博物館からのお知らせ

中国国家博物館の展示映像・情報システム視察について

 平成17年7月1日(金)、中国国家博物館信息網絡部(情報ネットワーク部)副主任の黄梅氏他5名が来館されました。中国国家博物館は平成15年に中国歴史博物館と中国革命博物館が合併して誕生した中華人民共和国の国立博物館です。一行はまず工事中の展示室、完成間近の展示映像システムを見学。今回は、大型3面プロジェクタの「日本列島の形成ー九州の古環境、太宰府成立までー」と、6面マルチプロジェクタの「祀る音と形」「祭る人と神」を紹介しました。
 次に会議室に移り、展示課道脇寿満主査、文化財課東昇研究員が「九州国立博物館と情報技術」と題して、九州国立博物館の情報システムを説明しました。標準化、拡張性、可視性、安全性をコンセプトとし、世界初のEAの適用、標準化を意識した業務システムの構築、CIDOCやISSADを見据えた汎用性の高いDB構造など紹介しました。中国国家博物館黄梅氏からは、博物館業務の詳細なところまで行き届いたシステムであるとの感想をいただきました。


図1: 情報システムを紹介する道脇寿満主査




図2: 九州国立博物館EAの例(収蔵品関連業務)