過去の展示情報
日本医術のことはじめ
- まじないから解体新書まで -
展示期間:
平成24年5月9日(水)〜7月1日(日)
展示場所:
文化交流展示室 関連第11室
概要:
出品目録:
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ターヘル・アナトミア(Ontleedkundige Tafelen) ドイツ人医師のヨハン・アダム・クルムスが著した解剖書のオランダ語訳。1771年、前野良沢と杉田玄白らは本書を手に刑死者の解剖に立会い、その正確さに驚き、翻訳を決意した。 |
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解体新書 前野良沢や杉田玄白らがターヘル・アナトミアを翻訳し、出版した本。ただし良沢の名は本書にはない。本書の翻訳を通じて、オランダ語の理解が進み、蘭学を勃興させるとともに、その訳語が数多く日本の近代医学に引き継がれた重要な書物。 |
『ターヘル・アナトミア』『解体新書』のページ替え情報
『ターヘル・アナトミア』と言えば、前野良沢や杉田玄白が解釈に苦労したエピソードで知られる「フルヘッヘンド」の単語が有名です。
また、『解体新書』も教科書に掲載されている扉絵はあまりにも有名です。
この二つの作品は、冊子ですので、なるべくたくさんのページをお客様にご覧いただくため、ページ替えを予定しています。
お目当てのページをご覧になりたい時は、下記のページ替え情報をご確認下さい。
『ターヘル・アナトミア』
鼻についての「フルヘッヘンド」 5月9日(水)〜6月3日(日)
扉絵 6月5日(火)〜7月1日(日)
『解体新書』
扉絵 6月5日(火)〜7月1日(日)
*5月9日(水)〜6月3日(日)は、人体の解剖図のページを適宜、展示します。
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宮崎県指定有形文化財 薬師如来坐像 薬師如来は、人々の病気を治し、心身ともに健康にし、衣食住を満たして幸福にしてくれるという仏さま。京都で造られたと考えられる、九州でもっとも優美な薬師如来像のひとつ。 |
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人体模型(銅人形) 鍼灸(しんきゅう)の試験に使用されたもので、目隠しされた受験者が出題された経穴に針を刺し、正確に刺すことができれば穴から水銀(もしくは水)が流れ出す仕組み。日本の鍼灸医学の発展の歴史を物語る貴重な人体模型。 |
担当研究員のコメント
教科書で誰もが目にしたことがある『解体新書』とその原著『ターヘル・アナトミア』を同時に見られるまたとないチャンス。必見です。酒井芳司(展示課主任研究員)
ミュージアムトーク!!
文化交流展示室 関連11室内において、担当研究員が展示作品の見どころをお話しします
*ご希望の方は当日、時間までにお集まりください。
○ 時間:15:00〜(30分程度)
○ 聴講料:無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)
○ 日時:
5月9日(水)・5月29日(火)・6月12日(火)
トピック展示関連講演会!!『日本医学史のなかの東洋と西洋』
トピック展示に関連した講演会を開催します。漢方医学と西洋医学の歴史に詳しい講師が、講演と対談で、日本人と東洋医学、西洋医学の出会いについて存分に語ります。
酒井シヅ先生は、大ヒットしたドラマ、日曜劇場「JIN - 仁 - 」で、医療指導・監修を担当された日本の医史研究の第一人者です。
「九州における漢方の受容と進展」
米田該典氏(大阪大学大学院医学史料室招聘教員)
「日本における西洋医学の受容 - レメリン解剖書と解体新書 - 」
酒井シヅ氏(順天堂大学名誉教授・日本医史学会理事長)
○ 日時:5月13日(日)13:30〜17:30(13:00開場)
○ 会場:九州国立博物館1階ミュージアムホール
○ 定員:280名 無料 事前申込は不要です。
○ お問い合わせ:九州国立博物館展示課 電話092−929-3297