展示期間:
平成28年7月20日(水)〜9月25日(日)
展示場所:
文化交流展示室 第3室
概要:
全国の高等学校には、地元の方が寄贈した資料や、地歴部や郷土部による発掘調査の出土品など、多くの考古資料が保存されています。これら高等学校所蔵資料を通じて地域の歴史と高校生の活動を紹介します。
出品校:
  • 秋田・大館鳳鳴高等学校
  • 長野・松商学園高等学校
  • 千葉・東邦大学付属東邦高等学校
  • 徳島・池田高等学校
  • 愛媛・今治西高等学校
  • 福岡・朝倉高等学校
  • 福岡・嘉穂高等学校
  • 佐賀・小城高等学校


展示作品の紹介

瞳のある土偶

長野・松商学園高等学校

瞳のある土偶 縄文時代/4,500~4,000年前

耳飾をつけ、入れ墨をした土偶です。瞳が表現されているのは珍しいんですよ。後ろ姿もとてもキュートなので、ぜひチェックしてください。

人物はにわ

福岡・嘉穂高等学校

人物はにわ 古墳時代/6世紀

額から頬の辺りまでしか残っていませんが、盾を持った人物と考えられます。ポイントは耳の形!

キノコ形土製品

秋田・大館鳳鳴高等学校

キノコ形土製品 縄文時代/4,500~3,500年前

大きさも形も、まさにキノコ。期間限定、地域限定の出土品です。いったい何のために作られたのでしょうか。

壺・磨製石剣

福岡・朝倉高等学校

壺・磨製石剣 弥生時代/前4世紀

ぴかぴかに磨きあげた石の剣と、まっ黒でツヤのある壺。日本に水稲耕作が伝わった頃のものです。

石鍬

徳島・池田高等学校

石鍬 弥生時代/1世紀

徳島城の石垣にも使われている阿波青石で作られた鍬です。鍬は日々の農作業で使うものなので、手に入りやすい石でつくったようです。

石槍

佐賀・小城高等学校

石槍 旧石器時代/15,000〜10,000年前

作っている途中で失敗してしまったようで、全て途中で折れています。大型の石槍を作るのは難しかったのかもしれません。

煉瓦

千葉・東邦大学付属東邦高等学校

煉瓦 明治時代/19世紀

現在は東邦大学の柔道場となっている木造建物の周辺を発掘調査した際に出土した煉瓦です。桜印の刻印から製造時期がわかりました。

提瓶

愛媛・今治西高等学校

提瓶 古墳時代/6世紀

水筒のように提げひもをつけて使われた須恵器です。中の液体がこぼれないようにいったんきゅっとすぼまって、注いだり飲んだりしやすいように口は広がっています。よく考えられていますね。

図録

「全国高等学校 考古名品展 2016」の図録を、1階ミュージアムショップにて販売中です!
考古資料と考古学のことをわかりやすく説明しています。2014年に開催した1回目の考古名品展の図録とあわせて、お楽しみください。


野帳

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全国高等学校 考古名品展 2016

全国高等学校 考古名品展 2016

税込み価格1,500円
編集・発行:九州国立博物館
デザイン:尾中俊介・田中慶二(Calamari Inc.)
印刷・製本:大同印刷株式会社
発行日:平成28年7月20日
A5版、128ページ
図録正誤表
*図録に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

関連イベント


ミュージアムトーク

日時:
平成26年7月20日(水)・8月23日(火)15時00分から30分程度
会場:
九州国立博物館4階 文化交流展示室 第3室
聴講料:
無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)