九州国立博物館のあゆみ

九州国立博物館開館10周年

開館10周年関連事業

九州国立博物館では平成17年10月16日の開館から10年を迎えるにあたり、次のとおり開館10周年イベントを開催しました。いずれの事業も多くの皆様にご来館いただき、盛り上げていただきました。今後も皆様とともに歩んでまりたいと考えております。九州国立博物館をよろしくお願い申し上げます。


平成27年2月

開催日/平成27年2月15日(日)
場所/1階ミュージアムホール
まもなく迎える九博10周年の記念イベントの先駆けとして、平成26年4月に太宰府市で開催し、好評を博した福岡発市民ミュージカル「ASUKA」を、特別展「古代日本と百済の交流―大宰府・飛鳥そして公州・扶餘―」の関連イベントとして開催しました。


平成27年5月

開催日/平成27年5月4日(月・祝)
皆様への感謝の横断幕を持参して、「博多どんたく港まつり」パレードに参加しました。例年5月3、4日に中洲〜天神間でにぎわう「どんたく」は参加どんたく隊のべ約650団体、出場者約3万3千人、見物客約200万人という、ゴールデンウィーク最大のお祭りです。九博は、特別展にちなんだ衣装、万葉衣装、当館の人気者である針聞書の扮装で参加しました。

開催日/[昆虫採集]平成27年5月30日(土)、[標本作り]6月13日(土)
周辺環境を把握することは九博の大事な仕事のひとつです。当館は森に囲まれているため、周囲にたくさんの虫が棲んでいます。中には文化財に害を与える虫も存在するため、周辺の昆虫を採集し、環境を調べることで、博物館の中の環境維持に役立てているのです。あまり知られていない博物館の仕事を体験していただくために、昆虫採集と標本作りのイベントを開催しました。標本はイベント「博物館で昆虫採集と野鳥調査?〜意外と知らない博物館の仕事」で展示されました。


平成27年6月

開催期間/平成27年6月2日(火)〜7月5日(日)
場所/1階エントランスホール
10周年を前に、過去に開催してきた特別展のポスターをずらりと並べて展示しました。40枚近いポスターを前にじっくりと鑑賞されているお客さまもおられ、「懐かしい」とのお言葉も頂戴しました。


平成27年7月

平成27年7月1日(水)に、1階エントランスのミュージアムショップをリニューアルいたしました。ショップの改装とともに、今後は、より博物館らしい商品や九州国立博物館ならではのオリジナル商品を販売し、皆様のご期待に添えるミュージアムショップとしての機能を充実させていきたいと思います。

平成27年7月20日(月・祝)に太宰府天満宮参道にてアンテナショップをオープンいたしました。展示やイベント等の情報発信及びミュージアムグッズの販売を行い、九博の魅力を発信しながら皆様を博物館に円滑にご案内できるようにいたします。

募集期間/平成27年7月16日(木)〜9月15日(火)
優秀作品展示期間/平成27年10月14日(水)〜11月3日(火・祝)
優秀作品場所/1階エントランスホール
表彰式/平成27年10月18日(日)
九博は「市民と共生・共働していく博物館」であることを目標のひとつにしています。10周年を記念して、全国の小学生を対象とした絵画コンクールを開催し、「未来の博物館」を描いた作品を募集しました。全国から697点ものご応募をありがとうございました。そのなかから9点の優秀作品を選ばせていただき、1階エントランスで展示いたしました。その他の作品についても、今後展示を計画しています。

期日/平成27年7月16日(木)〜なくなり次第終了
引き換え場所/ミュージアムショップ、カフェ、レストラン
地方自治法施行60周年を記念し、福岡県版の記念貨幣(五百円貨幣)が発行されました。この五百円貨幣は、『九州国立博物館10周年』をテーマに、「九州国立博物館と太宰府天満宮太鼓橋と梅」をモチーフにデザインされています。
*引換は終了いたしました。

開催日/[昆虫採集]平成27年7月25日(土)、[標本作り]8月8日(土)
御好評をいただいた博物館科学特捜部。夏休みの思い出に親子で参加出来る回を設けました。ありがたいことに予想を超える多数のご応募をいただき、当初よりも参加人数を増やしたうえで開催しました。


