
「蒙古襲来絵詞模本」
江戸時代・弘化3年(1846)
東京国立博物館蔵
【11月26日と1月1日に展示場面が替わります】
現在の福岡市鳥飼の干潟で敵に突撃する竹崎季長と、応戦するモンゴル兵。頭上で「てつはう」が炸裂する。「てつはう」は投げつけて爆裂させる火器。
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「てつはう」
(上 長崎・鷹島海底遺跡出土)
(下 長崎・鷹島神崎海岸採集)
鎌倉時代・13世紀
長崎・松浦市教育委員会蔵
「蒙古襲来絵詞」に描かれている「てつはう」の実物。鷹島付近の海底から数多く発見されている。厚さ1~2cmの球形の素焼きの容器に鋳鉄片や陶磁器片を火薬とともに詰めたことが、X線CT調査によってわかった。
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重要文化財 「関東御教書」
鎌倉時代・文永11年(1274)
九州国立博物館蔵
【展示期間:10月29日~12月8日】
大宰府の少弐(武藤)資能から「蒙古人襲来、対馬・壱岐既に合戦致す」の速報を受けて、鎌倉幕府が石見国(島根)の御家人に対し、石見の所領に赴いて防戦に備えるよう命じる。署名の「相模守」は北条時宗。
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「北条時宗書状」
鎌倉時代・弘安4年(1281)
九州国立博物館蔵
鎌倉幕府執権の北条時宗が、2度目のモンゴル襲来に際して出した書状。「異賊降伏」の祈祷を終えた高僧に感謝を述べ、引き続きの祈祷を求める。各地の寺社でモンゴル軍撤退を願う祈祷が行われた。
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下原第一遺跡出土品
鎌倉時代・13世紀
長崎県埋蔵文化財センター
対馬の下原地区龍泉寺の前の調査地点から陶磁器の破片、砥石、滑石製品の破片が出土し、焼土の広がりが確認できた。モンゴル軍との戦闘の痕跡と断定することはできないが、同時期の遺物が確認できたことは重要である。
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特集展示 関連イベント
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パネル展「『モンゴル襲来』の痕跡を探る」
日時:開催中 から12月22日(日曜日)
場所:九州国立博物館 3階特別展示室前エントランス
入場料:無料
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体験イベント「バーチャル水中考古学ミュージアム
元寇船VR体験」 (当日受付、先着順、体験料無料)
日時:11月16日(土曜日)・17日(日曜日)
場所:九州国立博物館 3階特別展示室前エントランス
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パネル展「鷹島(たかしま)海底遺跡発掘調査速報展」
日時:11月16日(土曜日)から12月22日(日曜日)
場所:九州国立博物館 3階特別展示室前エントランス
入場料:無料
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ミュージアム・トーク(申し込み不要、聴講無料)
「モンゴル襲来の痕跡を探る」
日時:12月3日(火曜日)午後3時から
場所:九州国立博物館4階文化交流展示室
講師:九州国立博物館交流課 今井涼子
聴講料:無料
*ただし文化交流展の観覧料が必要です。
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きゅーはく☆とっておき講座(申し込み不要、先着280名)
「福岡に残るモンゴル襲来の痕跡」
日時:12月21日(土曜日)午後1時30分から午後4時まで(開場 午後1時)
場所:九州国立博物館1階ミュージアムホール
講師:「新発見!九大箱崎キャンパス跡地の元寇防塁」
福永将大 氏(九州大学総合研究博物館)
「『元寇』の記憶と明治時代の巨大銅像制作-東公園の亀山上皇象と日蓮上人像-」
國生知子 氏(九州歴史資料館)
聴講料:無料
*手話通訳、要約筆記があります。
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