武蔵寺経塚

武蔵寺経塚は、筑紫野市の武藏寺の西側にあたる「堂ノ山」と呼ばれる小山の山頂に造営された平安時代末期の経塚です。経塚とは仏教の経典を埋納したところをいい、極楽往生を願って10世紀の終わり頃から畿内地方を中心に造られるようになりました。
武蔵寺経塚では昭和40年頃に2本の経筒が盗掘されたことを機に昭和43年に発掘調査が行われ、その結果、11基の経塚が確認されました。経塚には、深さ1メートルの程の所に台座をしつらえて、経塚が置かれ、その周りには炭がおかれ、経筒を覆うように甕が逆さにかぶせられていました。

写真

武蔵寺4号経塚遺構図

写真

武蔵寺経塚遺物(武蔵寺蔵)