展示情報

トピック展示 :
江戸の粋、印籠 - フィンランド・クレスコレクション

(*画像はクリックで拡大)
担当学芸員によるトピック展示の紹介動画

展示期間:

平成24年12月19日(水)〜平成25年3月10日(日)

展示場所:

文化交流展示室 関連第9室

主催:

九州国立博物館・福岡県、太宰府天満宮
ミュージアム・センター・オブ・ヴァプリーッキ、フィンランド大使館

共催:

(公財)九州国立博物館振興財団

協賛:

一般社団法人 日本フィンランド文化友好協会、関西日本フィンランド協会
グランド ハイアット 東京、松平恒忠、淺沼瑞穂子、塚本レイ子

協力:

フィンランド航空(フィンエアー)

UPMキュンメネ・ジャパン株式会社

UPMキュンメネ・ジャパン株式会社

株式会社安川電機

株式会社 安川電機

後援:

福岡県医師会、福岡市医師会

関連リンク:

長崎県美術館 企画展
『フィンランドのくらしとデザイン - ムーミンが住む森の生活』
[別サイトリンク]

長崎県美術館で、「フィンランドのくらしとデザイン - ムーミンが住む森の生活」展が開催中です。ぜひ本展と合わせてご覧ください。

印籠がつなぐ、フィンランドと日本

このたび九州国立博物館では、フィンランドの著名な印籠コレクター、ハインズ・クレス氏、エルセ・クレス氏ご夫妻の所蔵する印籠をご紹介するトピック展を企画いたしました。
日本の誇るすぐれた装飾美術、印籠。
その豊かな魅力をご堪能いただくとともに、フィンランドと日本の友好、および相互の文化交流につながる機会となれば幸いです。

*印籠はすべてクレスコレクション(撮影:ハインズ・クレス氏)、その他の画像提供はscandex 

フィンランドをもっと知る、フィンランドにもっと親しむ

自然 nature
国土面積は33万8424平方キロメートル。日本とほぼ同じ面積の国土に、約530万人が住んでいます。全土は北緯60度から70度の間に位置し、そのうち77%が森林で、湖の数は約20万。フィンランドは、「森と湖の国」として知られています。

デザイン design
環境の厳しいフィンランドでは、実用的なデザインが発達しました。自然を取り入れた作品が多く、素材や造形にその影響をみることができます。シンプルで飽きのこないデザインは、日本でも広く受け入れられています。

トレンド trend
ダウンロード数が世界第1位のモバイルゲームアプリ「アングリーバード」は、フィンランド生まれ。IT分野でも先駆的存在で、フィンランドでは、SNSを有効活用した「デジタル外交」も注目されています。

画像提供:Visit Finland 

ヤリ・グスタフソン

フィンランド大使からのメッセージ

日本最高の美術工芸品である印籠のコレクションが我が国フィンランドにあるとは、うれしい驚きでした。
そのコレクションが九州国立博物館で展示されることは、この上ない喜びです。これを機に、すばらしい印籠のコレクションを有するフィンランドとはどんな国なのか、九州の皆様に身近に感じていただければ幸いです。

ヤリ・グスタフソン

日本初公開
フィンランドからやってくる珠玉の印籠コレクション

印籠は、薬を入れるための容器(ピルケース)であり、腰に提げる男性用の装身具です。江戸時代、豪華な蒔絵や螺鈿で飾られた小さく、美しい印籠は、お洒落を楽しむアイテムとして大いに人気を博しました。
本展では、フィンランドに住む世界的な印籠コレクター、クレス氏ご夫妻が蒐(あつ)められた貴重なコレクションのなかから、124点の優品を選んでご紹介します。海外の愛好家を魅了した細密工芸の極みを、ぜひお楽しみください。
なお、今回は特別に、故高円宮殿下が蒐集された根付コレクションを出陳いたします。併せてご鑑賞いただければ幸いです。

展示予定の作品
*画像はクリックすると拡大します
牡丹蝶蒔絵印籠

牡丹蝶蒔絵印籠
(ぼたんちょうまきえいんろう)

牡丹蝶蒔絵印籠
(ぼたんちょうまきえいんろう)
明治時代・19世紀後期
7.8x5.5x1.9cm

瓜蒔絵印籠

瓜蒔絵印籠
(うりまきえいんろう)

瓜蒔絵印籠
(うりまきえいんろう)
江戸時代・17世紀後期〜18世紀前期
6.6x5.5x2.1cm

葦舟蒔絵螺鈿印籠

葦舟蒔絵螺鈿印籠
(あしふねまきえらでんいんろう)