平成27年8月

開催日/平成27年8月8日(土)演目:ラーマーヤナ
平成27年8月9日(日)演目:ガトットコチョ、神々を助ける(マハーバーラタより)
場所/1階ミュージアムホール
世界とつながる博物館を目指す九博。学術交流協定締結国の人形劇を上演し、アジアの国々の文化をわかりやすく紹介しようとする、アジア人形劇フェスティバルの開催を企画しました。その第1弾として、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているインドネシアの伝統的な影絵人形劇「ワヤン・クリ」を上演しました。ガムラン演奏と人形遣いの動きをご覧いただく演奏サイドと、影絵をご覧いただく影絵サイドを設けて、公演中は自由に移動してどちらもお楽しみいただけるようにしました。

開催日/平成27年8月25日(火)*台風により中止
平成27年8月26日(水)*台風の影響で伝統楽器演奏に変更
平成27年8月27日(木)
場所/1階ミュージアムホール
約1000年もの歴史を持ち、ベトナムを代表する伝統的芸能である水上人形劇を屋外のレストラン前広場で開催しました。残念ながら、台風直撃の影響で初日は中止、2日目は屋内での伝統楽器演奏に変更されましたが、3日目は晴天に恵まれ、水上を舞台に珍しい人形劇が披露されました。

開催日/平成27年8月29日(土)、30日(日)
場所/1階ミュージアムホール
フン・ラコーン・レックは、タイ語で「小さな人形の舞踊劇」という意味です。人形を操りながら踊る演者と一体になった躍動感あふれる演技が披露されました。


平成27年9月

会期/平成27年9月1日(火)〜9月13日(日)
場所/1階エントランスホール
文化財を守るため、博物館の周囲の生態を知ることは大変重要なことです。博物館の大切な仕事である「昆虫採集」と「野鳥調査」を紹介し、九博のまわりにすむ昆虫の標本や鳥の剥製を展示しました。「博物館科学特捜部!昆虫採集と標本作り」で作製した昆虫の標本も展示されました。

会期/平成27年9月22日(火・振休)〜11月29日(日)
場所/4階文化交流展示室 関連第1室
九博は、古くは「遠の朝廷」と呼ばれ、日本の海外交流の重要拠点であった大宰府の地にあります。奈良時代に来日した新羅王子の足跡をたどりつつ、太宰府市内で新たに発見された「推定客館跡」の出土品を紹介し、大宰府の歴史を振り返ります。また、11月3日には特別講演会も開催します。


平成27年10〜11月

10周年記念イベントをより多くの方に知っていただくため、来館者向けに10周年記念PRしおりを4種類作成しました。しおりに九博所蔵の文化財をあしらうとともに、使用時に折りたたむと九博の建物部分があらわれるようになっています。また、裏面には九博特設ホームページに直接行ける検索ワードを入れることでPR効果を高める工夫をしました。このしおりは10月2日から1階総合案内所、ミュージアムショップ、4階文化交流展示室において配布を行いましたが、多くの来館者に手に取っていただき、10月中には制作分すべて配布を終えております。

開催日/平成27年10月11日(日)
場所/1階ミュージアムホール、エントランスホール
「市民との共生」をテーマとする九博は、多くのボランティアによって支えられています。1階エントランスとミュージアムホールでは、展示解説、教育普及、イベント、環境など12のテーマのブースが置かれ、ワークショップや民族衣装を着ての記念撮影などが行われました。また研修室では、九州国立博物館を愛する会による影絵や、ボランティアOBによる紙すき体験があり、参加者は展示だけではない、博物館の取り組みを楽しまれました。

会期/平成27年10月14日(水)〜11月3日(火・祝)
場所/1階エントランスホール(カフェ前)、アクセストンネル
熱心な誘致活動からはじまって、開館から10年を数える現在に至るまで、九博は多くの方々のご支援を受けてまいりました。エントランスホールでは、これまで多くの皆様に支えていただいた九博のあゆみをパネルで振り返りました。またアクセストンネル階段横の壁面には、開館記念特別展「美の国 日本」から10年の間に九博で開催した特別展のポスターを掲示し、多くの来館者に見ていただきました。

会期/平成27年10月14日(水)〜12月20日(日)
場所/4階文化交流展示室 関連第10室
田中丸コレクションは、福岡玉屋の経営者であった田中丸善八氏が50年の歳月をかけて収集された国内屈指の九州陶磁のコレクションです。当館では、開館当初よりコレクションの一部をご寄託いただき、貴重な作品を公開してまいりました。本展覧会では、当館が開館10周年を迎えることを記念して、田中丸コレクションのご厚意により特別に厳選した九州茶陶の名品約30件をご紹介するものです。さらに、秋の茶掛として田中丸家でもちいられた、「重要文化財 藤原範光筆懐紙 詠暁紅葉和歌」も公開します。

