イベント

「九博活弁シアター」明治〜昭和を飾った大衆娯楽史

 九州国立博物館(九博)が開館5周年を迎えた今年度を締めくくるイベントとして、大正から昭和初期にかけて人々にたいへん親しまれ、娯楽の王様と呼ばれるほどの人気があった「活弁」を実施します。
 当時、文明の先端を走っていた映画(無声映画)フィルムに、日本人は独特の「語り」をつけることにより、自分達のより親しめる、より楽しめる‘かたち’にするという知恵をみせました。それが、「活弁」です。「活弁」は浄瑠璃や歌舞伎などの語り物文化が発達していた、日本独特の映画文化なのです。

日時:

平成23年3月20日(日)
第1回公演13時00分〜13時45分
第2回公演15時00分〜16時00分

場所:

九州国立博物館1階ミュージアムホール

入場料:

無料

受付:

開演30分前から受付開始、先着順、定員288名

内容:

1)生誕200年の国定忠治(13分)上映

九博活弁シアター

活動写真「国定忠治」(13分)上映と国定忠治について語り合うワークショップ 。
大正13年制作、澤田正二郎主演のこの作品の上映をした後に、「赤城の山も、今宵限り・・・」の名セリフをみんなでやってみます。
(カラオケのように映像と字幕を見ながらのワークショップです)

【映画詳細】
「大いなる旅路」の新藤兼人の 脚本を、「遥かなる男」以来二年 半ぶりに谷口千吉が監督した娯 楽時代劇。撮影は「サザエさん の赤ちゃん誕生」の西垣六郎。 (キネマ旬報 全映画作品デー タベースより抜粋)

2)活弁ワークショップ(12分)

九博活弁シアター

活弁士は映画の情景や、登場人物すべての声色を一人で使い分け語るパフォーマーのことです。この日本独自の話芸を、多くの方に知っていただき、また声を出す楽しさを一緒に体験していただくため、「声のワークショップ」や「活弁のワークショップ」を行います。

3)「チャップリンの冒険」上映 チャップリン主演・監督(20分)…第1回公演のみ

九博活弁シアター

【映画詳細】
映画は、チャップリン扮する脱獄囚が、刑務所の看守 から逃亡中という場面から始まる。崖を勢いよく駆け 上がり海中へと逃亡を続け、偶然にも溺れている女 性 (エドナ)の命を救い、彼女の家に歓待される。だ がエドナに思いを寄せる男 (キャンベル) は新聞に彼 の顔写真が載っているのを発見! 官憲に通報し、何 としても捕まえさせようとする...。

4)「坂本龍馬」上映 阪東妻三郎出演(35分)…第2回公演のみ

九博活弁シアター

【映画詳細】
倒幕を叫んで立ち上がった幕末の志士・坂本龍馬 (阪東妻三郎)は、西郷隆盛、桂小五郎と薩・長・土 の3藩連合に尽力する。ある日、新撰組隊長の近藤 勇が池田屋に斬り込んだが、龍馬は難を逃れた。大 政奉還が成り徳川幕府は終結したが、潜伏中の龍馬 と中岡慎太郎に、見廻組の佐々木只三郎の凶刀が 襲いかかる…

活弁士によって、名作は時代を超えて変わらぬ感動、新たな感動を呼びおこしてくれます。

出演者:

弁士:麻生八咫(あそう やた)

九博活弁シアター
1952年生まれ。獨協大学卒業後、一人芝居「日傘と剃刀」を日本全国で400回以上公演。徳川夢声とともに活躍した最後の弁士・池俊行氏の活弁「坂本竜馬」との感動の出会いにより活弁士となる。
1995年伊・パルマ市にて文化庁主催「ジャパン映画フェスティバル」で活弁公演。
1998年活弁界初の文部大臣賞受賞。
2004年埼玉坂本龍馬会会長就任。
2005年2月浅草で活弁教室始まる。
2008年2月「麻生八咫・子八咫ファンクラブ」発足。
世界一周の船上公演でも活躍。活弁公演・活弁教室を全国展開中。
著作『映画ライブ それが人生』麻生八咫・子八咫共著(高木書房)

主催:

九州国立博物館

お問い合わせ先:

お問い合わせ先 九博活弁シアター事務局((株)西広内)
電話092-738-2305

その他:

時間、場所、内容等が予告なく変更になる場合がありますので、御了承ください。