催し物案内

九州国立博物館「大宰府学研究」事業・特別史跡「大野城跡」史跡指定90年記念シンポジウム
シンポジウム 大宰府四王院
- 「西の都」に築かれた鎮護国家思想の寺 -

 大宰府政庁の背後にそびえる四王寺山には、古代山城として名高い特別史跡「大野城跡」があり、古代大宰府を軍事的に防衛していました。その実態については、福岡県教育委員会及び九州歴史資料館、太宰府市教育委員会による長年の発掘調査によって、朝鮮式山城としての構造など、その一端が明らかとなっています。
大野城跡は奈良~平安時代以降、徐々に軍事的役割を弱める一方で、それにとって代わるように鎮護国家思想によって四王院(四天王寺)が創建されました。さらにその後も四王寺山には、原山無量寺などの寺院、岩屋城などの中世山城などが置かれ、中世に至っても大宰府の中で、その重要な位置づけは変わりませんでした。
 九州国立博物館では大宰府学研究事業として、これまで古代山城・大野城跡に焦点を当てたシンポジウムや研究発表を行ってきました。さらに今後は、古代以降の大宰府の展開を見据え、四王寺山に所在した四王院や岩屋城なども取り上げていくこととしたいと考えております。
 本シンポジウムでは、大野城が置かれていた時に既に創建され、大宰府のみならず日本列島規模においても重要な位置を占めた四王院について、その解明の光を当てます。

日時:

令和4年9月3日(土)
13時00分~16時45分(12時30分受付開始)

会場:

九州国立博物館1階ミュージアムホール

主催:

九州国立博物館・福岡県

定員:

270名(参加費無料、事前申し込み不要(当日先着順))

参加費:

無料

プログラム:

12時30分~13時00分 開場・受付
13時00分~13時10分 開会挨拶
13時10分~14時00分 基調講演「日本古代の境界意識と四天王信仰」
三上喜孝(国立歴史民俗博物館教授)
14時00分~14時30分 研究発表「筑紫大野城と大宰府四天王寺」
松川博一(九州歴史資料館)
14時30分~14時40分 休憩
14時40分~15時10分 研究発表「古代四天王信仰の成立と変容 ―八・九世紀の彫刻作例を主題として―」
近藤謙(元亀岡市文化資料館)
15時10分~15時40分 研究発表「四王院跡と四王寺山経塚群」
岡寺良(九州国立博物館)
15時40分~15時50分 休憩
15時50分~16時40分 パネルディスカッション
16時40分~16時45分 閉会