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特別展「黄檗 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風」

会場のヒミツ&観覧のポイント

*会場デザインを担当した池田英雄クリエィテイブディレクター(デザインオフィス イオ)にお聞きしました。

会場に入ると目の前に黄檗様建築物の特徴の一つとして挙げられる円窓(えんそう)がお出迎え。
(長崎県東明山・興福寺をモチーフにしています。)
今回、円窓は会場デザインとして多く使われています。
氷裂(ひょうれつ)式組子(くみこ)の間から、白い光に包まれた何かが見えています。早速、見に行きましょう!

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その前に、「はじめての黄檗宗 身近な黄檗文化」と題した第1章では、隠元禅師が鎖国時代の日本にもたらした文化、風俗、物品など様々なものを紹介しています。今日の私たちの周りには黄檗宗に由来するものが意外とあるということがわかり、黄檗文化をより身近なものとして感じていただけると思います。

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解説パネル

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普茶料理(模型)

それでは、第2章「唐人たちの長崎」へと進みましょう。
最初に皆様をお迎えするのは、弥勒菩薩(布袋)坐像です。

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京都・萬福寺の整然と並んだ敷石を模したデザイン

唐寺の異国風な趣を感じられるよう、壁面には「雷文くずしの格子」の文様を、天井から「瑠璃燈(るりとう)」を模した照明を中央に配置しています。

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異国的な魅力をもつ仏像を一堂に展示

この展覧会では、黄檗宗のお像の特徴である台座の細工や顔の表情(特に眼)が観えるように、下からファイバー照明をあてています。黄檗寺院では須弥壇(しゅみだん)が高いので、観覧の際に少ししゃがんで見上げると表情がよくわかります。異国的な顔立ちや精巧な透かし彫り彫刻が施された光背・台座をご覧ください。

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ファイバー照明

中国人仏師と日本人仏師がつくった仏像を比較し、その違いをご覧ください。

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釈迦如来坐像

格子の装飾や長崎県東明山・興福寺の山門などに見られる雲形の文様を用いて唐寺の異国風な趣を演出しています。

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黄檗寺院の異国風な趣を醸し出す火灯窓(華頭窓・架灯窓・瓦灯窓-かとうまど)を模したデザイン

顔は写実的に、椅子に座った全身像を正面から描く典型的な黄檗肖像画です。

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顔のシワや髪、ヒゲの一本にいたるまで克明に描いた正面向きの肖像画

第4章「萬福寺の開創と興隆」の入口は、萬福寺の総門をイメージした門となっています。
実際に萬福寺の総門に掲げられていた扁額(へんがく)と左右一対となる聯(れん)を展示しています。

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初公開の白衣観音坐像です。光背と台座をあわせた総高は約5mと圧倒的な存在感です。
黄檗宗の仏像の特徴である反り返った光背の透かし彫り彫刻や台座の彫刻をお楽しみいただけます。

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第5章「黄檗文華」では、黄檗宗のトレードマークである飯梆(はんぽう)がお出迎え。

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今回紹介した展示作品のほか、会場に展示されている絵巻・屏風・涅槃図・墨蹟など、黄檗宗の魅力溢れる仏教美術をお楽しみください。

最後にクイズです。

Q)これはなんでしょう?

ヒント)動物園やサファリパークなどで見ることができる動物です。

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答えは・・

答)虎です。どこにいるか、会場で探してみてください。