博物館からのお知らせ
金子コレクションの寄贈について
金子量重コレクションの寄贈と金子量重記念室の設置について
九州国立博物館はアジア関係資料の充実を図るため、金子量重先生が40年間にわたって調査研究のために収集されてきたアジアの民族造形に関するコレクションの寄贈を受けることとなった。平成15年9月に寄贈願いのため金子先生宅を訪問し、博物館が掲げる「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というテーマや「来館者には資料を手にとって体験して頂きたい」という趣旨にご快諾を得て、今回の寄贈の運びとなった。平成16年10月から金子先生の指導のもとにコレクションの調査を継続的に行い、昨年12月以来、九州国立博物館に搬入されたコレクションはすでに627件に達している。うち565件については調査が終了し、御寄贈の内諾を頂いている。残りのコレクションについても順次調査を行ってゆく。
九州国立博物館では、寄贈頂いたコレクションについて、4階の文化交流展示室のうち1室(155.4m2)を金子量重記念室として設け、同記念室において展示替を行いつつアジアの民族造形の展示を行ってゆく予定。また、1階のアジア文化体験ゾーンにおいては、コレクションを手にとることで、アジアの生活文化を体感できるようになる。
金子量重(かねこ・かずしげ)先生
1925年生まれ。
アジア民族造形文化研究所所長。アジア民族造形学会会長。
1948年以来、国内全県を探訪し、伝統の匠の技を調査。さらに40年にわたり、アジアのほぼ全域の民族造形の調査研究と資料の収集を行うこと約400回およぶ。
著書に『民族造形学序説』芙蓉書房(1994年)、『アジアの民族造形』(全3巻)毎日新聞社(1997-98年)ほか多数がある。
金子コレクション 565件のコレクションの地域別内訳
日本 5件
韓国 84件
中国 21件
台湾 1件
フィリピン 2件
インドネシア 27件
マレーシア 1件
ベトナム 25件
カンボジア 1件
タイ 25件
ミャンマー 45件
ラオス 1件
インド 1件
パキスタン 1件
ネパール 10件
ウズベキスタン 1件
イラン 4件
シリア 1件
陶片309件
(日本76件、韓国25件、中国18件、ベトナム2件、タイ155件、シリア23件、トルコ10件)
○ 籃胎黒漆加彩本生譚文食籠
(らんたいくろうるしかさいほんじょうたんもんじきろう)



1基
総高 260.0 cm
2005年1月完成
コー・ティン・テー作(ミャンマー・パガン在住)
仏前に奉げる供物 くもつ を入れるために用いられる仏塔形の容器。ボディーは裂いた竹を編ん で作られています。表面には、釈迦の前世物語(本生譚 ほんじょうたん :ジャータカ)のさまざまな場面 が精緻に刻まれています。今日ミャンマーで見られる一般的な食籠は100cm程度に過ぎま せんが、この食籠は最大級の大きさを誇るだけでなく、完成度の高さで比類なきものです。
金子量重コレクションの寄贈と金子量重記念室の設置について
九州国立博物館はアジア関係資料の充実を図るため、金子量重先生が40年間にわたって調査研究のために収集されてきたアジアの民族造形に関するコレクションの寄贈を受けることとなった。平成15年9月に寄贈願いのため金子先生宅を訪問し、博物館が掲げる「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というテーマや「来館者には資料を手にとって体験して頂きたい」という趣旨にご快諾を得て、今回の寄贈の運びとなった。平成16年10月から金子先生の指導のもとにコレクションの調査を継続的に行い、昨年12月以来、九州国立博物館に搬入されたコレクションはすでに627件に達している。うち565件については調査が終了し、御寄贈の内諾を頂いている。残りのコレクションについても順次調査を行ってゆく。
九州国立博物館では、寄贈頂いたコレクションについて、4階の文化交流展示室のうち1室(155.4m2)を金子量重記念室として設け、同記念室において展示替を行いつつアジアの民族造形の展示を行ってゆく予定。また、1階のアジア文化体験ゾーンにおいては、コレクションを手にとることで、アジアの生活文化を体感できるようになる。
金子量重(かねこ・かずしげ)先生
1925年生まれ。
アジア民族造形文化研究所所長。アジア民族造形学会会長。
1948年以来、国内全県を探訪し、伝統の匠の技を調査。さらに40年にわたり、アジアのほぼ全域の民族造形の調査研究と資料の収集を行うこと約400回およぶ。
著書に『民族造形学序説』芙蓉書房(1994年)、『アジアの民族造形』(全3巻)毎日新聞社(1997-98年)ほか多数がある。
金子コレクション 565件のコレクションの地域別内訳
日本 5件
韓国 84件
中国 21件
台湾 1件
フィリピン 2件
インドネシア 27件
マレーシア 1件
ベトナム 25件
カンボジア 1件
タイ 25件
ミャンマー 45件
ラオス 1件
インド 1件
パキスタン 1件
ネパール 10件
ウズベキスタン 1件
イラン 4件
シリア 1件
陶片309件
(日本76件、韓国25件、中国18件、ベトナム2件、タイ155件、シリア23件、トルコ10件)
○ 籃胎黒漆加彩本生譚文食籠
(らんたいくろうるしかさいほんじょうたんもんじきろう)



1基
総高 260.0 cm
2005年1月完成
コー・ティン・テー作(ミャンマー・パガン在住)
仏前に奉げる供物 くもつ を入れるために用いられる仏塔形の容器。ボディーは裂いた竹を編ん で作られています。表面には、釈迦の前世物語(本生譚 ほんじょうたん :ジャータカ)のさまざまな場面 が精緻に刻まれています。今日ミャンマーで見られる一般的な食籠は100cm程度に過ぎま せんが、この食籠は最大級の大きさを誇るだけでなく、完成度の高さで比類なきものです。