過去の展示情報

トピック展示 :

有明の縄文文化 - 東名遺跡(ひがしみょういせき)が語るもの -


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展示期間:

平成21年9月3日(木)〜12月20日(日)

展示場所:

文化交流展示室 関連第3室内

概要:

 佐賀市にある東名遺跡は、地表面下5mもの深さから姿を現した、今から約7000年前の縄文時代の遺跡で、発掘調査の結果、貝塚群が見つかり、縄文時代早期の西日本でも最古・最大級の貝塚であることが分かりました。埋没状況が非常に良好だったことから、普通の遺跡では腐ってなくなってしまう木製品や編カゴ、骨製の装身具、ドングリや動物の骨などの有機物が奇跡的に多く残っており、貴重な発見となりました。
 これまでほとんど分かっていなかった、縄文時代でも古い段階の生活の様子を詳細に知れる遺跡として全国的にも大変注目されています。 本トピック展示では、日本最古として注目を浴びた編カゴをはじめ、東名遺跡の貴重な出土品を通して、縄文時代の有明海に生きた人々の暮らしぶりをお伝えしたいと思います。

東名遺跡第1貝塚全景

東名遺跡第1貝塚全景

東名遺跡 編カゴ出土状況

東名遺跡 編カゴ出土状況

主な展示品:

主な展示作品
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担当研究員のコメント

普通は腐ってしまって、めったにお目にかかれない縄文時代の木製品や骨製品、 そして編カゴなどを通して、自然と共生していた当時の生活の様子を少しでも 知っていただければ幸いです。

宮地 聡一郎(展示課研究員)


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