新年あけましておめでとうございます

良いお年をみなさまお迎えのことと思っております。
昨年の3.11ではみなさまが大変悲しい思いをしましたが、そのときに文化力で元気を出そうという一つの目標がありました。今年こそ、その文化力をさらに発揮できるような年にしたいと思っています。本年は大事なことが一つあります。それは平成17年に開館してから6年少し経ちますが、まさに今年、入館者数が1,000万人を超える年でもあります。この期日は今明確に申し上げることはできませんが、恐らく2012年の半ば頃には突破するのではないかと思っております。それに向けて今、お祝い事や新しい取り組みを皆で一生懸命考えているところです。
いずれにしましても今年一年、なによりもまず健康で、そして心豊かな日々を送ることができますよう皆さまに切望したいと思います。

九州国立博物館館長　三輪　嘉六

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◎竹原古墳壁画
展示期間： - 1月15日（日）
今年は辰年。日本人が龍と出会った頃に描かれた1400年前の古墳壁画です。

◎両界曼荼羅（りょうかいまんだら）
展示期間： - 1月15日（日）
福岡県豊前市の古刹、如法寺に伝来しました。
大日如来を中心とする壮大な密教の世界を、こまかな筆致で描いています。

◎重要文化財　桜螺鈿鞍（さくららでんくら）
展示期間：1月1日（日） - 2月12日（日）
鎌倉時代における螺鈿鞍の代表作。桜の図様が良く整い、螺鈿の技術が精妙です。

◎色絵赤玉雲龍文鉢（いろえあかだまうんりゅうもんばち）
展示期間：1月1日（日） - 3月31日（土）
染付で描かれた龍に金の彩色がなされ、周囲の赤色が鮮烈な作品。
金襴手とよばれる作品の中で名品とされるものです。

◎鹿・ほととぎす図屏風
展示期間：1月1日（日） - 2月12日（日）
鹿やほととぎすの細かな描写と、金地の装飾的な背景の、琳派を連想させる、狩野重信の作品です。

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◇文化交流展観覧料
一般：420円・大学生：130円
※高校生以下・18歳未満及び満70歳以上の方は無料。
入場の際に年齢の分かるもの（生徒手帳、健康保険証、運転免許証など）をご提示下さい。
※1/1 - 3/4は特別展「細川家の至宝 - 珠玉の永青文庫コレクション - 」の半券でご覧いただけます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

　激動の2011年を終えて、今年は昇り龍のごとく飛躍する年になるのか、2012年が幕を明けた。年頭の文化交流展室を飾るのは、恒例の新春特別公開「徳川美術館所蔵　初音の調度」。映画も封切られたことでもあり、近年の「源氏物語」ブームにのって華やかな公家の時代に思いを馳せてみるのも一興だろう。この新春特別公開も今年で4回目。「初音」とは、この調度を飾る文様が、『源氏物語』「初音」帖に題材を得ていることに由来する。源氏物語の「初音」を読んだことのある方も、そうでない方も新春の九州国立博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか？

筆者　河野 一隆のプロフィールこちら・・・