過去の展示情報

新春特別公開 :

徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度


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九州国立博物館がお正月に開催する恒例の新春特別公開!4回目となる今回は、徳川美術館の所蔵する大名婚礼調度の最高傑作、国宝「初音の調度」を展示いたします!

展示期間:

平成24年1月1日(日・祝)〜1月29日(日)

展示場所:

文化交流展示室 アプローチ付近


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概要:

 国宝「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女である千代姫が、寛永一六年(1639)、尾張徳川家二代光友に嫁ぐ際持参した調度です。「初音」という名称は、この調度を飾る文様が、『源氏物語』「初音」帖に題材を得ていることに由来します。金銀を贅沢に使い、高度な蒔絵技術を尽くして描かれた豪華な源氏の世界は、終日見ていても見飽きないことから「日暮らしの調度」と呼ばれたといいます。

展示作品の紹介
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国宝 初音蒔絵眉作箱

国宝 初音蒔絵眉作箱(はつねまきえまゆつくりばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵眉作箱(はつねまきえまゆつくりばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

眉作箱は、眉を描いたり、額際(ひたいぎわ)を化粧したりするための道具を入れる箱のことで、刷毛や篦(へら)、紅猪口(べにちょく)などが納められています。

初音蒔絵薫物壺・台

国宝 初音蒔絵薫物壺・台(はつねまきえたきものつぼ・だい)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵薫物壺・台(はつねまきえたきものつぼ・だい)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

薫物壺とは、薫物(粉末にした香木や香料を、練り固めた丸薬状の香のこと)を入れるための容器で、脚の付いた六角形の台に載せて飾ります。

担当研究員のコメント

毎年恒例の新春特別公開「国宝 初音の調度」。今回ご紹介する3件は、いずれも九州初公開のものとなります。新春を飾るにふさわしい華やかな大名婚礼調度の世界を、ぜひご覧いただければ幸いです。

学芸部企画課研究員・川畑憲子

 新春、2012年1月3日(火)は ミュージアムトーク を開催します!

4階展示会場内において、担当学芸員による展示解説を開催します。ご希望の方は当日、時間までにお集まりください。

○ 時間  :15:00〜(30分程度)

○ 聴講料:無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)


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