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九州国立博物館に“飾り山”が飾られます!

 このたび九州国立博物館(九博)では、博多の総鎮守櫛田神社の祭礼として毎年7月1日から15日、福岡県福岡市内において繰り広げられる「博多祇園山笠(国指定重要無形民俗文化財)」の飾り山笠(静の山笠)が1階エントランスホールに飾られます。
 博多っ子の心意気である絢爛な飾り山をぜひお楽しみください。

展示期間:

平成21年8月21日(金)〜平成22年2月28日(日)

場所:

九州国立博物館1階エントランスホール

表題:

表: 「源平壇ノ浦合戦(げんぺい だんのうらのかっせん)
人形師 中村信喬 氏
見送り: 「伝説船弁慶(でんせつ ふなべんけい)
人形師 白水英章 氏

主管:

博多祇園山笠振興会

協力・協賛:

西日本新聞社、博多大丸、九州国立博物館振興財団、九州国立博物館

お問い合わせ先:

NTTハローダイヤル
電話050-5542-8600(8時00分〜22時00分)
ハローダイヤルとは?
表「源平壇ノ浦合戦」

表「源平壇ノ浦合戦」

表「源平壇ノ浦合戦」 人形師 中村信喬
 ときは平安末期。平清盛ら平家の治世に対する源氏の反乱は、一の谷(兵庫県)の戦い、屋島(香川県)の戦いと源氏勢が勝利を収め、壇ノ浦(関門海峡)での最終決戦を迎えました。
 源氏勢は、武蔵坊弁慶や伊勢三郎義盛らの武勲で平家を追い詰めます。平家は、猛将の平教経が源氏勢を率いる大将の源九郎義経に襲いかかりますが、義経は「八艘飛び」で難を逃れます。
 平家勢は敗色を悟りました。平教経は海に身を投げ、壮絶な最期を遂げます。平家一門の幼い安徳天皇も三種の神器とともに入水し、ついに平家は滅びてしまいました。
 緊迫の合戦場面をとくとご覧ください。

見送り「伝説船弁慶」

見送り「伝説船弁慶」

見送り「伝説船弁慶」 人形師 白水英章
 源平の戦いで平家を討伐した源義経は、戦いの後、兄の源頼朝からうとまれ、京の都を出て西国に下ります。大物浦(兵庫県)からは船旅です。義経から京に戻るよう命じられた愛妾の静御前は、涙の舞で義経に別れを告げました。
 船が海上に出るとにわかに風雨が強まり、義経に滅ぼされた平家の武将たちの亡霊が現れます。平知盛の霊は、長刀で義経に襲いかかりました。刀を抜いて渡り合う義経。刀ではかなわないとばかり数珠を握って必死に経文を唱える武蔵坊弁慶。
 祈りと怨霊は激しくせめぎ合いますが、弁慶の祈りが通じ、ついに亡霊を追い払いました。このお話は、能の演題「船弁慶」としても有名です。

*解説/西日本新聞社 報道センター本部長 中川茂 氏