過去の展示情報

新春特別公開 :

徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度


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展示期間:

平成22年1月1日(金・祝)〜1月31日(日)

展示場所:

文化交流展示室 アプローチ付近

概要:

 尾張徳川家に伝わり、現在は名古屋の徳川美術館に所蔵される国宝「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女である千代姫が、尾張徳川家二代光友に嫁ぐ折に制作された婚礼調度です。「初音」という名称は、この調度を飾る文様が、『源氏物語』「初音」帖に詠まれる和歌に、題材を得ていることに由来します。金銀を贅沢に使い、高度な蒔絵技術を尽くして描かれた豪華な源氏の世界は、終日見ていても見飽きないことから「日暮らしの調度」とよばれました。今回は、この「初音の調度」のなかから大角赤手箱、見台、文箱の3件を特別公開いたします。新春にふさわしい華麗な調度を、どうぞごゆっくりお楽しみください。

展示作品の紹介
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初音蒔絵文箱

国宝 初音蒔絵文箱(はつねまきえふばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵文箱(はつねまきえふばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

初音蒔絵大角赤手箱

国宝 初音蒔絵大角赤手箱(はつねまきえおおすみあかてばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵大角赤手箱(はつねまきえおおすみあかてばこ)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

初音蒔絵見台

国宝 初音蒔絵見台(はつねまきえけんだい)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵見台(はつねまきえけんだい)
江戸時代・17世紀
徳川美術館蔵

担当研究員のコメント

大名婚礼調度の最高峰とうたわれる国宝「初音の調度」(徳川美術館所蔵)から、大角赤手箱、見台、文箱の3件を特別公開いたします。九州ではいずれも初公開の3件です。新春にふさわしい華麗な調度を、ぜひゆっくりとお楽しみください。

川畑 憲子(企画課研究員)