪・狼塚古墳
古墳時代・5世紀
藤井寺市教育委員会

大和を中心に発見されている水の祭祀場を模した埴輪。約1.2m四方の柵形埴輪に囲まれた内部に、木樋 もくひ 形埴輪が置かれています。木樋を流れた清らかな水は、日本古来の神まつりで、とくに重要視されていました。宗像三女神を生み出した霧も、「天の真名井 あまのまない 」からくみ上げられた清水であったと『古事記』・『日本書紀』に記されています。


古代の神宝

古代こだい神宝しんぽう

神話を読む

清彦きよひこ垂仁天皇すいにんてんのうの命で献上けんじょうした刀子とうすくらの中から無くなった。不思議に思われた垂仁天皇は、清彦に刀子の行方をお尋ねになられた。
清彦は「昨日の夕方、刀子がひとりでに私の家にやって来ましたが、今朝にはいなくなっていました」とお答えした。
この後、刀子はひとりでに淡路島あわじしまに行き、島の人々に神としてまつられた。

『日本書紀』巻第六より

埴輪の誕生

埴輪はにわ誕生たんじょう

神話を読む

垂仁天皇すいにんてんのうは古墳に従者じゅうしゃを生きたまま埋める殉死じゅんしのことで心を痛められ、殉死を止める方法を臣下に問われた。 そこで、野見宿禰のみのすくねは、土でつくった人や馬などを天皇に献上した。
天皇は喜ばれ、「今から後、古墳には必ずこの土物をたてて、人を損なってはならぬ」といわれた。この土物を名づけて埴輪といった。

『日本書紀』巻第六より

埴輪の馬

埴輪はにわうま

神話を読む

伯孫はくそんは、月夜の晩に古墳の下で、優れた赤馬に乗っている人に出会った。
伯孫は、この赤馬が欲しくなり、自分の芦毛馬あしげうまと交換してもらった。家に帰った伯孫は、赤馬をうまやに入れて、眠りについた。
翌朝、伯孫が厩を見ると、赤馬は埴輪の馬に変わっていた。不思議に思った伯孫が古墳の下に戻ると、芦毛馬が埴輪の間に立っていた。伯孫は埴輪の馬と芦毛の馬を取り換えて帰っていった。

『日本書紀』巻第一四より

古代の忠犬

古代こだい忠犬ちゅうけん

神話を読む

蘇我そが氏と物部もののべ氏の戦に敗れた捕鳥部万ととりべのよろずは、敵方の兵士に追われていた。追い詰められた万は、川のほとりで小刀を首に刺して自決した。
兵士が万の亡骸なきがらに近づくと、雷鳴がとどろき大雨が降り、万が飼っていた白犬が飛び出してきた。白犬は万の亡骸のまわりをぐるぐると回り、天に向かってえた。やがて、白犬は万の頭をくわえて、古い墓に納めた。 白犬は万の傍を離れず、ついに飢え死にしてしまった。
哀れに思った朝廷は、万の一族に命じて墓をつくらせ、万と白犬をほうむった。

『日本書紀』巻第二一より


第3章 神宿る島の源

解説を読む

大和から遠く離れた絶海の孤島・沖ノ島で行われた神まつり。沖ノ島祭祀遺跡で発見された約8万点 の国宝には、三角縁神獣鏡・金製指輪・金銅製龍頭をはじめとした希少な宝物が数多く含まれています。 これほどの宝物を奉納した祭祀遺跡は、他に例がなく、大和朝廷が行った国家祭祀の中でも、沖ノ島祭祀がとくに重要な役割を担っていたことを物語っています。本章では、沖ノ島、大和、韓国の祭祀遺跡や古墳の出土品を比較しながら、神宿る島の源に迫ります。

