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【九博メルマガ VOL.16】2011年9月1日号

907年、唐王朝の滅亡とともに産声をあげた契丹国は、唐を継承する高い工芸技術と卓越した騎馬戦術によって、200年の長きにわたり富み栄えました。
今展覧会では、日本であまり紹介されることのない契丹国の文化技術について、契丹を生きた3人の皇族女性にまつわる遺愛の品々などからひも解いていく大型企画。
海外初公開作品を多く含む期待の展覧会です。どうぞお楽しみに!

◇ 開催期間・9月27日(火) - 11月27日(日)
◇ 開催場所・3階特別展示室
◇ 観覧料・一般:1300円・高大生:1000円・小中生:600円



博物館からのお知らせ

9月19日(月・祝)は4階文化交流展示室の無料観覧日です。

9月25日(日)は第5回「太宰府 古都の光」開催につき、20時まで開館(入館は19:30まで)。4階の文化交流展示室が17時以降、無料で観覧できます。
*ただし、悪天候により第5回「太宰府 古都の光」が中止になった場合は、開館時間の延長は行いません。


いちもと るいの『草原通信7』
契丹か、それとも遼か。

907年の唐王朝の滅亡とともに産声をあげた契丹。この国は別名「遼」ともいいます。これは契丹が名乗ったもう1つの国名とされます。漢字文献によると、契丹は947年に国号を大遼とし、986年には再び大契丹を名乗り、1066年にはまた大遼としました。中国人研究者の多くは「遼」を使います。歴代の中国王朝の名は漢や魏のように、漢字1文字で表すのが通例ですから、「遼」のほうが呼びやすいのかもしれません。
ところで、契丹は独自の文字である契丹文字を作りました。近年の契丹文字研究によれば、契丹は国名を遼とした時期も、契丹文字では一貫して「契丹」に相当する言葉を使用していたことがわかってきました。契丹人にとって、この国の名はあくまで「契丹」だったのです。

■ 特別展「草原の王朝 契丹 - 美しき3人のプリンセス」は、9月27日(火)から開催します。どうぞご期待ください。

■ 筆者 市元 塁のプロフィールこちら・・・

次回『草原通信-8』はメルマガ10月1日号に掲載予定です。


文化交流展示室トピック展示のお知らせ

「茶の湯を楽しむIV 茶の湯に見る国際交流」(関連展示第9室)
毎年秋に行っているトピック展示「茶の湯を楽しむ」。今回は茶の湯のなかにみる国際交流をテーマにしています。日本文化といえば茶の湯ですが、その世界とその広がりをお楽しみください。
開催期間 9月14日(水) - 10月23日(日)


「インドの染織と細密画」(関連展示第9室)
インド・ムガル王朝時代の華やかな染織品の更紗(さらさ)と細やかな筆使いで緻密に描かれた細密画を紹介します。
開催期間 8月3日(水) - 9月11日(日)
詳しくはこちら・・・

トピック展示「茶の湯を楽しむIV」の見どころ

日本の伝統文化を代表するものに茶の湯があります。奈良時代に茶が伝わって以来、日本人は時代にあわせて茶を愛してきました。

茶の湯の世界では、茶道具としてさまざまな工芸品、軸物として絵画・書跡も使われます。それらの中には、中国から渡来した唐物、朝鮮半島から渡来の高麗物、東南アジアなどから渡来した南蛮物、嶋物というものがあり、当時の盛んな国際交流の様子も見ることができます。

茶の湯の世界の中に見える「国際交流の様子」をどうぞご覧ください。


「三彩魚藻文盤」
(さんさいぎょそうもんばん)
中国・福建省
明時代・16 - 17世紀 九州国立博物館蔵

重要文化財「浜松図真形釜」
(はままつずしんなりがま)
芦屋
室町時代・15世紀 文化庁蔵
・9月17日(土)はじめての茶道体験
 ▼ 詳しくはこちら・・・
・9月25日(日)親子で茶道体験
 ▼ 詳しくはこちら・・・
 を茶室で行います。(有料)

