博物館からのお知らせ

海外日本古美術展「日本とタイ-ふたつの国の巧と美」開催!

バンコク国立博物館(タイ王国)
バンコク国立博物館(タイ王国)

 九州国立博物館は、2007年からタイ王国の国立博物館とともに、「文化財保存」や「博物館環境の整備」、「市民と共生する魅力ある博物館づくり」について考えるというプロジェクトを実施してきました。タイ国でのシンポジウムの開催、相互の人的交流を通じて得られた成果を結実するものとして、このたびタイ王国バンコク国立博物館において展覧会を開催いたします。本展は九博が海外に向けて発信する第一回目の展覧会です。

 展覧会の内容は日タイ共同で考え、単に日本文化を一方的に紹介するのではなく、両国の歴史をたどりながら、文化の共通点と差異を示すことをめざしました。「ふたつの国のはじまり」、「仏教」、「出会い」というテーマで構成される本展では、日タイ両国の貴重な文化財111点が一堂に会します。さらに現在に生きる両国の伝統工芸を紹介し、「文化を守る」ということの意味を観覧者の方々へ訴える機会としたいと考えています。

 長い歴史によって培われた日本とタイの関係は、日本に住んでいるわたしたちが想像する以上に緊密なものです。この展覧会を通して、両国の歴史により関心を持ち、相互の文化理解が深まることを期待しています。

会期・会場:

平成23年1月15日(土)〜3月13日(日)
バンコク国立博物館(タイ王国)

主催者:

文化庁、九州国立博物館・福岡県、タイ王国文化省芸術局

出品件数:

日本側:56件(うち国宝2件、重要文化財7件、重要美術品2件)、タイ側:65件

日本側の主な出品作品:

日本側の主な出品作品
*クリックすると拡大します
九州国立博物館の主な出品作品
*画像はクリックすると拡大します
木造阿弥陀如来坐像

木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)
鎌倉時代

木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)
鎌倉時代

唐船・南蛮船図屏風

唐船・南蛮船図屏風(とうせん・なんばんせんずびょうぶ)(右隻)
桃山時代

唐船・南蛮船図屏風(とうせん・なんばんせんずびょうぶ)(右隻)
桃山時代

銅製瓔珞付経筒

重要美術品 銅製瓔珞付経筒風(どうせいようらくつききょうづつ)
平安時代

重要美術品 銅製瓔珞付経筒風(どうせいようらくつききょうづつ)
平安時代

帰国展(予定):

【主催者】文化庁、九州国立博物館・福岡県、タイ王国文化省芸術局
【会期】平成23年4月12日(火)〜平成23年6月5日(日)
【会場】九州国立博物館4階「文化交流展示室」関連第9・10・11室
【出品件数】日本側:56件(うち国宝2件、重要文化財7件、重要美術品2件)、タイ側:50件

その他:

1.開会式

日時:

平成23年1月14日(金)17:00〜

内容:

テープカット、内覧会、アトラクション(巫女舞披露、タイ舞踊)、カクテルパーティ(梅ヶ枝餅・お茶の配布)

巫女舞(神楽)
巫女舞(神楽)
太宰府天満宮の巫女によって舞われる神楽の舞の一つ

2.ワークショップ

日本側のボランティアと、バンコク側のボランティアが共同でワークショップを開催。ワーク ショップを両国5種用意し、同じブース内で2カ国のワークショップが体験できるようにする。

日時:

平成23年1月15日(土)
10:00〜12:00

場所:

バンコク国立博物館「会議室」、中庭

参加者:

九州国立博物館を愛する会、九州国立博物館ボランティア(日本)、バンコク国立博物館ボランティア(タイ)、事前募集による日本人・タイ人家族の計30組

ワークショップ日本側ブース
ワークショップ日本側ブース
〔1〕日本の着物を着てみよう 〔2〕日本の遊びを体験しよう
〔3〕かざぐるまを作ろう 〔4〕独楽を作って遊ぼう
〔5〕お手玉を作ろう

― 日本伝統工芸ワークショップ ―

日時:平成23年1月29日(土)〜1月30日(日)
場所:バンコク国立博物館「研修室」
内容:久留米絣製織実演及び講演(29日)製織体験(30日)

3.ボランティア交流会

プレゼンテーション、意見交換会

日時:

平成23年1月15日(土)13:30〜15:00

お問い合わせ:

展示に関するお問い合わせ:九州国立博物館文化財課原田
電話:092-918-2875
FAX:092-918-2863
イベント等に関するお問い合わせ:九州国立博物館交流課待鳥
電話:092-929-3602
FAX:092-929-3980