特集展示
科学(かがく)の眼(め)でみる 遼(りょう)の金工品(きんこうひん)
916年から1125年まで、現在の極東(きょくとう)ロシア・中国東北部・モンゴル高原にまたがる広大な国がありました。その国は遼(りょう)といい、契丹(きったん)という遊牧民が建てました。遼には契丹のほかに漢族などの農耕民をはじめさまざまな民族が暮らしていました。そのため、遼ではとても多彩な文化が栄えました。本展では、日本の様々な博物館・美術館が所蔵する遼の金工品を一堂に集め、金属成分の化学分析やX線CTスキャンによる最新の科学調査の成果をあわせて紹介します。唐王朝(618年-907年)や、6~8世紀に中央アジアとモンゴル高原で栄えた突厥(とっけつ)の影響を受けつつも、独自の個性をもつ遼文化の実像に金工品から迫ります。
主な展示作品
遼の人の顔を見てみよう!

鍍金面具(ときんめんぐ)
遼・10-12世紀
京都大学総合博物館蔵
天を舞う龍の姿が中央に

鍍金雲龍文飾金具(ときんうんりゅうもんかざりかなぐ)
遼・10-12世紀
京都国立博物館蔵
遼に大きな影響を与えた唐の銀器

重要文化財 鍍金花鳥文銀製八曲長杯(ときんかちょうもんぎんせいはっきょくちょうはい)
唐・7-8世紀
白鶴美術館蔵
【展示期間】5/26-6/21
平安貴族も憧れた?金色の花模様の帯金具

花文帯金具(かもんおびかなぐ)
渤海か・9世紀
石川県畝田ナベタ遺跡出土
石川県埋蔵文化財センター保管
科学の眼でチェック!

鍍金透彫唐草文辻金具(ときんすかしぼりからくさもんつじかなぐ)(鍍金馬帯金具(ときんうまおびかなぐ)の内)
遼・10-11世紀前半
横浜ユーラシア文化館蔵
右半分はCTスキャンで撮影した3次元データ。表面の錆にとらわれない、本来の繊細な形がわかる。

鍍金馬鈴(ときんばれい)のCTスキャンによる内部断面
遼・10-12世紀
九州国立博物館蔵
中に馬鈴と異なる色の丸(がん)が入っている。
このことから、丸が馬鈴の銅合金と違う材質でできていることが分かる。
展示品のうち、重要文化財 鍍金花鳥文銀製八曲長杯(白鶴美術館蔵)は5月26日(火)~6月21日(日)に、鍍金花鳥文木瓜形小銀盤(白鶴美術館蔵)は6月23日(火)~7月20日(月・祝)に展示します。
関連イベント
申し込み不要、先着270名
きゅーはく☆とっておき講座
丸わかり!科学の眼でみる遼の金工品
日時 :
令和8年6月13日(土)
13時30分~15時30分
13時30分~15時30分
会場 :
九州国立博物館1階 ミュージアムホール
講師 :
鈴木舞(九州大学大学院人文科学研究院 考古学講座 准教授)
飯塚義之(台湾・中央研究院地球科學研究所 研究技師/ 東北大学大学院文学研究科 考古学専攻 教授)
司会:川村佳男
飯塚義之(台湾・中央研究院地球科學研究所 研究技師/ 東北大学大学院文学研究科 考古学専攻 教授)
司会:川村佳男
定員 :
270名 *申込不要、先着順
聴講料 :
無料
申し込み不要・先着順
ミュージアムトーク
日時 :
令和8年6月2日(火)15時00分~ *30分程度
講師 :
川村佳男(当館文化交流展室長)
会場 :
九州国立博物館4階 文化交流展示室J室(旧第9室)
聴講料 :
無料(ただし文化交流展の観覧料が必要です)