過去の展示情報

トピック展示 :

発掘された日本列島2011地域展

九州最古の狩人とその時代


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展示期間:

平成23年10月29日(土)〜12月18日(日)

展示場所:

文化交流展示室 関連第1室および基本展示第1テーマ

主催:

九州国立博物館・九州歴史資料館

概要:

日本列島では、約3万5千年前の旧石器時代には、人類が登場していたことが明らかとなっています。そして最後の氷期を迎える頃、寒冷化のために海面は大きく低下し、九州は今よりもずっと、半島や大陸と陸続きに近い状態となりました。この時代、私たちの遠い祖先は、石の道具である石器を作り出し、獲物となる動物を追い求めた狩人でした。

本展では、旧石器時代の石器に焦点を当て、最新の旧石器資料や動物化石などから、狩猟を中心とする、当時の人びとの暮らしを紹介します。

構成:

第 I 章 最古の狩人
第 II 章 狩人の道具箱
第 III 章 狩人の暮らし
第 IV 章 石槍―狩猟具の進化―

展示作品:

展示作品の紹介
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福岡県宗原遺跡の角錐状石器・槍先形尖頭器

福岡県宗原遺跡の角錐状石器・槍先形尖頭器
後期旧石器時代、紀元前21,000
九州歴史資料館

福岡県宗原遺跡の角錐状石器・槍先形尖頭器
後期旧石器時代、紀元前21,000
九州歴史資料館

福岡県宗原遺跡では、角錐状石器や槍先形尖頭器など様々な石槍が出土しました。狩人が集った狩猟場とも言われています。

担当研究員のコメント

私たち人類の歴史で最も長い時代である旧石器時代は、石で作った道具、石器が使われた時代でした。厳しい氷河時代を生きるため、当時の人びとは、技術を磨いて石器を巧みに作りだしました。その中でも、獲物を射止めるための狩猟具・石槍は、道具としての機能美を備えています。現在の私たちが見ても、匠の技に感心させられます。この展示では、そうした九州を代表する石槍遺跡を紹介します。 さらに、今回は九州最古級の石器の一つ、長崎県福井洞穴の石器が東北大学の御協力により、1960年の調査から50年ぶりに里帰りし、九州の皆さんに初めてお披露目することになります。これまで、全国でも発見例がない貴重な石器です。 この機会に九州最古の狩人の世界を堪能していただければ、幸いです。

杉原敏之(九州歴史資料館)

  ワークショップ「石の匠に学ぶ - 石器作り体験 - 」開催!

実際の石器作りから旧石器時代の人びとの知識や技を学ぶことができるワークショップを開催します。

日時:

平成23年12月4日(日)
13:30〜16:10

会場:

九州国立博物館 研修室(1階エントランス)

参加費:

無料

対象者:

小学校高学年以上
*小学生は保護者同伴
*汚れても良い服装でご参加ください

定員:先着30名まで

内容:

トピック展「九州最古の狩人とその時代」の見学と解説・石器作り体験

*イベントの前半(13:40〜14:20)のミュージアムトーク(展示解説)のみ、ワークショップにお申し込みいただいてない方でも参加できます(ただし、文化交流展の観覧料は必要)。ご希望の方は当日、時間までに文化交流展示室(4階)にお集まりください。

主催:

九州歴史資料館・九州国立博物館

申込方法:

stone@kyuhaku.jp
に住所、参加者全員の氏名、年齢、代表者の連絡先(メール・電話)をご記入の上、お申し込みください。

お問い合わせ先:

九州歴史資料館
電話0942-75-9501

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