葦舟蒔絵螺鈿印籠
(あしふねまきえらでんいんろう)
江戸時代・17〜18世紀
8.3x8.2x2.4cm

The collectors of inro,
Mr. Heinz and Mrs. Else Kress

ヤリ・グスタフソン
Photographed by Meiko Nagashima

ともにドイツご出身のハインズ・クレス氏、エルセ・クレス氏ご夫妻は、1979年より印籠の蒐集を始め、その優れたコレクションは、世界中で高く評価されています。また、ご夫妻は研究者としても著名で、お二人で集められた印籠関係資料は、貴重なアーカイブとして知られています。

太宰府天満宮 企画展

太宰府天満宮

【企画展】
フィンランド・テキスタイルアート 季節が織りなす光と影

○ 場所:太宰府天満宮宝物殿第2・3展示室および境内

○ 会期:平成24年12月1日(土)〜平成25年3月10日(日)

表情豊かな自然に囲まれた太宰府天満宮で、フィンランドデザインの中でも自然との関わりが深いテキスタイルアートを紹介します。

太宰府天満宮 企画展Webサイト
『フィンランド・テキスタイルアート 季節が織りなす光と影』[別サイトリンク]

関連イベント情報

講演会

「フィンランドのデザイン」

近年、幅広い年齢層を引きつけているフィンランドのデザインについてレクチャーいたします。

講師:

ミッコ・コイヴマー氏(フィンランド大使館参事官)

日時:

平成24年12月19日(水)11:00〜12:00

場所:

九州国立博物館1階研修室

定員:

50名 当日受付(先着順) 無料

お問い合わせ:

九州国立博物館企画課文化交流展示室
電話:092-918-2823

コンサート

EVA ALKULA&中井智弥 箏カンテレコンサート
〜日本とフィンランドの文化の架け橋〜

フィンランドの伝統楽器、カンテレ。日本の箏との魅力的なコラボレーションをお楽しみください。

演奏:

EVA ALKULA&中井智弥

日時:

平成24年12月19日(水)13:30〜14:00

場所:

九州国立博物館1階エントランス 無料

お問い合わせ:

九州国立博物館企画課文化交流展示室
電話:092-918-2823

写真展

九産大発「フィンランド展」

フィンランドの美しい建築やデザイン、自然、文化をご覧ください。

日時:

平成25年1月1日(火・元日)〜14日(月・祝)9:30〜17:00

場所:

九州国立博物館1階エントランス 無料

お問い合わせ:

九州産業大学 小泉研究室
電話:090-4486-7540(平日10:00〜17:00)
E-メール:koizumi@ip.kyusan-u.ac.jp

講演会

「こんなに面白い 印籠と根付」

漆工研究の第一人者、小松大秀氏が印籠と根付についてわかりやすくお話しします。

講師:

小松大秀氏(秋田・千秋美術館長)

日時:

平成25年1月12日(土)14:00〜15:00

場所:

九州国立博物館1階研修室 無料

定員:

50名 当日受付(先着順) 無料

お問い合わせ:

九州国立博物館企画課文化交流展示室
電話:092-918-2823

ワークショップ

大人のための根付ワークショップ

江戸時代のおしゃれアイテムだった根付をオーブン粘土で制作します。

日時:

平成25年1月12日(土)10:00〜12:00

場所:

九州国立博物館1階研修室

定員:

10名(高校生以上)要申込(先着順) 無料

申し込み方法:

参加者本人の〔1〕氏名(ふりがな)〔2〕連絡先〔3〕住所〔4〕参加希望日を明記の上、FAXまたは、はがきでお申し込み下さい。

申し込み先:

九州国立博物館交流課
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
FAX 092-929-3980

お問い合わせ:

九州国立博物館交流課
電話092-929-3294

ワークショップ

ヒンメリづくりワークショップ

光と幾何学が美しい立体モビールのようなフィンランドの伝統装飾、ヒンメリ。部屋を飾る素敵なインテリアにもなるオリジナルのヒンメリをつくろう。

日時:

平成25年1月13日(日)
〔1〕10:00〜〔2〕14:00〜(各回2時間程度)

場所:

九州国立博物館1階研修室

定員:

各回15名(小学生以上)当日受付(先着順) 無料

お問い合わせ:

九州産業大学 小泉研究室
電話:090-4486-7540(平日10:00〜17:00)
E-メール:koizumi@ip.kyusan-u.ac.jp

講演会

「フィンランドのイクメン事情」

自身が「イクメン」(=子育てに励む男性)のコイヴマー氏が、フィンランド男性の子育て事情についてお話しします。

講師:

ミッコ・コイヴマー氏(フィンランド大使館参事官)

日時:

平成25年1月27日(日)14:00〜15:00

場所:

九州国立博物館1階研修室

定員:

50名 当日受付(先着順) 無料

お問い合わせ:

九州国立博物館企画課文化交流展示室
電話:092-918-2823