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令和7年5月15日号
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さわやかな五月晴れの日々が続いていますが、明日からはお天気がくずれる予報です。
そういう日こそ、ぜひ博物館に来てみませんか。4階文化交流展示室のアプローチの藤棚はいつ来ても見頃です。そして、なんと5月18日(日)は国際博物館の日を記念して文化交流展が無料になります。
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日韓国交正常化60周年記念
韓国文化遺産の至宝 九博の韓国コレクション
いよいよ5月20日(火)より開幕!
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令和7年は日韓国交正常化60周年の年にあたります。開館20周年を迎える九州国立博物館では、これを記念して20年間にわたって収集を続けてきた百済(くだら)、新羅(しんら)、高麗(こうらい)、朝鮮(ちょうせん)、さらに近代に至るまでの韓国の歴史を物語る文化財約20件をご紹介します。
韓国近代史の重要人物である朝鮮王朝第26代国王高宗の王女・徳恵翁主(とっけおんじゅ)(1912-1989)が対馬宗家に伝えた婚礼調度品は当館で初めての公開となります。
会期:5月20日(火)~6月29日(日)
会場:4階 文化交流展示室 第9室
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朱漆十長生文螺鈿箪笥(しゅうるしじっちょうせいもんらでんたんす)
20世紀前半
九州国立博物館
徳恵翁主の婚礼調度品。十長生文という長寿を願う吉祥文(山水、松、鹿、鶴など)を螺鈿で表す。朱漆は、朝鮮王室のみ用いることができ、韓国・国立古宮博物館に文様も一致する同工房の作が伝わります。
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香水瓶(こうすいびん)
20世紀前半
九州国立博物館
徳恵翁主の婚礼調度品。6個1組の瑠璃製容器で、スプレーポンプ付きの香水瓶、黒い蓋付きの大小瓶、蓋なし容器が、花柄のモダンな高級紙を貼った紙箱に納められる。徳恵翁主の日常を彩った品。
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青磁劃花菊文盃・盃台(せいじかっかきくもんはい・はいだい)
高麗時代 12世紀前半
九州国立博物館
朝鮮半島では10世紀に青磁の生産が始まり、12世紀には澄んだ灰青緑色の青磁を完成させました。それらは「翡色(ひしょく)」と呼ばれ、本場中国でも高い評価を得ました。線彫りによる繊細な文様と美しい釉調(ゆうちょう)に着目したい。
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古くから社寺や公家(くげ)、大名(だいみょう)家等に伝えられてきた貴重な文化財。明治時代に博物館が設置されて以降、それらは博物館で保管、公開されるようになってきました。博物館では、文化財を次世代に継承(けいしょう)するため、伝統技術を基本に先端技術を取り入れた様々な活動を行っています。当館の事例を中心にご紹介します。
会期:展示中~7月21日(月)
展示場所:4階文化交流展示室 第7室
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近年に修理を行った重要文化財 宗家文書(部分)(そうけもんじょ)
江戸時代 18世紀
九州国立博物館
裏打紙(うらうちがみ)を取り替える解体修理を行いました。虫孔(むしあな)は、虫孔の形に加工した本紙と同質の補修紙を用いて補修。接着には伝統的な小麦澱粉糊(でんぶんのり)を用いました。墨書(ぼくしょ)の欠失(けっしつ)は、オリジナルの尊重のため書き加えていません。
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シバンムシに食害(しょくがい)された書籍
現代 20世紀
個人蔵
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粘着トラップ(ねんちゃく)
現代 21世紀
九州国立博物館
粘着シートの上に偶然足を踏み入れた昆虫を捕獲し、その種類や数を把握します。館内に約400個設置。捕獲数が増加した場合には原因を究明し、適切な処置を行い、文化財の生物被害を未然に防ぐ。
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収蔵棚と保存箱(しゅうのうだなとほぞんばこ)
現代 平成16年(2004)
九州国立博物館
四周が開放された簡単な造りの杉棚に、桐箱に入った作品を収納します。木同士の摩擦力のため、建物免震と合わせて地震時に作品が落下しにくい。脚高で清掃しやすく、簀状の棚板は湿気溜りができにくい。
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九州国立博物館開館20周年記念 特集展示
「煌めきの古伊万里 ─ 小郡C.C.コレクション」
開催中
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会期:開催中~7月6日(日)
展示場所:4階 文化交流展示室 第10・11室、基本展示室
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染付粟鶉図コーヒー・ポット(そめつけあわうずらず)
伊万里(有田)1700-1740年代
小郡C.C.コレクション
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色絵鶏図大皿(いろえにわとりずおおざら)
伊万里(有田)1700-1730年代
九州国立博物館(小郡C.C.コレクション)
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図録発売中 税込価格:2,200円
1階のミュージアムショップまたは通信販売
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九州国立博物館開館20周年記念
「九州の国宝 きゅーはくのたから」
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九州国立博物館の開館20周年を記念して、本展では九州・沖縄および九博に伝えられた「宝」を一堂に紹介します。
一つは、九州・沖縄にゆかりのある数々の国宝。もう一つは、当館が所蔵する選りすぐりの名品。今年の夏は、九州の「たから」が太宰府を熱くします。
会期:7月5日(土) - 8月31日(日)
会場:3階 特別展示室
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イベント情報

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きゅーはくカフェコンサート
福岡女子短期大学 音楽科のみなさまによるコンサートを
きゅーはくのエントランスで行います。
博物館で音楽も一緒に楽しんでみませんか。
日時:5月16日(金)観覧料:無料
第1回午後2時 - 午後2時30分
第2回午後3時 - 午後3時30分
場所:九州国立博物館1階エントランス カフェ前
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「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録記念イベント in 福岡
開催日時:5月24日(土) 午後2時~午後6時00分(開場午後1時)
主催:福岡国税局
場所:九州国立博物館 定員:150名(事前申込制)
*太宰府天満宮(絵馬堂)でのパネル展示は観覧自由
参加料:無料
お問い合わせ先:「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録記念イベント in 福岡事務局
メール traditional_brewing_event@annonce.jp
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国立扶餘(プヨ)博物館・国立公州(コンジュ)博物館研究者招聘記念講演会
『文化財をまもり、つたえる-所蔵品の管理と研究-』
日時:5月27日(火)午後1時30分~午後4時
会場:九州国立博物館 1階 研修室
定員:60名(参加申込み不要・先着順・入場無料)
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