新春特別公開「徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度」
新春特別公開「徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度」

新春特別公開

徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度

新春特別公開

徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度

 徳川美術館に所蔵される国宝「初音(はつね)の調度」は、徳川三代将軍 家光(いえみつ)の長女である千代姫(ちよひめ)が、寛永16年(1639)、尾張(おわり)徳川家二代 光友(みつとも)に嫁ぐ際に制作された婚礼調度です。
 「初音」という名称は、この調度を飾る文様の多くが、『源氏物語』「初音」帖(じょう)に題材を得ていることに由来します。金銀を贅沢(ぜいたく)に使い、高度な蒔絵(まきえ)技術を尽くして制作された豪華な調度は、わが国の漆芸(しつげい)史上の白眉(はくび)として名高いものです。
 第14回目となる今回は、この国宝「初音の調度」のうち、「初音」の場面を描いた鏡台(きょうだい)、昆布箱(こぶばこ)と、「胡蝶(こちょう)」の場面を描いた帯箱(おびばこ)の3件を展示いたします。また特別展「 平戸(ひらど)モノ語り-松浦静山(まつらせいざん)と熈(ひろむ)の情熱-」に関連し、平戸松浦家に伝世する婚礼調度も合わせてご紹介いたします。
 新春を飾るにふさわしい華麗なる婚礼調度。皆様どうぞゆっくりとお楽しみください。

会期

令和8年1月1日(木・祝)~1月25日(日)

展示場所

文化交流展示室 第9室

観覧料 【文化交流展(平常展)】

一 般 700円
大学生 350円
高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は無料

*その他詳細は こちらのページをご覧ください。

開催チラシ

主な展示作品

国宝 初音蒔絵鏡台

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 初音蒔絵鏡台(はつねまきえきょうだい)

江戸時代・寛永16年(1639)
愛知・徳川美術館蔵

国宝 初音蒔絵昆布箱

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 初音蒔絵昆布箱(はつねまきえこぶばこ)

江戸時代・寛永16年(1639)
愛知・徳川美術館蔵

国宝 胡蝶蒔絵帯箱

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 胡蝶蒔絵帯箱(こちょうまきえおびばこ)

江戸時代・寛永16年(1639)
愛知・徳川美術館蔵

梅鉢紋散牡丹唐草蒔絵鬢台

梅鉢紋散(うめばちもんちらし)牡丹唐草(ぼたんからくさ)蒔絵(まきえ)鬢台(びんだい)

江戸時代・文化5年(1808)
長崎・松浦史料博物館蔵

梅鉢紋散牡丹唐草蒔耳盥・輪台

梅鉢紋散(うめばちもんちらし)牡丹唐草(ぼたんからくさ)蒔絵(まきえ)耳盥(みみだらい)・輪台(わだい)

江戸時代・文化5年(1808)
長崎・松浦史料博物館蔵

梅鉢紋散蒔絵鏡建・鏡家

梅鉢紋散(うめばちもんちらし)蒔絵(まきえ)鏡建(かがみたて)・鏡家(きょうや)

江戸時代・文化5年(1808)
長崎・松浦史料博物館蔵

関連イベント

申し込み不要・先着順

ミュージアム・トーク
「国宝 初音の調度について」

日時 :
令和8年1月14日(水)15時00分~15時30分
会場 :
九州国立博物館 4階 文化交流展示室 第9室
講師 :
川畑憲子(当館企画課特別展室長)
聴講料 :
無料(ただし文化交流展の観覧料が必要です)