独立行政法人 国立文化財機構「文化財防災ネットワーク推進事業」

公開シンポジウム 地域と共に考える文化財の防災・減災III

熊本地震と文化財レスキュー

2016年4月に熊本・大分の地に発生した地震を受け、熊本県では地震で被害にあった文化財のレスキューが進められています。発災から7ヶ月あまりを経た今、この経験から何を学び、次なる災害に備えいかに地域が取り組むべきなのか、改めて問われています。
そこで当シンポジウムでは、まず阪神・淡路、東日本の地で文化財レスキューの第一線を担った2人が、これまでの文化財防災のあり方や、今回の熊本地震を受けて考えたことを対談します。次に、発災後7ヶ月の間に取り組んできた文化財レスキューについて、現場担当者から報告します。さらに、文化財の防災に取り組んでいる機関や団体の役割、地域とのかかわり方など、フロアからの発言も求めながら議論を深め、課題を見据えます。

開催日時:

平成28年12月4日(日)
11時00分〜16時50分(受付10時30分開始)

会場:

九州国立博物館1階ミュージアムホール

主催:

九州国立博物館

参加費:

無料(事前申し込み不要)

定員:

280名

問い合わせ:

九州国立博物館
092 - 918 - 2834・2842

プログラム:(総合司会)本田光子(九州国立博物館)
開会挨拶[11時00分〜11時15分]

島谷弘幸(九州国立博物館長)


第1部「対談」

熊本地震を考える

平川 新(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事長・宮城学院女子大学長)

三輪嘉六(NPO法人文化財保存支援機構理事長・前九州国立博物館長)

司会:本田光子(九州国立博物館)


[11時45分〜13時00分](休憩)

第2部「報告」[13時00分〜15時20分]

熊本地震による文化財の被災とレスキュー中間報告

[13時00分〜13時50分]

レスキュー事業の概要

文化財レスキュー事業の立ち上げについて

朝賀 浩(文化庁)

文化財の大規模被災 - 初動からレスキュー、復旧スキームへ -

平井 貴(熊本県教育庁)

九州救援対策本部の活動

小泉惠英(九州国立博物館)

[14時00分〜15時20分]

レスキューの事例報告

熊本被災史料レスキューネットワークの取り組み

稲葉継陽(熊本大学・熊本被災史料レスキューネットワーク)

熊本県立美術館の取り組み

有木芳隆・山田貴司(熊本県立美術館)

熊本県博物館ネットワークセンターの取り組み

國本信夫(熊本県博物館ネットワークセンター)

熊本市立熊本博物館の取り組み

竹原明理・甲斐由香里・木山貴満

レスキューの実施と救出資料への対応について

三角菜緒(九州国立博物館)


[15時20分〜15時30分](休憩)

第3部「パネルディスカッション」

熊本文化財レスキューから学ぶ

朝賀 浩(文化庁)

稲葉継陽(熊本大学・熊本被災史料レスキューネットワーク)

平井 貴(熊本県教育庁)

和田 仁(熊本市立熊本博物館)

司会:小泉惠英(九州国立博物館)


閉会挨拶[16時45分〜16時50分]

伊藤嘉章(九州国立博物館副館長)

イベントチラシ