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VOL.230 令和2年8月1日号
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4階文化交流展示室は特集展示だけじゃない!!
8月以降も展示されているオススメ文化財の一部を紹介!!
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アムステルダムの有名な地図作家ホンディウスが、メルカトルの地図の銅版を引き取って作成したものである。明らかに、オルテリウス・ティセラ日本図の後継版。ホンディウスの『新地図帳』(1606年、アムステルダム)に収載された。
北海道を除く日本列島、朝鮮半島、中国大陸沿岸部の一部を描き、日本海に船1艘、中国海に船1艘と海獣1匹を描く。石見銀山の記載もある。
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日本の位置に関する正しい海図
ヨーロッパ・1663年 九博蔵
カロンが1661年にオランダで刊行したものをドイツ語訳したもの。カロン及びショートン著『強大な王国日本とシャムに関する真実の記録』(1663年、ニュルンベルク)及び、カロン著『日本大王国志』(1663年、ニュルンベルク)に収載された。
フランスのユグノー派出身のカロンは、オランダ人の料理人助手として断続的に日本で20年以上を過ごし、最終的にオランダ商館長にもなった、かなりの日本通&アジア通。この地図を制作したそもそもの動機は、本州や蝦夷島が島かどうかを示すことにあったが、結局誤った情報を示すことになってしまった。
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ヴェネツィア共和国の公式地理学者コロネリによって作成された、ヨーロッパ製銅版の東中国図。1690年頃、ヴェネツィアで刊行された。
中国東部、朝鮮半島から台湾、琉球列島、九州、山口までを描いており、万里の長城も描かれている。朝鮮が島でなく半島として描かれている点も注目されるところである。竹島、対馬の記載に混乱がみられ、画面右上と下に製図用具を描いている。中国海「MARE DELLA CHINA」の記載のみ見える。
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フランスの地図製作者ベランによる長崎地図。『小フランス地図帳』第3巻(1763年、パリ)に収められた。 ケンペルの『日本誌』の長崎図を原図としつつも、大きく簡略化している。南を上にして描く点は、ヨーロッパ製長崎図の特徴で、北を上にする日本の長崎地図とは異なる。この方向が、ヨーロッパ人には馴染みになったようで、たとえば、アムステルダム海事博物館所蔵の日本製長崎地図は、南を北にして展示されている。
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薩摩切子 三段重及び栓付瓶・杯
江戸時代・19世紀 九博蔵
展示期間:展示中 - 9月22日
「薩摩切子」とは、薩摩藩が幕末から明治にかけて生産した美しいカットガラス。現存数は200点程度といわれ、大変貴重なものである。
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松に叭々鳥・柳に白鷺図屏風 狩野永徳筆
室町-安土桃山時代・16世紀 九博蔵
展示期間:8月8日 - 9月22日
狩野派の巨匠・永徳の代表作。室町時代に愛好された中国人の画僧・牧谿の水墨画風に学びながら、力強い筆線で巨木を描くのは、桃山絵画の様式を確立した永徳の特徴である。
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帝鑑図屏風
江戸時代・17世紀 九博蔵
展示期間:9月8日 - 10月18日
古代中国の皇帝たちの善行と悪行を左右に6つずつ描く。左隻には、酒池肉林に耽り国を傾けた夏の桀王と寵妃の妹喜、学問を弾圧した秦の始皇帝の姿も。
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開館15周年記念特集展示「しきしまの大和へ-奈良大発掘-」開催中!
会期:7月28日 - 12月20日
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