主な作品

大和やまと


三角縁神獣鏡

重要文化財 三角縁神獣鏡さんかくぶちしんじゅうきょう

奈良・黒塚古墳
古墳時代・4世紀
文化庁所蔵・奈良県立橿原考古学研究所保管

大和朝廷の象徴とも言える青銅の鏡。大和の黒塚古墳では、34面におよぶ青銅鏡が副葬されていました。


車輪石

重要文化財 車輪石しゃりんせき

奈良・島の山古墳
古墳時代・4世紀
文化庁所蔵・奈良県立橿原考古学研究所保管

鍬形石

重要文化財 鍬形石くわがたいし

奈良・島の山古墳
古墳時代・4世紀
文化庁所蔵・奈良県立橿原考古学研究所保管

北陸地方で産出する碧玉 へきぎょく を素材に、南島の貝をモチーフとして製作された腕輪。大和の島の山古墳では、133点以上の石製腕輪が出土しています。


子持勾玉

子持勾玉こもちまがたま

奈良・三輪松之本遺跡
古墳時代・5〜7世紀
奈良県立橿原考古学研究所

大物主大神 おおものぬしのおおかみ が祀られる三輪山の山麓は、大和朝廷発祥の地です。三輪山周辺の祭祀遺跡では、日本古来の祭祀具である子持勾玉が出土します。

沖ノ島おきのしま


三角縁神獣鏡

国宝 三角縁神獣鏡さんかくぶちしんじゅうきょう

福岡・沖ノ島18号祭祀遺跡
古墳時代・4世紀
宗像大社

沖ノ島祭祀遺跡では、これまでに70面以上の青銅鏡が出土しています。神社の御神体にも多い鏡は、日本古来の神まつりと密接に結びついていました。


車輪石

国宝 車輪石しゃりんせき

福岡・伝沖ノ島
古墳時代・4〜5世紀
宗像大社

鍬形石

国宝 鍬形石くわがたいし

福岡・沖ノ島5号祭祀遺跡
古墳時代・4世紀
宗像大社

石製腕輪は青銅鏡とともに、大和朝廷の中枢で宝具として重宝されました。沖ノ島の祭祀遺物は、複合的に大和の古墳副葬品とも重なります。


子持勾玉

国宝 子持勾玉こもちまがたま

福岡・沖ノ島8号祭祀遺跡
古墳時代・5〜6世紀
宗像大社

大和の三輪山と同様に、沖 ノ島でも子持勾玉が出土し ます。5〜6世紀に用いられた祭祀具の一つです。

華麗なる黄金文化


金製指輪

重要文化財 金製指輪きんせいゆびわ

奈良・新沢千塚126号墳出土
古墳時代・5世紀
東京国立博物館

シルクロードの薫りを漂わせる花形デザインと金粒の細工。多くの渡来人が見られる5世紀から、日本の黄金文化も芽吹きはじめました。

金製指輪

国宝 金製指輪きんせいゆびわ

福岡・沖ノ島7号祭祀遺跡
古墳時代・5〜6世紀
宗像大社

沖ノ島の神宝を代表する黄金の指輪。全面に施された精緻な装飾から、往時の最高級品が奉納されていることが分かります。
展示期間:1月31日(火)〜3月5日(日)

金製指輪

金製指輪きんせいゆびわ

韓国 慶尚北道・皇南大塚南墳
三国時代(新羅)・5世紀
国立慶州博物館(韓国)

新羅王陵の中でも特に巨大な皇南大塚南墳で出土した黄金の指輪。青いガラス珠がはめ込まれた新羅王の遺品です。

アジアを翔ける龍の姿


金銅製龍頭

国宝 金銅製龍頭こんどうせいりゅうとう

福岡・沖ノ島5号祭祀遺跡
飛鳥-奈良時代・7〜8世紀
宗像大社

一対をなす龍の装飾品。力を込めるように歯を食いしばった表情と、反り返り流れる髭 ひげ の造形が、鎌首 かまくび をもたげて動き出す一瞬の静寂を切り取っています。
展示期間:1月1日(日・祝)〜1月29日(日)


金銅製龍頭

金銅製龍頭こんどうせいりゅうとう

韓国 慶尚北道・月池
統一新羅時代・8世紀
国立慶州博物館(韓国)

中国文明に起源をもつ龍は、やがて皇帝や王の権威を象徴する神獣となりました。唐との接近を図った新羅の王宮でも、龍の装飾が用いられています。

金銅製龍文金具

国宝 金銅製龍文金具こんどうせいりゅうもんかなぐ

奈良・藤ノ木古墳
古墳時代・6世紀
文化庁所蔵・奈良県立橿原考古学研究所保管

シルクロードから伝来したパルメット文様に龍の姿が溶け込んでいます。黄金の輝きの中に、ダークブルーの眼光が輝いています。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群、いよいよ世界遺産登録へ!!

沖ノ島

古代より国の安寧あんねいを願い、祈りが捧げられてきた玄界灘の孤島・沖ノ島。宗像の海の民は、沖ノ島に宿る女神をあがめ、厳格な掟を継承してきました。 このおきてによって、今日まで古代の祭祀跡さいしあとが手つかずのまま残されてきたのです。変わらぬ自然と風景、今、ふるさとの人々が一体となり、過去から現在へと引継がれてきた絶え間ない祈りを、世界の遺産として次世代に伝えていこうとしています。

辺津宮

宗像大社辺津宮へつぐう

高宮祭場

高宮祭場たかみやさいじょう

スーパーハイビジョンシアターのご紹介

特別展『宗像・沖ノ島と大和朝廷』の会期中は「神やどる島 宗像 沖ノ島」を上映します。
(3月1日〜5日は「不思議・再発見!200年前の日本地図」と入れ替え上映)
4階文化交流展示室にお越しください。特別展のチケットでご覧頂けます。


図録:特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」正誤表のお知らせ

特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」の図録に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 既にご購入のお客様には、ご迷惑をおかけしますが、正誤表をダウンロードしてご利用ください。

図録正誤表