開催日時/平成27年10月16日(金)11時00分〜11時30分
場所/身障者駐車場横
内容/開館10周年を記念して、桜の記念植樹を行いました。太宰府といえば梅の花が有名です。桜の開花時期は梅の少し後くらいですので、美しい梅の花を楽しんでいただいた後、満開の桜を楽しんでいただけるように、今回植えた桜が綺麗な花を咲かせることを願っています。

開催日/平成27年10月16日(金)〜25日(日)
場所/アクセストンネル
期間限定で、大人から子どもまで楽しめる参加型のプロジェクションマッピングを実施しました。お客様がトンネル内の「動く歩道」に乗り、光に映し出された自身の影に反応して、歴史絵巻のような映像が流れると、興味深くご覧になる姿が多く見られました。

期日/平成27年10月16日(金)〜なくなり次第終了
場所/下記の詳細をご覧ください。
地元・太宰府郵便局のご協力により、開館10周年を記念した切手シートが太宰府市近郊の郵便局で販売されます(1シート 1,230円)。当館所蔵の貴重な文化財があしらわれた記念切手です。なお、当館ミュージアムショップでは取り扱いがございませんのでご注意ください。
詳細は こちら
お問い合わせ先/太宰府郵便局
http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300174023000

開催日/平成27年10月17日(土)〜10月18日(日)10時00分〜17時00分
場所/(17日)アクセストンネル(太宰府天満宮側出入口)
(18日)1階総合案内所(クローク側)
*10月19日(月)〜24日(土)は、太宰府郵便局にて実施。
地元・太宰府郵便局様のご協力により、開館10周年を記念する当館の建物がデザインされたオリジナル消印出張押印サービスが行なわれました。17日は太宰府郵便局様により、18日は太宰府天満宮前郵便局様により、キレイな風景印も押印されました。

太宰府梅ヶ枝餅共同組合のご協力により、古代人が食していたといわれる古代米入りの梅ヶ枝餅が販売されました。赤米や黒米などの古代米で作る紫色の梅ヶ枝餅で、香ばしい味わいです。
販売価格/1個120円
対象店舗/梅ヶ枝餅販売店
協力/太宰府梅ヶ枝餅協同組合

会期/平成27年10月18日(日)〜
場所/4階文化交流展示室
4階の文化交流展室が、開館以来、大きく模様替えいたします。展示を構成する5つのテーマがカラー化。展示内容を判り易く伝えるガイダンスコーナーも新設されます。また、研究員が特に推薦する名品が集結いたします。ぜひ、新装なった文化交流展室にご来場ください。

会期/平成27年10月18日(日)〜11月29日(日)
場所/3階特別展示室
九博のコンセプトである「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」に立ち返り、開館記念特別展と同タイトルの特別展を開催します。
歴史や美術の教科書などで一度は目にしたことのあるような、縄文時代から鎌倉時代に至るまでの日本美術の至宝を一堂に集め、「美の国 日本」が形成されていく軌跡をたどります。また、京都やその周辺で形成された美意識だけを眺めるのでなく、北方の蝦夷地や南方の琉球で育まれた美の諸相も取り上げることで、より複眼的な視点から「美の国 日本」を見つめます。

期間限定の特典。「美の国 日本」の観覧券半券をご提示いただくと、太宰府天満宮周辺の店舗で梅ヶ枝餅の割引や店舗オリジナルの特典が受けられました。
協力/太宰府観光協会

