新収品展2024
新たに収蔵された作品〈新収品〉をご紹介する毎年恒例の「新収品展」。
今回は、令和5年度(2023)に購入あるいはご寄贈いただいた作品の一部を展示します。
九博のコレクションに彩りを添える個性ゆたかな作品がお目見えします。ぜひお越しください!
主な展示作品

埴輪 武装男子
古墳時代 6~7世紀
勇ましい武人の姿を表わした古墳時代の埴輪。甲冑は丁寧に作り込まれており、実際の出土品と比べられるほど精巧です。昨年度には「埴輪 盾持人」と「埴輪 家」も新たに加わり、当館の埴輪コレクションがさらに充実しました。

男神坐像
重要文化財 平安時代 12世紀
平安時代(12世紀)にさかのぼる貴重な神像。笏を持ち、冠をかぶり、威儀を正した姿で、よく見るとその顔立ちはとても個性的。目は細く切れ長で、口をすこし突き出し、上唇はきれいな山形をしています。当時の人々が畏れをいだく表情だったのかもしれません。

友禅小袖(垣 に梅菊茅模様)
江戸時代 18世紀前半
梅や菊などの草花と垣根を大胆に表した、華やかな小袖です。17世紀末に誕生したいわゆる友禅染めは、衣服に絵画的で鮮やかな表現をもたらした革命的な染色法でした。18世紀以降、友禅染めの小袖は、華なり(はんなり)と称される京文化を体現するような存在となりました。

須弥山儀図
江戸時代 文化10年(1813)
仏教の宇宙観をあらわした模型(須弥山儀)の図。江戸時代に西洋から流入した地動説や地球儀とは異なり、須弥山 を世界の中心とする天動説・地球平面説に基づいています。1850年には、久留米出身の「からくり儀右衛門」が実際に模型を製作しました。