国宝 初音の調度
国宝 初音の調度

新春特別公開
徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度

九州初公開 華麗なる大名婚礼調度

徳川美術館に所蔵される国宝「初音はつね の調度」は、徳川三代将軍家光の長女である千代姫が、寛永一六年(一六三九)、尾張徳川家二代光友に嫁ぐ折に制作された婚礼調度です。
「初音」という名称は、この千代姫の持参した婚礼調度のうち多くが『源氏物語』「初音」帖に題材を得ていることに由来します。金銀を贅沢に使い、高度な蒔絵技術を尽くして描かれた豪華な調度は、大名婚礼調度の白眉 はくび として有名です。
今回は、この国宝「初音の調度」のうち、つくえ色紙箱しきしばこ と、同じく『源氏物語』「胡蝶」の場面を描いた長文箱ながふばこ の三件を展示し、合わせて南部家ゆかりの大揃いの婚礼調度も合わせてご紹介いたします。
新春を飾るにふさわしい華麗なる婚礼調度。皆様どうぞゆっくりとお楽しみください。

会期

令和5年1月1日(日・祝)~1月29日(日)

展示場所

文化交流展示室 第9室

観覧料 【文化交流展(平常展)】

一 般 700円
大学生 350円
高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は無料

*その他詳細は こちらのページをご覧ください。

主な展示作品

初音蒔絵机

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 初音蒔絵机はつねまきえつくえ

江戸時代・寛永16年(1639)
徳川美術館

読み書きする際に用いる机。天板の両端に、筆などが転げ落ちるのを防ぐ筆返しという縁が付く。

初音蒔絵色紙箱

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 初音蒔絵色紙箱はつねまきえしきしばこ

江戸時代・寛永16年(1639)
徳川美術館

詩歌を書く色紙を収める箱。側面の紐金具に朱房の紐を付け蓋上で結ぶ。

胡蝶蒔絵長文箱

徳川美術館所蔵ⓒ徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

国宝 胡蝶蒔絵長文箱こちょうまきえながふばこ

江戸時代・寛永16年(1639)
徳川美術館

書状などを入れておく箱。また書状を入れて先方に届ける際にも用いる。

関連イベント

申し込み不要、先着270名

きゅーはく☆とっておき講座
「国宝 初音の調度について」

日時 :
令和5年1月7日(土) 13時30分~14時30分
場所 :
九州国立博物館1階ミュージアムホール
定員 :
270名
講師 :
川畑憲子(当館企画課特別展室長)
聴講料 :
無料

「きゅーはく☆とっておき講座」の詳細はこちら