九州国立博物館「大宰府学研究」事業シンポジウム
大宰府と坂道を考える。
- つづら折りの官道と古代の坂越え -
古代の西海道では、大宰府を中心に官道(駅路)が伸び、大宰府と都、そして管内の諸国府とを結んでいました。直線的で強い規格性をもった古代の官道の遺構や痕跡は、大宰府の周辺でも多数確認されています。しかし、官道がどのように険しい山(峠)を越えていたのかという点は、研究上の課題でした。
近年、つづら折りの坂道を構築して急峻な丘陵を乗り越える官道(山陰道)の遺構が、日本で初めて確認されました。本シンポジウムでは、この発見を手がかりとして、山に挟まれた大宰府、そして山がちな九州を中心に、古代の官道のあり方、そして人々と坂道との関係について考えます。
日時:
令和6年2月3日(土)
13時00分~16時45分(12時30分受付開始)
会場:
九州国立博物館1階ミュージアムホール
主催:
九州国立博物館・福岡県
定員:
270名(参加費無料、事前申し込み不要(当日先着順))
参加費:
無料
プログラム:
12時30分~13時00分 | 開場・受付 |
13時00分~13時10分 | 開会行事 |
13時10分~14時00分 |
基調講演「坂・峠と日本古代の交通」 鈴木景二(富山大学) |
14時00分~14時30分 |
報告1「つづら折りの古代官道の発見 —因幡国山陰道跡の調査—」 坂本嘉和(鳥取県教育文化財団) |
14時30分~14時40分 | 休憩 |
14時40分~15時10分 |
報告2「大宰府山越えの古代道 —塹山堙谷・辟山通道・大直小曲—」 小鹿野亮(筑紫野市歴史博物館) |
15時10分~15時40分 |
報告3「大宰府管内の坂道 —西海道につづら折り官道はあったか—」 大高広和(九州国立博物館) |
15時40分~15時50分 | 休憩 |
15時50分~16時40分 | パネルディスカッション |
16時40分~16時45分 | 閉会 |