博物館からのお知らせ

九州国立博物館はタイ王国文化省芸術局と協定を締結しました

 「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトを持つ九州国立博物館は、アジア諸国との文化交流を推進する拠点としての役割を果たすため、海外の博物館等との共同研究、研究者の派遣・受入、研究成果や情報の交換等の事業に取り組んでいます。

 当館はタイ文化省芸術局と、平成19年度から文化財保存と博物館環境の整備や市民と共生する魅力ある博物館づくりを共に考え、連携事業を実施してきました。平成23年には日タイ共同で内容を構築し、両国の文化財を一堂に集めた展覧会「日本とタイ-ふたつの国の巧と美」をバンコク国立博物館及び九州国立博物館において開催しました。これらの交流事業では、両国の多数のボランティアや市民の参加を得、交流を通して相互の文化理解が一層深化しました。
 これまでの成果を踏まえ、更に文化交流を促進させるため、タイ文化省芸術局と学術文化交流協定を締結しました。

 九州国立博物館が海外の博物館等と協定を締結するのは、平成18年5月に締結した国立公州博物館・国立扶餘博物館(いずれも韓国)、平成19年3月の南京博物院(中国)、平成20年11月の国立韓国伝統文化大学校、平成22年8月の内蒙古博物院(中国)、平成23年7月の中国文物交流中心、平成23年12月のベトナム国立歴史博物館に続き8件目となります。

相手方:

タイ文化省芸術局
国内の芸術文化遺産等の保護・保存・教育・研究・普及・継承・開発等の業務を担う。バンコク国立博物館をはじめとする国内の国立博物館の事業運営等を行っている。

締結日:

平成24年8月23日(木)

締結場所:

タイ文化省芸術局(タイ王国バンコク都)

調印者:

九州国立博物館 館長 三輪嘉六
タイ文化省芸術局 ソームスダー・リーヤワニット局長

協定内容:

美術工芸品・文化財の保存修復・市民参加型の博物館づくり・博物館の災害対策等に関する共同研究の実施。その他博物館事業に係る研究員等の人材交流の実施。
共同研究の成果を発表するための学術シンポジウムや展覧会の開催。

協定締結の様子

協定締結の様子