開催日時/平成27年10月18日(日)〜25日(日)
内容/皆様への感謝の気持ちを新たに、「感謝祭」と題して、様々なイベントを開催しました。

開催日/平成27年10月18日(日)10時00分〜11時00分
場所/1階エントランスホール
これまで九博を永く支えていただいた地元住民の皆様との交流イベントを実施しました。
セレモニーは、太宰府のおてんば看板娘「千梅ちゃん」と太宰府まほろば衆「こうめ」による「千梅ちゃん体操」、「こうめ」による「日本全国 福の神」演舞から始まりました。
その後、「太宰府市東風(はるかぜ)少年少女合唱団」による「秋の子」「友だちだから」の合唱が行なわれました。
次は、地域住民や開館当時を知る方々へのインタビュー。太宰府天満宮禰宜、太宰府観光協会会長、新旧ボランティア代表、九州国立博物館を愛する会理事長、開館当時中学三年生だった「定礎」揮毫者、小学五年生だった一号来館者が開館当時の思い出等を語ってくださいました。
そして最後に、絵画コンクール「100年後の博物館を描こう」の表彰式。受賞者となった小学生に九博館長から賞状と副賞をお渡ししました。
この他、記念グッズとして「バンド付ペンケース&ノート」のプレゼントやリニューアルされた4階文化交流展示室の無料開放も行ないました。この日は特別展「美の国 日本」の初日ということもあって、午後3時すぎには3000個用意したプレゼント配布が終了するほどの盛況ぶりでした。

開催日/平成27年10月18日(日)13時30分〜16時00分
場所/1階ミュージアムホール
九博は「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトのもと、開館時から積極的にアジア各国と交流しています。このうち、学術文化交流協定を締結している博物館等(4カ国8機関)から代表の方にお集まりいただき、「館長サミット」を開催しました。出席者からそれぞれのテーマでレポートをいただいた後、質疑応答がかわされました。サミットのなかでは協定の延長やさらなる人的交流の申し出が行なわれるなど、これまでの交流成果の報告のみならず、今後のより深い交流につながる機会となりました。

開催日/平成27年10月19日(月)〜23日(金)
場所/1階ミュージアムホール、エントランスホールなど
開館10周年を盛り上げるため、「10th Anniversary Happy 5Days」と題して、平日の5日間に、地域住民等による手作りのコンサートやワークショップといったイベントを日替わりで実施しました。

10月19日(月)
イベント 星のランタン展示とワークショップ(有料)

出演:NP0法人アートのたね、蛇の目うさぎ、HeARTGarden
ミュージアムホール内で、紙で作った「星のランタン」を並べ、幻想的な光景を演出、21日まで展示しました。また、エントランスでは星のランタンや窓ガラス等に貼るウィンドウスター、手づくり万華鏡の制作体験を行いました。どのお客様も完成した作品を満足そうにお持ちかえりになる姿が印象的でした。

10月20日(火)
イベント ゴスペルコンサート

出演:Sounds of Daz、ゴスペルクワイア・プラムズ
ミュージアムホールで、Sounds of Daz、ゴスペルクワイア・プラムズによる楽しいゴスペルコンサートを開催しました。午後の公演では九博職員も飛び入り参加、絵本「針聞書」に登場する「はらのむし」の衣装を着て「オー・シャンゼリゼ」を一緒に歌わせてもらいました。大勢の声が合わさって奏でる美しいハーモニーに、聴く人だけでなく歌う本人も楽しくなりました。

10月21日(水)
イベント 「ぬくもりの笛の音」

出演:だざいふリコーダーアンサンブル ミュージアムホールにおいて、太宰府リコーダーアンサンブルによるコンサートを開催しました。ソプラニー・ソプラノ・アルト・テナー・バス・グレートバスといった様々な種類のリコーダーが奏でるあたたかく美しい笛の音に、観客も魅了されていました。

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10月22日(木)
イベント 太宰府市民遺産「万葉集つくし歌壇」

出演:大宰府万葉会
万葉衣装に身を包み、梅を題材に歌をよむ「万葉つくし歌壇」。天平2年に大友旅人が自宅で開催した「梅花の宴」を再現したものです。太宰府中学校の生徒さんによるオープニングのあと、職員も参加して、梅をテーマにした歌をよみました。観客の皆様にとっても奈良時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるような光景だったと思います。

10月23日(金)
イベント 福岡農業高校ファッションショー等学校発表会

出演:福岡農業高等学校
福岡農業高等学校による学校発表会。生活デザイン科の生徒さんによるファッションショーでは、自身で製作したドレスなどの衣装や学校で開発したお菓子のパッケージを使って製作した衣装などを身にまとい、観客を魅了しました。その他、太鼓部による勇壮な太鼓演奏や、書道部による鮮やかな書道パフォーマンス、茶室での呈茶サービスなど、来館者に学生たちの持つ大きな可能性を印象付けました。

