
「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」高精細複製品が寄贈されました
開館20周年を記念して、「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)により制作された「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」高精細複製品をキヤノン株式会社及び特定非営利活動法人京都文化協会からご寄贈いただきました。文化交流展示室にて公開いたしますので、この機会にぜひご観覧ください。
展示期間:
令和7年2月4日(火)~3月16日(日)
展示場所:
4階文化交流展示室第9室「中世の屏風絵」
展示趣旨:
期間中の第9室では、狩野派の巨匠・狩野永徳が描いた屏風絵などに加えて、蒔絵硯箱をはじめとする美しい漆工品も紹介され、中国の文化を受容して成立・展開した日本美術の優品をご覧いただきます。
狩野元信「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」6曲1双 アメリカ・スミソニアン国立アジア美術館所蔵
この高精細複製品の原本は、室町時代の狩野派が得意とした「中国風の水墨画」と土佐派風の「やまと絵」を取り合わせた、いわゆる和漢融合の作品です。そして、寄贈者の遺言により外部への貸し出しが禁じられ、門外不出とされているため、実物を鑑賞するためには現地を訪問しなければなりません。
この作品は、アジアや西洋への窓口である九州に設立され、日本の歴史を海外との文化交流という観点から紹介する九博に相応しい絵画であり、今年が開館20周年にあたることを記念して高精細複製品をご寄贈いただくことになりました。

綴プロジェクト
キヤノン株式会社及び特定非営利活動法人京都文化協会が共同で行う社会貢献活動。鑑賞の機会が限られる日本古来の貴重な文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作し、広く一般の観覧に供することで、文化財を後世に伝えるプロジェクトです。
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