イベント
津軽三味線演奏会
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九州国立博物館(九博))では、展示活動はもちろんのこと、多様なイベントも積極的に実施しております。その一環として継続的に開催している「きゅーはくミュージアムコンサート」はミュージアムホールや文化交流展示室にてミニコンサートを展開し、来館者の皆様に様々なジャンルの音楽を楽しんでいただいております。 |
日時:
平成21年9月4日(金)
15時00分〜15時40分
入場料:
無料
場所:
九州国立博物館1階ミュージアムホール
出演者:
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平野 緑城(ひらの りょくじょう)
千葉県船橋市出身。本名・平野光子。10歳より父・平野鶯声に民謡の手解きを受け、のち女流津軽三味線の第一人者・工藤菊江、秋田三味線浅野梅若、端唄・作曲を佐々流柴田耕頴の指導を受ける。 |
平野緑城一家
平野 緑里(ひらの みどり) 平野 緑彩(ひらの りょくさい) |
演奏曲目:
1.津軽甚句(5分)
古くからあった津軽地方の盆踊り唄。津軽物には口説き風なものが多いが、歌詞が短く気合のこもった曲で地方色にとんでいる。
2.鰺ヶ沢甚句(5分)
この唄はよほど古くから津軽地方にあった。西海岸の深浦でうたわれていた頃は、ただ『くどき節』といっていたが、それがさらに北の漁港、鰺ケ沢に移ってから鰺ケ沢甚句といわれるようになったと古老たちはいっている。
3.津軽は雪にねむっている(5分)
数十年前に津軽を旅した時にこしらえた曲。
暗闇にのんのんのんのん雪はふる。津軽は雪にねむっている。光り閉じ込めねむっている。やねだけ少しのぞいている。軒端の窓に薄明かりつららがひとつ震えている。
暗闇にのんのんのんのん雪はふる。津軽は雪にねむっている。光り閉じ込めねむっている。やねだけ少しのぞいている。軒端の窓に薄明かりつららがひとつ震えている。
4.津軽じょんから節(5分)
南津軽郡の浅瀬石に一本の大きい杉の木があって、その杉の木を中心とした一帯を上河原といい、浅瀬石城主、千徳政氏の墓地であった。慶長二年、千徳氏は大浦城主、津軽為信に滅ぼされたのであるが、千徳の死後も為信の兵は追討の手をゆるめることなく墓地まであばこうとした。そこで千徳家の菩堤寺神宗寺の僧、常緑が為信の兵に抗議して「魂は滅びるものではない。墓をあばいたりするならば、その恨みはのちの世にもおよび、この地にとどまって為信一家を呪うにちがいない」と言った。怒り狂った為信の兵は僧、常緑を切りつけようとしたので、常緑はその場を逃げ出し、浅瀬石の川に身を投じて果てることになった。この悲劇は村人の胸をつよく打ち千徳家の霊を慰めるための唄をつくり、ひそかに唄いついだのがこの唄の始まりである。
5.正調博多節(5分)
福岡市博多の代表的なお座敷唄。博多という地は、そこに住む人たちの気概に富む情熱が『どんたく』や『祇園山笠』などの華やかな祭例を生み出し、今日の福岡のもつ華麗な文化につながっている。歌詞にもうたわれる「博多帯」「筑前織」「博多人形」など、数多い文化遺産をも伝える土地である。
6.じょんからラッセーラー(5分)
この曲は全国大会でも優勝している曲の一つ。盲目の旅芸人達が津軽三味線を編み出し、仁太坊、桃太郎、海田豊月、白川軍八郎、高橋竹山、木田林松栄とつづく津軽三味線の名手の出現によって今日のダイナミックで華麗な技を磨きあげ、大衆芸能として発展している。
主催:
九州国立博物館
共催:
壱岐・対馬フェリー株式会社
お問い合わせ先:
【NTTハローダイヤル】050-5542-8600
*ハローダイヤルとは?
その他:
時間、場所、内容等が予告なく変更になる場合がありますので、御了承ください。