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九博フォトアルバム「寒糊炊き」

年に一度の「寒糊炊き」
今年は1月17日(火)に行われました!

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水で小麦のデンプンを溶いた後、
加熱します。

焦げないよう
約50分間
混ぜ続けます。


一人でまわすと力尽きてしまうので、皆で交代!

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かめに移して。

この作業を続け、
かめいっぱいの
糊を1日がかりで作ります。

参加者は、和紙に
氏名を記入。

記入後の和紙は
かめに貼り付けます。

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完全に冷えた後、水を張り封をして、冷暗所にて、
10年間
保管します。

昨年つくった糊です。表面にはカビが繁殖しています。

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【解説】
 九州国立博物館の文化財保存修復施設では、文化財の修理に使う「古糊(ふるのり)」 を一年に一度、大寒の頃に作ります。古糊とは、小麦のでんぷんと精製水を炊きあげて作った糊を甕(かめ)に移して10年以上暗所に保管し、微生物の働きでじっくりと熟成させたもので、主に掛け軸などの和紙を張り合わせる際に使われます。この古糊は、毎年雑菌の少ない寒い時期に作られるので「寒糊炊き」と呼ばれます。
 寒糊炊きは、一日をかけて糊が焦げないように大勢の人手で交替に掻き混ぜて炊きあげ、甕一杯に詰めて参加者の名を墨書きした和紙で封をします。 寒糊炊きは、国宝修理装潢師連盟の技術者を中心に館の職員等で毎年行っています。