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トピック展示「九州最古の狩人とその時代」見どころ

10月29日(土)より開催中のトピック展示「九州最古の狩人とその時代」の見どころを紹介します。

日本列島では約3万5千年前の旧石器時代には人類が登場したといわれています。最後の氷期に寒冷化で海面が下がり、九州は朝鮮半島や中国大陸と陸続きに近い状態となり、動物やその狩人たちも渡来したと考えられています。

この九州最古の人類の軌跡を石器に焦点を当ててたどってみましょう。

4章で構成された本展。今回はそれぞれの章からひとつずつお薦めをご紹介。

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まず『第1章 最古の狩人』からは、担当者が“伝説の石器”と呼ぶ、長崎県福井洞穴出土の「九州最古級の両面加工石器」です。この大きな石器は1960年の調査から、東北より50年ぶりに里帰りしました。西日本初公開、必見です。(写真上段、右端)

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『第2章 狩人の道具箱』では「線刻礫(せんこくれき)」というおまじないに使われていたという石器から、当時の狩人の精神世界が窺えるようです。(写真、左端)

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『第3章 狩人の暮らし』では体高2mもあったというナウマンゾウの足跡をフロアシートで再現しています。大きさなんと40cm!ぜひご自身の足を乗せて比べてみて下さい。

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『第4章 狩猟具の進化』では槍などが時代を経て縄文時代にはどのようになっていったかを見ることができます。

石器類はなかなか沢山を揃えることが難しいといわれています。九州各県からこれだけの石器が一堂に会するのはこれが最初で最後と言っても過言ではありません。
12月18日(日)まで開催しています。お見逃しなく!