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重要文化財 野中古墳出土甲冑の期間限定展示
大阪府藤井寺市野中古墳は、古墳時代中期の古墳群を代表する古市古墳群の中にある一片37mの方墳で、1964年に大阪大学によって発掘調査が実施され、多くの武具をはじめとする豊かな副葬品が出土しました。この古墳の被葬者像は、畿内の政権中枢を支え、軍事組織を管理した人物とみる可能性も出されています。また、鉄資源の豊富な朝鮮半島ともつながりを持った人物だったのでしょう。
野中古墳の甲冑出土状況
修理が完了した野中古墳出土甲冑
2015年、古墳からの出土品は重要文化財に指定され、かつての武装集団を髣髴とさせる鉄製甲冑群がよみがえりました。このたび、古墳時代の甲冑の典型として堺市黒姫山古墳とあわせて展示します。5月7日までの期間限定の展示です。どうぞ、お見逃しなく。
襟付短甲
頸の後部を守るための鉄板がついた短甲で、襟付短甲と呼ばれています。全国で9例しか出土していない、たいへん珍しいものです。
武人の姿をイメージさせる短甲一式
頭にかぶる眉庇付冑と頸・肩を守るためのヨロイ、胴を覆うための短甲など、古墳時代の武人が装着した甲冑一式がそろったものです。
頸と肩を守るためのヨロイで、小さな鉄板を組み合わせて、体のカーブにそった形を作っています。
先端が尖った冑(かぶと)で、戦艦の尖った舳先(衝角)に似ていることから、衝角付冑と呼ばれております。冑本体は革製のため遺存していませんが、頭頂部の飾りと頸の後ろ守るが残っています。
冑の頭頂部に付けられた三尾鉄と呼ばれる金具です。3本の脚のある側には鳥の羽などを差して、飾られていました。
撮影:寿福滋 画像提供:大阪大学