興福寺中金堂再建記念・興福寺シンポジウム

「阿修羅像 天平の心と技を未来へ」

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2009年に九州国立博物館で特別展「国宝 阿修羅像」が開催された際に、文化財用大型CTスキャナを用いて、阿修羅像など八部衆・十大弟子のうち9軀について健康診断や内部構造調査が行われました。その後も調査は継続され、8年かけて解析が行われました。 その研究成果は、昨年、興福寺シンポジウムとして『阿修羅像を未来へ』(東京・有楽町朝日ホール)、『阿修羅像を未来へ受け渡すために』(奈良・奈良大学)を開催し、また『阿修羅 1300年の新事実』(NHK総合)として紹介されました。
このたび、これまでの研究成果に新発見を加えて、CTスキャナによる阿修羅像の調査研究を総括し、阿修羅像の制作や修復の謎に迫ります。
このシンポジウムが阿修羅像研究の新しい基盤となるとともに、「文化財を未来に受け渡すために、未来を担う若者に文化財の大切さを伝えたい」という願いをこめて、シンポジウムを開催いたします。

開催日時:
平成30年3月4日(日)
13時00分〜16時10分
*開場は12時30分から
会場:
九州国立博物館1階ミュージアムホール
定員:
先着280名
*当日10時30分よりミュージアムホール前で入場整理券(座席指定)を配布します
主催:
九州国立博物館、法相宗大本山興福寺、朝日新聞社
後援:
九州朝日放送、奈良県ビジターズビューロー、奈良県、奈良市
お問合せ先:
NTTハローダイヤル
050-5542-8600(8時00分〜22時00分)
【講演演目】
開会挨拶[13時00分〜13時10分]
島谷弘幸(九州国立博物館館長)

基調講演[13時10分〜13時50分]
「天平の名宝・阿修羅像‐その伝世性をめぐって」
多川俊映(興福寺貫首)

第一部「最新技術が探る阿修羅像」[14時00分〜15時00分]
「CTスキャナでせまる阿修羅像の技」
楠井隆志(九州国立博物館展示課長)
「阿修羅像、懺悔と改心の造形」
山崎隆之(愛知県立芸術大学名誉教授)

休憩[15時00分〜15時10分]

第二部「CTスキャナで探る阿修羅像の健康診断」[15時10分〜16時10分]
「修理痕跡が語る阿修羅の姿」
今津節生(奈良大学教授)
「人工知能を使って樹種特定に迫る」
杉山淳司(京都大学教授)

【関連展示】
CTデータから復元した阿修羅像の心木模型などをエントランスホールに展示します。

イベントチラシ