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特別展「よみがえる国宝」の見どころ

よみがえる国宝展もいよいよ8月28日(日)までとなりました。
今回は会期の後半(8月9日から)に登場するお宝を少し紹介します。

九州初公開となる皇室の名宝「扇面散屏風」と「牡丹孔雀図」がお目見え。

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扇面散屏風(部分)

「扇面散屏風(せんめんちらしびょうぶ)」は修理によって、作者を示す印や墨書が新たに発見されました。さまざまな形の金銀を巧みに用いている点が注目です。

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牡丹孔雀図(部分)

「牡丹孔雀図(ぼたんくじゃくず)」は円山応挙(まるやまおうきょ)が得意とした孔雀図の優品。
近年の修理で孔雀や牡丹、太湖石の部分で画面の裏側にも彩色があることが確認されました。

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「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)」は正倉院宝物の復元模造。
装飾を凝らした大刀は唐代の儀礼刀の典型を示したもので、平安時代の飾太刀(かざたち)の祖形となりました。
鞘(さや)に鳥獣・飛雲・唐草文で施された文様は、後世の研出蒔絵(とぎだしまきえ)の先例として貴重です。

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正倉院宝物の復元模造の「粉地彩絵八角几(ふんじさいえはっかくき)」。
仏前にお供えをした品々を載せる机で、献物几(けんもつき)と呼ばれています。
装飾文様の彩色は、奈良時代に栄えた赤系、青系、緑系、赤紫系の暈繝彩色(うんげんざいしき)という色を塗り重ねて立体感を出す技法が施されています。

時を超え代々引き継がれた品々の歴史・技・美を語る展覧会。
この夏 会場で 日本のこころに想いを馳せるひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。