 観覧と併せて体験してみては。

文化交流展示室8月の展示替え情報


*画像をクリックすると大きな画像がブラウザーで開きます

玉屋本日本書紀(たまやぼんにほんしょき)
展示期間:8月2日(火) - 9月25日(日)
『日本書紀』の神代から応神天皇の時代までの部分を写した写本。有名な古代歌謡「やまとは国のまほろば」を万葉仮名で記した部分を展示しています。
福岡市指定文化財 十王図
展示期間:8月2日(火) - 9月11日(日)
冥界の裁判官「十王」が、死者の生前の悪行を裁く場面を描く。中国の南宋時代に寧波(浙江省)で活躍した画家・陸信忠の作品は、日本で長らく大切に伝えられてきました。
浅葱苧麻地窓絵枝垂桜模様紅型衣裳(あさぎちょまじまどえしだれざくらもようびんがたいしょう)
展示期間:8月30日(火) - 10月10日(祝・月)
華やかなしだれ桜模様の紅型。苧麻で織られた布地は淡藍で染められ、しだれ桜や飛び交う鳥を色鮮やかに型染めしています。配色、色差しの細やかさが際だった優品。
「シルクロードの美術」(関連8室)
展示期間:8月31日(水) - 翌3月31日(土)
「シルクロード」の文化と歴史を紹介するコーナーが新しくなりました。大型球状ガラス瓶(東地中海地域)やカット装飾ガラス筒(イラン)、白釉鳥首瓶(イラン)、三彩宝相華文枕(中国)など。シルクロードの世界をご覧ください。
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文化交流展観覧料
一般:420円・大学生:130円
※高校生以下・18歳未満及び満70歳以上の方は無料。
入場の際に年齢の分かるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示下さい。
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『文化交流展示室の散歩道』 河野 一隆
第13回 初秋のトピック展示

 節電に揺れた猛暑の夏も、ようやく一段落。博物館も夏から秋モードに染まり始めた。今号では、一足早く、初秋(9月)のトピック展示をちょっとだけご紹介したい。

 さて、9月14日(水) - 10月23日(日)には初秋恒例の「茶の湯を楽しむIV」。今年は当館のコンセプトである文化交流に焦点を当てた茶器の名品が並ぶ。
 さらに9月28日(水) - 11月6日(日)に開催される「館蔵水墨画名品展」も見逃せない。九博が収集してきたコレクションの紹介を通じて、モノクロームだからこそ表現できた美の真髄にひたるまたとない機会でもある。展示室に足を運んでいただければ、きっと水墨画に対する印象が変わるに違いない。

 9月の九州国立博物館の展示も、まさに百花繚乱。秋への装いを増してゆく太宰府を訪ねてみてはいかがであろうか。


筆者 河野 一隆のプロフィールこちら・・・


九博イベント情報

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古代山城ブース展示
[開催中] - 9月4日(日)9:30 - 17:00 エントランスホール
問合>>熊本県教育庁文化課 TEL(096)333-2706
詳しくはこちら・・・
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第3回はじめての茶道体験
9月17日(土)〔1〕10:30 - 11:30〔2〕13:30 - 14:30
茶室 要申込
主催&問合>>九州国立博物館 交流課 TEL(092)929-3602
詳しくはこちら・・・
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第9回 親子で茶道体験
9月25日(日)〔1〕10:00 - 11:00〔2〕11:30 - 12:30〔3〕13:00 - 14:00〔4〕14:30 - 15:30
茶室 要申込
主催&問合>>九州国立博物館 交流課 TEL(092)929-3602
詳しくはこちら・・・
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◆きゅーはくカフェコンサート◆
9月30日(金)〔1〕14:00 - 〔2〕15:00 -  エントランスホール 無料
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その他の9月・10月のイベント情報はこちら【PDF】・・・



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九博に行ってきました!

大分のご夫婦 さまより

8月18日九州国立博物館に夫婦で行ってきました。
今回の展示は「よみがえる国宝」で、目玉は源頼朝像と平重盛像。個人的には青磁の茶碗 馬蝗絆でした。

食事をすませた12時半に博物館の駐車場は車が多く、お盆過ぎの平日を狙ってきたのに、不安でしたが、入館すると展示品の前を1列にゆっくりと移動しながら鑑賞できる、ほどよい人数で十分愉しめました。

入ってすぐ、曝涼などの保存など、先人たちの努力に感服。説明書きに出てくるキャラクターシミ太もなかなかかわいい。

修理された曼荼羅図などを順に観て、目玉の頼朝像と重盛像の前に。妻が「こんなに大きいなんて」と感動しました。教科書で見た頼朝の肖像画は雰囲気が違うと感じてよくみると、衣に紋様が描かれおり、真っ黒の衣服に浮かび上がる凛々しい頼朝もよいですが、模様の入った頼朝もおしゃれでよかったです。

重盛像も柄が微妙に違った衣を着ていました。特に頼朝をにらみあうという配置もよかったです。頼朝像は模写でしたが、堪能。重盛像がぼやけた感じでしたが、表情にあっていました。

馬蝗絆の茶碗は色と形がまずよかったです。写真で何回か見たことがありますが、本物は違います。この色と形に錆びついた かすがいが打たれているのは意外性があってよかったです。無造作に打たれているにもかかわらず、茶碗の上からはかすがいの跡が見えないのに驚きました。

模写、模造は新しいですが、デザインのよさは失われておらず、現在の職人さんの技に目をみはりました。

特別展の後半で、展示替えで一部みれないものもありましたが、満足できました。妻は11月には出産をひかえていますので、しばしのお別れをして、博物館をあとにしました。

*お便りありがとうございます!【編集部】




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