文化交流展示室で光の道 × 宮地嶽神社の至宝のコラボ企画展示

国宝 宮地嶽古墳出土品の精華と火葬墓

展示期間:
平成29年1月1日(日・祝)〜3月26日(日)
展示場所:
文化交流展示室 基本展示室(第4室前付近)

画像提供協力:宮地嶽神社
宮地嶽古墳出土品の精華と宮地嶽火葬墓
相島からまっすぐに伸びる光の道

年2回あらわれる「光の道」

この写真の場所がどこか分かりますか?昨年の冬に、アイドルグループが出演した航空会社のCMで一躍話題になったのが福岡県の宮地嶽神社です。この写真の風景は、年に2回、玄界灘に浮かぶ相島から鳥居・参道を越えて境内にまで、一直線に夕陽が差し込む「光の道」と呼ばれています。全国各地からシーズンには、これを見に多くの観光客が訪れているそうです。

歴史の宝庫、宮地嶽神社

玄界灘に臨む宮地嶽山麓にいだかれた宮地嶽神社は、九州の古代史を語る上でも見のがせない場所です。奥の宮・不動神社が祀られた宮地嶽古墳は、日本で第2位の長さを誇る横穴式石室を持ち、出土品は国宝に指定されました。その古墳で舞われたという「筑紫舞」は、独特の足さばきと高い跳躍が他に類のない神事芸能として、現在にも伝わっています。さらに境内地からは火葬墓が出土していて、その蔵骨器も国宝となっています。
宮地嶽古墳出土品の精華と宮地嶽火葬墓
高い跳躍が特徴的な神事芸能「筑紫舞」
宮地嶽古墳出土品の精華と宮地嶽火葬墓
巨大大刀と筑紫舞のシルエットが印象的な「宮地嶽古墳のきらめき」
宮地嶽古墳出土品の精華と宮地嶽火葬墓
「宮地嶽古墳と国際交流」では高句麗・百済などとの交流が浮かび上がる。
宮地嶽古墳出土品の精華と宮地嶽火葬墓
特設コーナー全景(「光の道」が目印)

ぜひ特設コーナーへ

このたび文化交流展示室では、宮地嶽古墳と宮地嶽火葬墓の出土品に注目して、その精華を紹介する特設コーナーを設けました。これは「宮地嶽古墳のきらめき」、「宮地嶽古墳と国際交流」、「宮地嶽火葬墓」の3つの小テーマから構成され、「光の道」のパネルが目印です。また宮地嶽火葬墓出土品は、当館初公開になります(内容器は再現文化財)。この展示を通して、玄界灘を雄飛した海人族の活躍に思いをはせ、この神社が持つ神秘的な雰囲気をぜひとも感じていただきたいと思います。