会期/平成27年10月25日(日)
場所/九州国立博物館及び太宰府市内史跡他*要事前申込/有料
九博に来館された方に太宰府市内の史跡へ足を向けていただくことを目的に企画したコラボ企画。応募者のほとんどが市外の方で、太宰府の史跡に対する関心の深さがうかがわれました。当日は秋空の下、バスに乗って大野城跡、文化ふれあい館、水城跡、大宰府政庁跡、観世音寺といった太宰府の史跡を地元の史跡解説員による解説付きで巡りました。九博では小嶋篤研究員(展示課)により、開催中のトピック展示「新羅王子がみた大宰府」のみどころ解説を行いました。解説終了後も研究員に熱心にご質問される参加者もおられました。

開催日/平成27年10月25日(日)
場所/1階ミュージアムホール
開館10周年を記念し、観世流能楽師・今村嘉太郎氏による「羽衣」と野村万禄氏による狂言「萩大名」を行いました。はじめに今村氏がそれぞれの見どころをわかりやすく解説され、「高砂」をお客様と一緒に歌いました。狂言「萩大名」では、野村氏扮する大名の滑稽なしぐさに笑いがおこりました。能「羽衣」では、今村氏の扮する天女による、ため息が出るほど美しく優美な舞が披露されました。公演終了時は大きな拍手が巻き起こり、初めて能にふれた方にも大いにご堪能いただけたと思います。

開催日時/平成27年10月25日(日)〜11月3日(火・祝)
内容/九博10周年の節目として、太宰府市による市全体を博物館と捉え地域資源を活用し回遊型の観光地としていくという「太宰府市まるごと博物館構想」、九博のコンセプトである「史跡の保存・活用」「市民との共生」を具現化するため、九博と太宰府市との連携事業「きゅーはく・だざいふコラボ企画として次の事業を行いました。

会期/平成27年10月26日(月)〜11月3日(火・祝)
場所/1階エントランスホール
太宰府市文化ふれあい館で開催された「ちょ古旅♪太宰府パネル展」を九博でも展示、水城から太宰府天満宮までをつなぐ「歴史の散歩道」に沿った史跡や周辺スポットを紹介しました。この他、市内の観光マップ、レンタサイクル、コミュニティバス「まほろば号」等の利用案内など、まち歩きをサポートする「史跡・観光案内ブース」を設置しました。会場に設置した太宰府の史跡関連パンフレットをお持ち帰りになる方が大変多く、古都・太宰府への関心の高さが伺えました。

開催日/平成27年11月3日(火・祝)
場所/1階ミュージアムホール
大宰府の外交機能を考える上で、白村江の戦い以降に来日した新羅王子「金泰廉」に注目した、トピック展「新羅王子がみた大宰府」の記念講演会を開催しました。はじめに九州国立博物館小嶋篤研究員が「新羅王子がきた時代」と題し、新羅使節団の足跡について講演を行いました。次いで大野城市教育委員会上田龍児氏が「大野城築城と新羅」と題し、大野城市乙金地区の発掘調査結果を基に大野城築城と新羅の関係についての説明を、最後に太宰府市教育委員会の井上信正氏は、「西の都」大宰府と客館と題して推定客館跡の研究を通じて、当時の大宰府の機能や構造について解説されました。

開催日時/平成27年11月3日(火・祝)15時00分〜16時00分(開場14時30分)
場所/ミュージアムホール ※入場無料・申込不要
演奏/福岡ハイドン弦楽四重奏団
共催/太宰府市、九州国立博物館
ミュージアムホールにおいて、「福岡ハイドン弦楽四重奏団」によるコンサートが行われました。福岡ハイドン弦楽四重奏団は福岡唯一の常設弦楽四重奏団として、毎月1回、西日本シティ銀行のエントランスホールで定期演奏会を開催しています。観客の皆様はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが奏でるその美しいハーモニーをご堪能されたようで、最後にはホール内に大きな拍手が巻き起こりました。
イベントチラシ

開催日/平成27年11月21日(土)、11月22日(日)
場所/1階ミュージアムホール
カンボジアを代表する伝統芸能「スバエク・トム」は、アンコールワット遺跡で名高いシェムリアップ地方に伝わる影絵芝居で、複数の使い手が高さ1メートルを超える人形を揚げるようにして遣う、おおがかりな上演形式です。カンボジア内線で壊滅的な打撃を受けながらでも、この影絵を愛する人々の手でみごと蘇り、今は若い世代に受け継がれ「ユネスコ無形文化遺産」にも選定されました。
お客様からは、貴重なものを観覧できてよかった、今後も九博のイベントに期待するという声が多く寄せられました。


九州国立博物館のあゆみ


博物館が出来るまで・施工記録


九博だより


開館10周年関連事業