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対馬宗家文書の世界

展示期間:

平成17年10月16日〜展示中

解説:

 対馬宗家は、中世から近世における日本の朝鮮外交における実務と貿易を独占し、日朝関係史上重要な役割を果たした。重要文化財「対馬宗家関連資料」約14000点は、近世において対馬藩主宗家に伝わったものを中心としており、対馬、江戸、釜山の各地に拠点を置いて広範囲に活動した貴重な記録である。

おもな展示リスト:

領地判物 江戸時代:2点
花押と印判 江戸時:一括
文書箱と巻子 江戸時代:1箱2巻
朝鮮通信使の詩巻 明暦元年:1巻
朝鮮国の外交文書 朝鮮 万暦46年:1通
対馬府中図屏風 江戸時代:1隻
人形人参  正徳3年:1点
(約6〜8週間で展示替え)

展示作品の紹介
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領知判物

領知判物
りょうちはんもつ

領知判物
りょうちはんもつ

江戸幕府の将軍から各藩の大名に領地を安堵した文書。全体の国郡名、石高(こくだか)を記した判物、詳細を記した目録からなる。

花押と印判

花押と印判
かおうといんぱん

花押と印判
かおうといんぱん

江戸時代の大名は、記号風のサインである花押と印判の両方使用した。大量に文書を作成するため花押もスタンプ化した。

文書箱と巻子

文書箱と巻子
もんじょばことかんす

文書箱と巻子
もんじょばことかんす

江戸幕府の将軍や老中から対馬藩主宗家に宛てた文書は、形を整え巻物にまとめられ、木箱に納め大切に保管した。
今回は江戸幕府8代将軍徳川吉宗、9代家重から拝領した御内書を入れた箱、他に例を見ない巨大な巻子を紹介する。

朝鮮通信使の詩巻

朝鮮通信使の詩巻
ちょうせんつうしんしのしかん

朝鮮通信使の詩巻
ちょうせんつうしんしのしかん

江戸幕府4代将軍徳川家綱の将軍就任を祝う明暦元年(1655)の朝鮮通信使三使官(正使・副使・従事官)が書いた漢詩。対馬にて対馬藩主宗義真に贈られた。

朝鮮国の外交文書

朝鮮国の外交文書
ちょうせんこくのがいこうもんじょ

朝鮮国の外交文書
ちょうせんこくのがいこうもんじょ

朝鮮国の礼曹参議李命男が対馬藩主宗義成に宛て、出雲国美保関の漁船が欝陵島に漂着したので釜山から対馬への船で送るとある。

対馬府中図屏風

対馬府中図屏風
つしまふちゅうずびょうぶ

対馬府中図屏風
つしまふちゅうずびょうぶ

左の厳原港から右の桟原屋形まで、画面の下にあたる後山の頂上から対馬府中の城下町を鳥瞰したもの。街を行く人々の姿まで描かれている。

人形人参

人形人参
ひとがたにんじん

人形人参
ひとがたにんじん

正徳3年(1713)5月、対馬藩勘定所の人参掛で発見、平田隼人方直より藩主宗家に献上された。当時人の形をしたものは珍重され宝物帳にも記されている。