博物館からのお知らせ



九州国立博物館の1階エントランスに飾り山が出現しました。天神のエルガーラ・パサージュ広場に7月1日から14日の間に公開されていた「十七番山笠・天神一丁目」の飾り山です。博多祇園山笠振興会さんのご好意により、3日間かけて設置してもらいました。
飾り山の表には一ノ谷の合戦を描いた「義経颯爽鵯越誉(よしつねさっそうひよどりごえのほまれ)」、見送りには九州国立博物館にちなんだ『美の国 日本(開館記念特別展)』が表現されています。









組み立て1ヶ月前、職員総動員で山笠の飾りを運びました






















準備は万端です。組み立てが待ち遠しいですね







まずは骨組みから始まります
























土台が組み上がるころには夕方になっていました。
明日は本格的に飾りつけが始まります







人形師さん監修のもと、飾りつけられます
























飾りには角材がつけてあり、木枠に打ち付けて取り付けます







今日が最終日
ちょうどファミリー見学会と重なり、
エントランスは賑わっています
























最後に皆さんで記念撮影です。本当にお疲れさまでした



「義経颯爽鵯越誉」 人形師:中村信喬氏
寿永3(1184)年、摂津国一ノ谷(現在の神戸市)で、源義経、武蔵坊弁慶、佐原十郎義連(よしつら)らは、意表をつき断崖絶壁の鵯越を馬で一気に駆け下り、平家の本営に攻め入った。
この「逆落し」といわれる奇襲で、平家は大混乱に陥り、平忠度(ただのり)は討たれ、総大将平宗盛らは海上を西へと壊走。源頼朝の時代の始まりを告げようとしていた。三頭の馬を配し躍動感あふれる。人形の頭や手足などは木彫りでリアル。現代の都市アートである。



地上に近いほど大きな人形が飾られています。

『美の国 日本』 人形師:井上和彦氏
九博のオープン記念展は「美の国 日本」。アジアとの文化交流のシンボルである菅原道真や卑弥呼、記念展を彩る出雲の阿国、唐獅子たちが開館を祝っている。神武天皇の神話の時代を織り込み、時空を越えた構図が大胆で華麗、あでやかな作品となった。



「唐獅子図屏風」(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)は、特別展『美の国 日本』にて10月16日から11月12日の期間に展示いたします。







9月5日には、山笠を神格化する「ご神入れ(ごしんいれ)」が行われました。九博での展示は、特別展『美の国 日本』が閉幕する11月27日まで。高さは11メートルもあり、圧巻です。
九州国立博物館の開館は10月16日からです。ぜひこの機会に九博へお越しになり、勇壮な飾り山とともに九州国立博物館の展示をご覧になってはいかがでしょうか。
