過去の展示情報
トピック展示 ：
茶の湯を楽しむＩＶ 茶の湯に見る国際交流
（＊画像はクリックで拡大）
展示期間：
平成２３年９月１４日（水）〜１０月２３日（日）
展示場所：
文化交流展示室 関連第９室
概要：
日本の伝統文化を代表するものに茶の湯があります。奈良時代に中国から茶が伝わって以来、日本人は茶を愛してきました。そして、アジアだけではなく、世界の中でも特筆すべき個性ある茶文化を作り上げてきました。アジアとの交流という視点から日本の歴史を考える九州国立博物館にとって茶の湯は大切なテーマのひとつです。
「茶の湯を楽しむ」をテーマとした四回目のトピック展示では、中国や朝鮮半島、東南アジアやインド、西洋からもたらされ、茶道具として取り上げられた作品を紹介します。さらに、海外の作品を手本にした日本の作品や海外から日本という一方通行ではなく、日本から中国などに注文生産をしたと考えられる作品などを通して、茶道具の中に見える国際交流の様子をご覧いただきます。
展示作品の紹介
＊画像はクリックすると拡大します
|
三彩魚藻文盤
|
|
重要文化財 浜松図真形釜
|
|
彫唐津茶碗 銘 五葉
|
出品目録：
| 作品名 | 産地・作者 | 時代・世紀 | 所蔵 |
|---|---|---|---|
| 染付高砂手花入 | 中国・景徳鎮窯 | 明・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 伊達政宗自筆書状 | 伊達政宗筆 | 江戸・17世紀 | 九州国立博物館 |
| 耳付花生 | 伊賀 | 安土桃山・17世紀 | 文化庁 |
| ◎浜松図真形釜 | 芦屋 | 室町・15世紀 | 文化庁 |
| 茶入 銘 山桜 | 瀬戸 | 江戸・17世紀 | 個人蔵 |
| 竹茶杓 銘 さかひ | 松花堂昭乗 | 江戸・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 絵唐津草文壺 | 唐津 | 安土桃山 - 江戸・17世紀 | 九州国立博物館 |
| 耳付水指 | 高取 | 江戸・17世紀 | 九州国立博物館 |
| 交跡写荒磯文水指 | 永楽保全 | 江戸・19世紀 | 文化庁 |
| 染付菱馬写水指 | 須恵 | 江戸・19世紀 | 田中丸コレクション |
| 彫三島茶碗 銘 玄涛 | 朝鮮 | 朝鮮・16 - 17世紀 | 東京国立博物館 |
| 青花祥瑞文碗 | 中国・景徳鎮窯 | 明・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 彫唐津茶碗 銘 五葉 | 唐津 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 九州国立博物館 |
| ◎色絵獅子牡丹文銚子 | 伊万里（有田）・古九谷様式 | 江戸・17世紀 | 文化庁 |
| 古染付寄向付 | 中国・景徳鎮窯 | 明・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 古染付御所車人物図六角手鉢 | 中国・景徳鎮窯 | 明・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 色絵紅葉鹿図菊花形向付 | 伊万里（有田）・柿右衛門様式 | 江戸・17世紀 | 田中丸コレクション |
| 三彩蓮池水禽図皿 | 中国 | 明・16世紀 | 九州国立博物館 |
| 三彩魚藻文盤 | 中国 | 明・16 - 17世紀 | 九州国立博物館 |
| 鼠志野草文額皿 | 美濃 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 文化庁 |
| 朝鮮唐津水指 | 唐津 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 九州国立博物館 |
| 銹絵草花文向付 | 唐津 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 文化庁 |
| 赤地金襴手唐草文向付 | 中国・景徳鎮窯 | 明・嘉靖年間（1522 - 66） | 東京国立博物館 |
| 三彩荒磯文香合「了全」印 | 永楽了全 | 江戸・19世紀 | 東京国立博物館 |
| 古染付台布袋香合 | 中国・景徳鎮窯 | 明・17世紀 | 東京国立博物館 |
| 南蛮独楽香合 銘 昔男 | タイ | アユタヤ・16世紀 | 東京国立博物館 |
| 牛童堆朱香合 | 中国 | 明・16世紀 | 東京国立博物館 |
| ◎鼠志野草文大鉢 | 美濃 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 文化庁 |
| 銹絵草文大皿 | 唐津 | 安土桃山 - 江戸・16 - 17世紀 | 文化庁 |
| 緑地花菱繋ぎ文仏手更紗 | インド・コロマンデル海岸 | 18 - 19世紀 | 東京国立博物館 |
| 浅葱地水草花文更紗 | インド・コロマンデル海岸 | 18世紀 | 九州国立博物館 |
| 彦根更紗 | インド・日本 | 江戸・17 - 18世紀 | 東京国立博物館 |
| 赤地花唐草文西洋更紗 | ヨーロッパ | 19 - 20世紀 | 九州国立博物館 |
◎重要文化財
担当研究員のコメント
毎年秋に行っているトピック展示「茶の湯を楽しむ」は今回で４回目になります。今回は茶の湯のなかにみる国際交流ということで展示の企画をしております。日本文化といえば茶の湯ですが、その世界とその広がりをお楽しみください。
遠藤啓介（学芸部展示課研究員）
（＊画像はクリックで拡大）